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同じ影を持つ仲間とは?|カメレオンは自分だけの色を持てるのか?

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■影(シャドー)とは何か?

【質問】2022.1.23 の note と Stand.fm「愛着障害や愛着不全のパートナー とうまくやるコツは? あなたが双子になることです」 について質問です。自分とパートナーの シャドーが違う場合どうすればいいでしょうか?ちなみにパートナーの影はわからず、自分のはわかるというより同じ暗さがある人はごくたまに「あ ・・」てわかります。
ただそういう人とは磁石の同じ極同士のような抵抗を感じます、が同時に対の極のような吸引力も感じますが・・でも肉体関係が生じる パートナー には絶対無理です笑 なったことないですが笑 恋愛相手もツルむ友人もお互いの影を踏まない相手を選んで来た気がします。

【お返事】こちらの記事への質問ですね▼

同じ影のある人に、「磁石の同じ極同士のような抵抗を感じます。しかし同時に、対の極のような吸引力も感じます」という表現していただいて、まさにそういう感じと思います。

この感じがある人は「同じ影を持つ仲間」といえるでしょう。この表現、カメレオンの記事に追記させていただきます。ありがとうございます!非常によく分かる表現です。

ただ、影というのは、同じ質でなくてもいいのです。例えば、

  • 愛着不全の人の影のひとつは、飢餓感です。

  • 愛着障害の人の影のひとつは、逃げたい感じです。

影は色々ありますが、上の2つの影は、方向性は全く違いますが、互いに補完しあえる関係に入ると、影同士、ひかれ合う関係になることもあります。補完しあえるという表現は抽象的ですが、お互いに認め合う感じですね。それが「対の極のような吸引力」なんですね。

量子論でいうと、超電導状態の出現です。クーパーペアといいます。物質を極低温に下げていって超電導状態に入ると、それまで常温では反発していたマイナスとマイナスがひかれ合う状態になるのです。不思議な状態です。

ある意味、影にひかれるとは、こころの量子論と言えるのでしょうか☺

実際、愛着不全と愛着障害のカップルは多いです。しかしうまくいっていないことも多い。それは、愛着不全側の人が補完しようという気持ちになりにくいからですね。自分の気持ちが溢れすぎるからです。

  • しかし愛着不全と愛着障害の友だちはあり得る関係です。

質問者さんとご主人の関係はよくわかりませんが、この「お互いの影を認め合う感じ」、つまり「相互依存」(クーパーペア)ですね、それになれれば、うまくいくと思います。

■(愛着障害の)カメレオンは自分だけの色を持てるのか?

【質問】双子についてご質問されている方が沢山いるのですが、双子とは、以前高間さんが話されていたレオ・レオーニのカメレオンのことですね?
私は愛着障害でした。夫も同じです。互いに双子となる人を探していたわけではあり ません。双子ですが、将来も一緒にいると私は確信をしていません。(夫も同じだと思います。)
ただ互いに影を認めています。同じ木の下に居れば同じ色になり、どちらかが移動すれば互いに違う色。また同じ木の下に戻れば同じ色。その繰り返しのようです。カメレオンなので永遠に自分だけのいろはないかもしれませんが、仕方がないと諦めています。 私と夫は双子のカメレオンなのでしょうか? カメレオンがじぶんだけの色を持つ人間になる日はありますか?

【お返事】さきほどの質問のお返事の繰り返しになりますが、①影ということ、②自分の色ということについてお話します。

まず「双子」とは質問者さんのおっしゃるように、レオ・レオニの自分の色を探したカメレオンの話です。そして、前提条件として、質問者さんは愛着障害ということですね。

◇影について

お互いが愛着障害ということですので、何かしら似たような質をもった影(シャドー)があるのだと思います。けれど、シャドーは似ていなくてもいいのです。そして好都合というか、どんな人でもシャドーはあるのです。その影を自分で認めて、誰かと認め合って生きていくことが、同じ影を生きる者同士になります。

◇自分の色について~自己主張はしなくていい

愛着障害の質問者さんは、ご主人と一緒に変化するようですね。それは、あなたの安心感につながっているでしょうか。

レオ・レオニの物語は、「一緒に変化して幸せに暮らしたとさ…」で終わっています。一緒の変化が、あなたに安心感をもたらしているといいですね。

もしまだ安心が足りないようなら、一緒の時間を長くしてみてはいかがでしょうか。愛着障害なら、ひとりの時間、孤独の楽しみも必要なので、ずっと一緒はしんどいです。だから「一緒」と「ひとり」、これを繰り返して、あなたの中に安心感を育てていってください。

そうなれば、自分だけの色を持つことには囚われなくなるでしょう。あのレオ・レオニの物語は、「自分の色がなくても一緒に居られるだけで人生は開いていく」ということを示していますから。

そしてしっかり安心感ができれば、ひとりのカメレオンに戻っていくこともあるでしょう。例えパートナーと別れたとしても、それでやっていけるでしょう。自分の色がなくても、かつて一緒に変化したという記憶があれば、人生80年ほどは、十分にやっていけるようにできています。

愛着不全や普通の人はしっかり自己主張が必要ですが、愛着障害の人はそんなに自己主張はしなくていいですよ。

愛着障害の人は、もともと人との距離が遠いので、自己を主張するには遠投しないといけないので疲れます。10mのキャッチボールと30mのキャッチボールでは後者のほうが疲れますし、身体(こころ)への負担が大きくなります。

◇愛着不全や普通の人がカメレオンの場合は?

これらの人が回復すると、自分の色がくっきりと現れるでしょう。ですから、双子から卒業していくわけですが、それでも双子だった頃のことはちゃんと覚えています。

そしていまでもカメレオンをやって生活しているかつての同志とともに、幸せに暮らすのは代わりありません。

つまり、自分だけの色をもったカメレオンと、自分の色をもたないカメレオン同士が一緒に生きていくのです☺

■まとめ

  • 影とは「磁石の同じ極同士のような抵抗を感じつつ、同時に対の極のような吸引力も感じ」るようなもの。

  • 自分だけの色がなくても生きていけます。

◇ラジオのおやすみ談話室:最初に飼った犬、秋田犬の雑種、太郎について

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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