HSPやHSCについてどのように学習し、どのようにカウンセリングすればいいか?
【お返事】質問者さんのおっしゃるのは、このツイートですね▼
HSPの人が問題になるのは「内向すぎる」場合です。内向すぎると自分だけしか見なくなって相手が見えません。これでは関係性が崩れます。もう少し「外向き」にシフトしましょう。どの程度、外向きがいいのか?相手の気持ちが分かって、その気持ちをフォローできるくらいの外向きがベスト☺
※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼
※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。
ソレアにやってくる方々は、HSPを主訴にやってこられる方、お話の中に自身のHSPを話される方、いろいろいらっしゃいます。
HSPについては、疾患とかではなく、そういう【状態像】なので、その方のジェノグラムに記載している程度です。ジェノグラムに記載しているので、毎回のセッションはジェノグラムを見ながら話を聴いているので、「HSP」という記載が目に入ります。そういう方で、私の見立ての中の「一つのテイスト」になっていきます。情報の一つですね。それがメインではありません。
アーロン博士の話にもある通り、HSP自体は問題ではありません。セッション中は、その人の現在の敏感さの程度はどうなのかをウォッチしています。現在の敏感さが問題であれば、それはその人の特性から来るものではなく、その人の日常からくる、後天的なものですので、それを調整するカウンセリングを行います。敏感さという指標は、感情に反映されるので、感情の話が中心になります。
しかし脳機能の問題がなければ、ほとんどの問題は【愛着】に帰着していくので、軸はあくまでも愛着問題であり、そのオプションの一つとしてHSPがある、そんな感じです。
オプションは、もっと色々ありますが、そのカウンセラーが生きて学習してきた視点すべてがオプションになります。例えば、私ですと、ボディアプローチ、催眠、瞑想、AC、逆説的アプローチもその隠し味になります。これは人それぞれで違います。
こうやってHSPをカウンセリングに活かしているのです。
■HSCをどう考えるか?
HSCとは、Highly Sensitive Child 敏感な子どもですね。敏感な子どもは、もともとの資質か、親の(後天的な)愛着の問題からくる敏感さをひきずっています。
例えば、宇多田ヒカルです。彼女の母親である藤圭子は被虐者です。被虐による敏感さがある母親でした。母親は愛着障害ですが、見方を変えれば、愛着障害は後天的なHSPといえます(C-PTSDです)。そしてその子どもであるヒカルも、敏感になって当然(HSC)ですね。被虐者(藤圭子)とその子ども(宇多田ヒカル)は愛着でつながっているわけですから。
ただ当たり前ですが、「HSCであるとすると、彼らはすべて被虐の子である」とは言えません。それ以外でも、愛着不全の親の子どもも敏感になりますし、思春期が長引いてモラトリアム時代にいる子どももHSC的になります。
考え方としては、HSCに見える子どもである場合、その親のカウンセリングをやったほうがいいかもしれません。
親が子育てに余裕のない状態で、なんとか正しく育てなきゃなど、子どもに接している場合もあります。親が楽になって子どもを見守れるようになれば、その姿を見て子どもも楽になります(*1)。愛着がつながっていれば、必ずそうなります。その辺を考慮しながら、親子に対して、どのようにカウンセリングを組み立てていくのか、それはカウンセラーの腕の見せ所でしょう。
*1: Elaine N. Aron: The Highly Sensitive Child, 2002
■HSPの学び方
以下に、3つあげておきました。専門家の人は②と③を是非カバーしましょう。HSPの捉え方に幅や深みが出てきます。一般の人はアーロン博士のサイト①で十分です。
海外のサイトや文献は豊富ですので、英語圏の情報に直接触れるといいでしょう。最近は自動翻訳もかなり自然ですので、英語でもハードルはグっと下がっています。ぜひトライしてください☺
①HSPはアーロン博士のサイトが一番いいでしょう。なにせ「しにせ」ですので。
②アーロン博士はユング派です。ユングのタイプ論をベースにしています。タイプ論を学びつつ、ユングの考え方に触れてみてください。
③アーロン博士は「TM瞑想」もやっています。TMは自己超越瞑想です。マントラを使った本格的な瞑想と言えるでしょう。TMをやるにはまとまった資金と時間が必要ですが、人生においては代えがたい投資といえるかもしれません。死ぬまで使えます☺高間の場合は、結局自分のアクティブ瞑想を開発し、それを現在やっています。
アクティブ瞑想については、ソレアの記事やYouTubeを参考にしてください▼
■まとめ
HSPは状態像であって、疾患ではないので治さなくてもよい。
しかしセッションを進めるときの情報にはなる。
HSCに対しては、まず親のカウンセリングが基本でしょう。
HSP/HSCの勉強は、アーロン博士のサイト、ユングのタイプ論、TM瞑想などで学習しましょう。
◇ラジオのおやすみ談話室:これから執筆したい本のテーマ。①愛着不全の決定版(ノンフィクション)②社会的ネグレクト(情緒的ネグレクト)③最新版:歌と人生と心理学
⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。
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