
これまでの軌跡と今後の展望
これまでの軌跡
私たちは
「ヒール靴のフルオーダーメイドインソールを3Dプリンタで作る」
という活動をしています。
足の形と靴の形は人によって異なるのに、市販のインソールはマスメイドとなっています。またオーダーメイドのインソールを靴職人の元で作ってもらおうとすると、2万円ほどかかってしまいます。その原因はその職人の人件費の高さにあります。私たちはそこに目をつけ、その旧態依然とした業界をアップデートしたいと思っております。製作工程をマクロによる自動化により
「フルオーダーメイドインソールのDX」
を掲げています。
足の3Dスキャンはユーザーのスマホを使ってでき、そのデータを送ってもらって3Dプリンタを使って、その人とお気に入りの靴にあった、
世界に一つだけのオーダーメイドインソールを作ります。
この活動は去年の6月ごろから続いていて、昨年開催されたソニー主催のアクセラレーションプログラム
「Ignite Your Ambition」
で見事GOLD PRIZEを獲得しました!
そこからプロト開発を続けてきたのですが、上手くいかないことばかりでした。
「売り物にならない」「ちゃちすぎる」「高すぎる」
そんな声をいただくことも多々ありました。
商品として売れるまでの道筋が遠く、様々な理由からメンバーの入れ替わりもあり、なかなか開発が進まないこともありました。
しかしやはりこのプロダクトに対する愛着と、周りの方々が助けてくださったこともあり、辞めることはありませんでした。
義肢装具士の方にお話を聞きに行ったり、自分たちも足の医学に関する本を読み漁りました。様々な手法、素材を試し、試行錯誤のなかでどうにか前に進んできました。
現在、商品として発売する前にテストユーザー(5名)の方のプロトタイプを作り、製品の性能をテストしています。
これからの展望
これからやっていきたいことは以下の3つの軸です。
・インソールの素材面、デザイン面の強化
初期に比べ、かなり進歩はしていますが、商品販売するにあたり、より柔らかく、さらに丈夫な素材にする必要があります。これは真空圧着やレーザーカッターを用いてトライアンドエラーを繰り返す必要があります。
・マクロによるモデリングの自動化
現時点では一つ一つを自分たちの手でモデリングして作っています。
最終的にはスキャンによりデータが取れた時点で、モデリングの部分は自動化を目指しています。今後、やりやすいパーツからマクロによるモデリングの自動化を行なっていきたいと思います。
・ネイティブスキャンアプリの作成
今は3Dスキャンは一時的にscandy proという外部のアプリを使っています。しかしこれは正確に360度スキャンしなければならずユーザーテストをやっているうちに非常に手間であることがわかりました。今後、3方向からのRGDB画像から3Dモデルを復元する、というネイティブアプリの開発にも取り組む予定です。
まだまだ前途多難ですがこれからも全力で頑張っていきたいと思います!
ご興味がある方がいらしましたら下のメールアドレスまでご連絡ください!
soleilsole01@gmail.com
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