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子どもの世話が苦手な自分、こんな親をもった子どもが不憫で、涙が出ます

【質問】世話が苦手な自分を痛感しながら育児しています。子供の気持ちはわかるのに、気持ちを共感して響き合うような世話をするのが苦手です。
響き 合う時もあります、大袈裟ですが子供らと一体化したような気分になります。でもすぐにハッとして気持ちを離してしまうような感じになります。子供がニコニコと気持ちをぶつけてきても、すぐに共感脳を横において認識脳で共感するという感じです。育児を冷静な眼差しでみすぎというか、冷たい親という感じです。
気持ちを分かってる上で少し離れてしまう自分が寂しいです。子供が親のそういうところを自然に受け入れてしまっていると思うと、将来子供も安定型の人になれないのではと考えてしまい眠れません。温かい共感の眼差しで、回避せずに子供たちと向き合いたい。でもできない。涙が出ます。

【お返事】子どもの気持ちが分かっていることで十分です☺。共感できなくても、分かってくれているなら、それは子どもに伝わっていきます。あなたが共感脳を横におくことは、おそらく理由があると思います。


※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

■あなたの子育ては十分です

あなたは子育てを悩んでいます。子育てに悩みがあるということは、母子の情緒交流は成立していると言えます。子どもの愛着形成は順調と言えます。あなたは、次のような悩みを抱えています。これらは、ちゃんと子育てをしようとしている証拠です。

・世話が苦手だと痛感している
・子どもの気持ちは分かっている
・子どもに向き合えない私、子どもが不憫で涙がでる

これらが出来ていること、これが愛着形成の条件です。これはクリアしているのですが、子どもの将来が心配なんですね。子どもは将来、安定型(愛着スタイル)になれないのではないかと思うと、寝られなくなるくらい心配をしている。

あなたのような愛着スタイル(下のリンクを参照)は、愛着軽視型(回避型)の傾向が強いように思います。こういう人はどう回復すればいいのでしょうか。それも含めて次章で検証してみます。

さて子どもの将来ですが、愛着軽視型(回避型)の親に育てられた子どもは【安定型】になります。大丈夫ですよ。なぜなら子どもは親に気持ちを分かってもらえているからです。あなたは、「共感してもすぐに気持ちを子どもから離して」しまいますが、共感はできているので大丈夫です。少し薄い共感にはなりますが、それでも大丈夫☺

■あなた自身を助けてあげてほしい

・子どもに共感すると(怖くなって)気持ちを子どもから離してしまう。共感を止めて頭で理解しようとする。冷たい親になってしまう。

なぜ共感しようとすると逃げ腰になるのか?それは共感しあうことが怖いからでしょう。それは子どもだけに限らないかもしれませんね。あらゆる人間関係で親密さが発生する場所から逃げてしまうのかもしれません。

普通に愛着の中で育った人は、仲良くすることが怖いという心情を理解することは難しいでしょう。けれど、5%くらいの人は、そういう傾向があることは、知っておいたほうがいいでしょう。自分たちの感覚が通じない人がいるということです。それは、自分たちの感覚を押し付けないようにするためです。

これらの人々を、愛着スタイルでいうと、愛着軽視型(回避型)といいます。

愛着軽視型の人でも安定型に回復はできます。その道は簡単ではありませんが、ちゃんとその道はあります。それが下記、私のツイートの一番目に固定されているツイートです。

愛着障害から回復するためのポイントは2つあります。
・自分が愛着障害であると理解する
・欠如している安全感を分厚く構築していく
この2つの難しさは、
→親へのファンタジーが邪魔をして、自分がおぼろげにしか見えない
→安全感は薄皮のように重層的に張るので、すぐに流されてしまう。

どうすれば安全感が分厚くなるのか?それには、子どもとの間の関係性を大切にしていきましょう。「子どもたちと響き合うとき一体化した気分になる」とおっしゃるように、その一体感を、少しづつ、何度でも感じてください。この一体感は愛着障害の人にとっては怖いものですから、すぐに気持ちを離してしまうのも仕方のないことです。それもOKですから、何度でも感じてみてください。

子どもがいない人はどうすればいいのか?ちゃんと方法はあります。それは、あなたの安全基地を見つけるということです☺

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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