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会えない時間が愛育てるのさ。目をつぶれば君がいる。

コロナ禍にあり、テレワークやリモート会議などが普及し、人と人が会うという機会や価値観が変化していますが、それでもリアルに人と会いたいという欲求はむしろ高まっているのではないかと思います。
高まるだけでなく、人に会えないこの時間が、人と人が直接会うことの大切さの気づきにつながっています。


コロナはネガティブな発想ばかりを生んでいますが、アフターコロナでも飲食店にはちゃんとお客は戻ってくると思います。
なぜなら人の価値観は変わるようで簡単には変わらないものがあるからです。
ニューノーマル時代という言葉なども登場していますが、ニューとつく考えはたいていの場合、1~2年経てば、すぐにオールドになるのです。
習慣の変化が起きて、普通じゃなくなったなんてのは、この何十年かの間にも何度も起きていて、ニューノーマル時代は何度もあったことです。

会って、一緒に飲んで食べて、そうやって、人は分かり合う。

美味しいものを食べたい欲求は普遍的です。
通販やデリバリーの需要は増していますが、レストランやカフェや居酒屋は美味しいものを食べたり、飲んだり出来るだけでなく、その場、その空間がレクリエーション/アミューズメントなので、家で楽しむことに置き換わりようがありません。

お酒は絶対に無くならないし、『飲みに行く』習慣も無くなるはずはありません。
お酒を飲む歴史というのは5000年前からあります。
人が人とお酒を飲み交わすというのも普遍的です。
有名な事例としてはアメリカの禁酒法時代にあっても、大衆は酒場を求めたことがあげられます。

喫茶文化は4~500年ほど前からと言われています。中国でお茶が誕生したのは、これも5000年前と言われています。

人はずっと昔から今まで、お酒を飲んだり、食事をしたり、お茶を飲んだりして、人と楽しい時間を過ごして、お互いを分かり合うという行為をしてきたのです。

時代が移り変わっても、変わらないもの

時代の変化の分かりやすいところでいえば、コンピューター技術が生活の一部になったことがあげられます。
インターネットが普及し、スマホやアプリが一般のものとなり、バーチャル、リモート、AI等々、コンピューターの進歩は例を挙げれば枚挙にいとまがありません。
ほんの10年で私たちのテクノロジーの環境は色々と変わりました。
何かが進化し新しい技術やアイディアが登場すると、少し前の技術や考え方は、過去の遺物と考えられ、無くなっていくという情報が氾濫します。

FAXがなくなり、メールが普及したあと、PDFが一般化して、いろんな文書がデジタルデータ化しました。でも、紙の文書は無くならないし、手書きすることが無くなるはずがありません。
若い人ほど、デジタル機器に慣れ親しんでいるように見えますが、手書きの手帳はむしろ女子高校生やが大好きで、今は文房具のマーケットのターゲットは子どもたちに向けられています。

30年以上前に、CDが登場し、レコードはいったん世の中から消えていきましたが、ここ数年はアナログへの回帰や懐古がブームでレコードは高値で取引され、一時代前のJAZZ喫茶、JAZZバーなどは、今、リスニング・バーという名前も出来て、音楽を楽しむ店があらためて脚光を浴びています。

その他にも、オーディオファンには真空管アンプはあこがれの的だし、キャンプブームだし、ウィスキーも世界的にブームだし、時代が移り変わっても、変わらないものはたくさんあって、人と人が創り出してきた文化はおいそれと変わらないのです。

ネット上の情報は必ずしもあてにならない

マーケティングやシステムなどがデジタルな思考をいくら活用しても、人間の根底にある肌で感じる感性・感覚の領域は絶対なのだと思うのです。

タロットは2000年前に出来ましたが、人間が生きていくために必要な知恵が絵で描かれています。コンピューターも顔負けの精妙なシステムがタロットにはあって、それは人の内部にある知覚や感覚でもって受け取るように出来ているのです。

ネット上ではいろんな人がアフターコロナの社会の変化について述べています。
コロナ禍で打撃を受けている飲食店、宿泊業、観光業ですが、コロナ後に元に戻らない可能性に備えて、今から新たなアイデアで経営していったほうがいいと言われています。

しかし、目に見えるものだけを見ていても、そこに必要な情報があるとは限りません。どちらかというと、目に見えないところや感覚として受け取るもののなかに真実はあります。ネットニュースや記事を見ても、それらはどれもニュースソースはネットの中で循環しているもので、誰かが広めたに過ぎない偏った情報の場合もあります。

リモートやテレワークなども、今は新しい手法として必要に迫られて採用されていますが、外出が自由になれば、人同士のリアルな交流は元に戻ると思います。
ZOOM飲み会が一瞬で廃れたことからも所詮バーチャルな交流では人は満足しないのです。
いろんな人があっという間に去ったブームに踊らされたのではないでしょうか。

直接、人に会うことの重要さ

仕事での内外のコミュニケーションにメールやチャットが使われるようになったように、ビデオ会議は一般化すると思いますが、直接、顧客に会うというビジネススタイルに勝るものはないでしょう。やはりこれもリアルに人に会うことの重要さの再認識につながるのだと思います。

LINEでは人の考えていることなんかわかりません。LINEは気軽で人との会話のハードルが低い代わりに、お互いを知るとか分かり合うことは到底無理です。軽薄短小なものに価値を見出すことは難しいのです。
五感を使って情報を得ないと人と人が分かり合うことなんかできないのです。第六感はもっと大事です。

人は「直接」会わなければいけません。

そして、人はそれを欲しています。
ですから、外食するという行動様式はいつでも元どおりに復元すると思いますし、むしろもっと活性化して、もっと素敵な何かが誕生するような気がします。

コロナの収束がいつになるかはまだわかりませんが、コロナが去ったときの世界は楽しみです。今はいろいろと大変で、冬の間のように、じっと我慢しなければなりませんが、いつか春がやってくるのを待つように、気持ちは明るくポジティブにもって、待ち続けたいと思います。

もう泣くのも平気、よろしく哀愁。

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