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生活費削減~保険代~

日本人の生命保険加入率は年々下がってきているものの88.7%と非常に高水準です。
そして驚くべきは、世帯年間払込保険料の平均がなんと38万2000円ということ。月額で言えば31,800円です。

実は私は(妻も)、生まれてこのかた生命保険に加入したことがありません。※住宅ローンの団信は加入しています。

今でもそうですが共働きですし、嫁は看護師ですので仕事がなくなることが当分の間は今の日本では考えられません。ですので、仮に私が亡くなっても生活が苦しくなることはあっても困窮することはありません。そのような前提がある上ですが、万が一のために月3万円以上も支払って備えるというのは、あまりに今をないがしろにしていて嫌だというのが一番の理由です。

また裏の理由では、自分が亡くなった時は悲しみに暮れ、お父さんは頑張って働いてお金稼いでくれていたんだねと慎ましい生活をしながら思いくらいは馳せて欲しいとも思っています。

まじめな話をすると、日本は社会保障制度が非常に充実しています。
私みたいに生命保険に加入しないという極端な方針を取らなくても、国がそもそもかなり備えてくれているという事を知ることで、それならばと月々の掛け金をぜひ見直して頂きたいと思います。

■高額療養費制度■
大きな怪我や病気を心配している方も多いですが、「高額療養費」という制度があり、高額な医療費がかかった場合には自己負担額は抑えられます。
例えば、月300万、3割負担なので90万の医療費がかかっても、この制度のおかげで、ほとんどの人は自己負担額は107,430円となるので、差し引き792,570円が払い戻されます。そして月給26万円以下の方の場合は、一律57,600円が自己負担限度額と決まっているのです。
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat310/sb3030/r150/

■傷病手当金■
大きな怪我や病気で働けなくなったとしても、「傷病手当金」がありますので、最長1年6カ月、月額給与の3分の2が支払われます。

■遺族年金■
世帯主がなくなった場合は、遺族年金も支払われます。
高校生未満の子供がいる場合は加算対象で、毎年一定額が支払われます。
月給や子供の状況によって変わってきますが、仮に月給30万円、高校生未満の子供が二人いる場合は、月額で約14万円ほどが支払われます。

■住宅ローンの団体信用生命保険■
住宅ローンを組んでいる方は、ほとんどの方が同時に団体信用生命保険(団信)に加入しています。金利負担にこの保険代が含まれているケースが多いです。
生活費の一番大きな負担は住居費です。
団体信用生命保険は借主が亡くなった場合にローンがチャラになる保険です。

そもそも妻も働いていて、住宅ローンが0になり、遺族年金ももらえるという事が生命保険に入らない大きな判断理由になっています。
うちの社員に聞いてみても、なぜか独身なのに高額の保険に入っていたり、保険の営業マンに勧められるままに無駄な保険にたくさん入っていたりしています。

将来に備えるためというならば、無駄なお金をなくしてその分をしっかりと投資に回すことこそだと思うのですが、どうも自分の将来は万が一の事態が必ず起きる前提になっていて、万の9,999に対しての備えをないがしろにしている人ばかりで本当にもったいないと思うのです。

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