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HSPやHSCについてどのように学習し、どのようにカウンセリングすればいいか?

【質問】令和4年1月24日(月)午後2時頃の tweet でHSPについて tweet されてましたが、ソレアさんにはHSPさんやHSCのお子さんが、結構ご相談に来られるのでしょうか。 またその場合どのようなカウンセリングを進められるのでしょうか。
またHSPについての知識や最新見解はやはりアーロン博士や本場の英語圏の情報誌を主に参照されてるのでしょうか?日本語でのお薦めの書籍やサイトなどありますでしょうか.... (英語に暗く図々しくもスミマセン)

【お返事】質問者さんのおっしゃるのは、このツイートですね▼

HSPの人が問題になるのは「内向すぎる」場合です。内向すぎると自分だけしか見なくなって相手が見えません。これでは関係性が崩れます。もう少し「外向き」にシフトしましょう。どの程度、外向きがいいのか?相手の気持ちが分かって、その気持ちをフォローできるくらいの外向きがベスト☺

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

※この記事は、Twitterの質問箱に来た質問を深掘りして回答したものです。

ソレアにやってくる方々は、HSPを主訴にやってこられる方、お話の中に自身のHSPを話される方、いろいろいらっしゃいます。

HSPについては、疾患とかではなく、そういう【状態像】なので、その方のジェノグラムに記載している程度です。ジェノグラムに記載しているので、毎回のセッションはジェノグラムを見ながら話を聴いているので、「HSP」という記載が目に入ります。そういう方で、私の見立ての中の「一つのテイスト」になっていきます。情報の一つですね。それがメインではありません。

アーロン博士の話にもある通り、HSP自体は問題ではありません。セッション中は、その人の現在の敏感さの程度はどうなのかをウォッチしています。現在の敏感さが問題であれば、それはその人の特性から来るものではなく、その人の日常からくる、後天的なものですので、それを調整するカウンセリングを行います。敏感さという指標は、感情に反映されるので、感情の話が中心になります。

しかし脳機能の問題がなければ、ほとんどの問題は【愛着】に帰着していくので、軸はあくまでも愛着問題であり、そのオプションの一つとしてHSPがある、そんな感じです。

オプションは、もっと色々ありますが、そのカウンセラーが生きて学習してきた視点すべてがオプションになります。例えば、私ですと、ボディアプローチ、催眠、瞑想、AC、逆説的アプローチもその隠し味になります。これは人それぞれで違います。

こうやってHSPをカウンセリングに活かしているのです。

■HSCをどう考えるか?

HSCとは、Highly Sensitive Child 敏感な子どもですね。敏感な子どもは、もともとの資質か、親の(後天的な)愛着の問題からくる敏感さをひきずっています。

例えば、宇多田ヒカルです。彼女の母親である藤圭子は被虐者です。被虐による敏感さがある母親でした。母親は愛着障害ですが、見方を変えれば、愛着障害は後天的なHSPといえます(C-PTSDです)。そしてその子どもであるヒカルも、敏感になって当然(HSC)ですね。被虐者(藤圭子)とその子ども(宇多田ヒカル)は愛着でつながっているわけですから。

ただ当たり前ですが、「HSCであるとすると、彼らはすべて被虐の子である」とは言えません。それ以外でも、愛着不全の親の子どもも敏感になりますし、思春期が長引いてモラトリアム時代にいる子どももHSC的になります。

考え方としては、HSCに見える子どもである場合、その親のカウンセリングをやったほうがいいかもしれません。

親が子育てに余裕のない状態で、なんとか正しく育てなきゃなど、子どもに接している場合もあります。親が楽になって子どもを見守れるようになれば、その姿を見て子どもも楽になります(*1)。愛着がつながっていれば、必ずそうなります。その辺を考慮しながら、親子に対して、どのようにカウンセリングを組み立てていくのか、それはカウンセラーの腕の見せ所でしょう。

*1: Elaine N. Aron: The Highly Sensitive Child, 2002

■HSPの学び方

以下に、3つあげておきました。専門家の人は②と③を是非カバーしましょう。HSPの捉え方に幅や深みが出てきます。一般の人はアーロン博士のサイト①で十分です。

海外のサイトや文献は豊富ですので、英語圏の情報に直接触れるといいでしょう。最近は自動翻訳もかなり自然ですので、英語でもハードルはグっと下がっています。ぜひトライしてください☺

①HSPはアーロン博士のサイトが一番いいでしょう。なにせ「しにせ」ですので。

②アーロン博士はユング派です。ユングのタイプ論をベースにしています。タイプ論を学びつつ、ユングの考え方に触れてみてください。

③アーロン博士は「TM瞑想」もやっています。TMは自己超越瞑想です。マントラを使った本格的な瞑想と言えるでしょう。TMをやるにはまとまった資金と時間が必要ですが、人生においては代えがたい投資といえるかもしれません。死ぬまで使えます☺高間の場合は、結局自分のアクティブ瞑想を開発し、それを現在やっています。

アクティブ瞑想については、ソレアの記事やYouTubeを参考にしてください▼

■まとめ

  • HSPは状態像であって、疾患ではないので治さなくてもよい。

  • しかしセッションを進めるときの情報にはなる。

  • HSCに対しては、まず親のカウンセリングが基本でしょう。

  • HSP/HSCの勉強は、アーロン博士のサイト、ユングのタイプ論、TM瞑想などで学習しましょう。

◇ラジオのおやすみ談話室:これから執筆したい本のテーマ。①愛着不全の決定版(ノンフィクション)②社会的ネグレクト(情緒的ネグレクト)③最新版:歌と人生と心理学

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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