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HSPとユングの個性化について|50歳以降に始まる素敵なこと

この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ


臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。

■テーマ

HSPとユングの個性化について|50歳以降に始まる素敵なこと

◇こんな悩みを持っている方に
・私はHSPかもしれない
・HSPだったら、これからどうすればいいのか

◇そんな人がこの放送を聴くと、
・この放送や台本からではHSPへの処方箋は見えづらいですが、方向性は分かります。

HSPに関しては、今年の秋に、シリーズとしてブログに書く予定です。

◇ツイート紹介
今日のテーマにつながる私のツイートを紹介します。

HSPの本家、アーロン博士の本を読み返すと、ユング心理学からの援用の多さに驚く。やっぱり一次情報を読まないと本質的なことは学べないですね。ユングで紐解くHSP、理解が進みました。「敏感すぎる私の活かし方」おススメです。

■HSPのおさらい

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ある心療内科のHPにHSPの特徴が書いてあります。これらがHSPの一般像でしょう。

・深く情報処理ができる
・過剰な刺激を受けやすい
・共感能力がある
・こころの境界線がもろい
・疲れやすい
・自己否定感が強い

しかし、これらはHSPの表面的な特徴であって、彼らの本質を現わしたものではありません。ユング心理学について理解を深めないと、HSPの特徴や成長過程をミスリードする可能性があります。

■ユングの個性化について

・ユングは40歳を人生の正午として、それ以降は「個性化」が始まるとした

・個性化とは、人生の正午までに切り捨ててきたゴミのようなものに焦点をあてて、それを現在の自分の中に統合していくということ
⇒人間としての「全体性」をめざす

・ユングの時代は40歳を人生の真ん中としたが、現代は、幸福度が最も低くなる50歳を真ん中とするといいでしょう

■HSPも個性化しよう

・HSPはユングのタイプ論に当てはめると、内向・直観型の人々

・内向・直観は、その真逆である外向・感覚に劣等意識があり、それを切り捨ててきた

・つまり、外向と感覚に対して意識的になると、HSPの個性化が始まる

■まとめ:HSPは良い悪いという視点でなく個性化すべき

・HSPの提唱者、エレイン・アーロン博士はユング派の学者である

・HSPはユングのタイプ論で考えると内向・直観タイプで内向が「すぎる」人

・HSPも他の人と同様に、人生の正午(現在は50歳)以降、個性化が始まる

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