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感情はナマモノ、鮮度が大切。

【感情はナマモノ、鮮度が大切】カウンセリングは感情を扱って、自分の物語を作っていく話です。ですから1本の自伝を創る感じ。小説には生きた感情が必要ですよね。カウンセリングも同じです。生きた感情を話すには、前もって記録してきたものを読み上げるのでなくその場で感じた感情の表現が必要☺

今日はですね、感情は鮮度が大切という話をします。これは明日ツイートするものなんですけれども、今日はその深掘りをします。

■生きた感情が大切

カウンセリングというものは、感情を取り扱うんですが、感情が一番大事ですね。

そんな感情を扱いながら、感情を自分の中で理解しながら、ひとつの自分の物語を作っていく作業なんですね。カウンセリング自分の自伝を作る感じですね。

小説には、生きた感情が必要ですね。これ皆さんご存知ですが、どんな小説も全部、感動したとか、感情を揺さぶられたとか、言いますね。それぐらいこの感情というものが、小説には必要不可欠。これはカウンセリングでも同じだという話です。

■前もって整理しないこと

生きた感じを話すには、前もって記録していたもの、記録してきたものを読み上げるのではなくて、その場で感じた感情の表現をする、これが必要なんですね。

以前カウンセリング来る前は、どんな話でも考えてもいいんだけれども、箇条書きにしたり、記録したりして、色々考えてもいいんですけれども、カウンセリングに来たらもうすっかり忘れて話して下さい、と言います。それは鮮度のある感情を話していただくためなんですね。

■感情の鮮度を保つには

感情にはね鮮度が必要なんです。もう一度言いますね、感情には鮮度が必要。

この鮮度、刺身と一緒なんですね。もうこれ鮮度がないとね、なんか刺身もまずくなるじゃないですか。例えば、自分が怒った話をしてますよね。そしてメモしてくる時には、こういう事実があって、こんな風に言われて、自分は怒りました、まる。それで終わっちゃうんですね。

ただこれが、そういう記録がない時には、「こういうことがあったんですよ」って話し始めるじゃないですか。そうするとねだんだんと感情がやってくるんですね。その時感じていた感情がやってくるんですよ。再現されるんですね。その場所で、カウンセリングの中で、再体験するんですね。これがもうカウンセリングの醍醐味といえば醍醐味で、そこで「このやろう!」と思ったって、怒りが最高潮に達するんです。

これを記録してくると、そういう鮮度が落ちるんですね。カウンセリングがつまらなくなる。いえ、つまらなくなるというのは言い過ぎですが(笑)、カウンセリングに精気がなくなる感じですね。

これを今回は「鮮度」といいました。鮮度が落ちると、感情をビビッドに感じることから遠のき、せっかくのカウンセリングのプロセスである、「感情を感じて、別の感情へ移行する」ことが体験できなくなるリスクがあるのです。

それによって、カウンセリングが停滞したり、無駄に時間をかけたりする可能性もあります。この鮮度は、自然に発生するものですので、カウンセラー側の何か働きかけがあるわけではありません。何か意図的な行動にでると、相談者のほうは、すぐに反応をひっこめますので、注意が必要。

あくまでも、自由に、自然に、カウンセリングを運んでいくことが大切です。

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