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soles 2ndアルバム「SOLE」 明日発表イベント開催! ステージに立つには


もう何年も前だけど、下北沢のFEVERというライブハウスに、奈良から来ていたあるバンドを観に行った時、そのあまりのかっこよさに僕の心はかき乱されました。
いや、かき乱されたという言葉だけでは、その時の気持ちをちょっと表現しきれていないかもしれません。
確かにかき乱されましたが、うーん、かき乱された「だけじゃなく」、かき乱れたあと、それまでよりも、心の中のもやもやがすっきりしたような気がしたんです。

そのライブはソールドアウトしており、フロアには人がぱんぱん。ぼくはちょっと遅れていったのでスタートぎりぎり。防音トビラを開いたら、もう前には進めないほどでした。

すごく盛り上がっている人、寡黙にステージをジッと見つめている人、リズムに合わせて身体を揺らす人。人々はそれぞれに自分のやり方でその熱いステージを体感していました。
ぼくは、どちらかというと寡黙にステージを見つめていたと思います。でも、心の中は本当に熱くなっていたんです。
他者から見れば、静かにライブを楽しんでいるように見えますが、多分誰もが心の中では熱くなり、心をかき乱されていたのではないのかと思っています。それだけすごいライブでした。

去年のいつか忘れましたが、メンバーのねこ君とよく、「なぜステージに立つのか?なぜライブをするのか?」という話を頻繁にしていた時期があります。

バンドマンの皆さん。どう答えますか?

「楽しいから」「今しかできないから」「自分の曲に自信があるから」

色々あると思います。どれも正解だと思うし、れっきとした理由です。

ただ、solesはそこからもっと先に行きたかった。我々が音楽を続けていく為の、絶対に揺るぎない「芯」や「軸」を明確にしたかったんです。

この自問自答は、正直かなりパワーを使いました。
ぼくは、その話をしてからずーっとそのことを考えて、考えて、考え抜きました。
そして、ハッと気づいたんです。

いつか下北沢のライブハウスでぼくの身に起きた心の揺らぎやその後の多幸感を、自分のライブを見に来てくれた人にも与えたい。

ぼくはステージに立つ時、薄暗いフロアの一番後ろに、昔の自分を見ます。
くすぶっていて、自信がなくて、とりとめのなかった頃の自分を。そして想像します。ぼくのライブを見て、その自分が生き生きとしていくのを。solesの音で、その自分の感動と熱狂を与えるのを。

ぼくがステージに立つのは、ある意味では、ステージから見える昔の自分に対してのメッセージです。そして、昔の自分のみたいな感情や気持ちを抱えてライブハウスに来ている人が見に来てくれると、そう信じています。その人の為にステージに立ちたい。

と、これが過去に自問自答した時の答えです。ステージに立つ理由です。

ですが。きっとそれだけじゃないはずです。

もっともっといろんな人にsolesを知って聴いてもらいたいです。その為にはまだまだやることがあります。その理由は…、必ず手に入れます。


ぼくは思うのだけれど、言葉に盛れるのは、本当の気持ちのちょっと前までです。本当に本当の気持ちにはたどり着けない。誰かに届かない。言葉だけでは。

では、どうすればそのちょっと先に行けるのか。

ぼくらには、音楽の力があるじゃないか。

明日、埼玉越谷EASYGOINGSでお昼に待っています。

よろしくお願いします。


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