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ききりんご紀行/読書
知識が増えると、見える世界も広がってくる。
例えばスーパー店先に山積みにされているリンゴ。今までなら値段と品種ぐらいしか目に入っていなかったが、今では「サンふじ」と書いてあるから無袋栽培のふじで、無袋栽培の場合色にムラはあるが味が良くなる傾向にあること。時期から考えて、恐らく収穫後貯蔵庫で保存されていたものだろうと予想がつく。
こんな感じでリンゴに関して色々なものが見えてしまうのは、ききりんご紀行(谷村志穂/集英社文庫)という本を読んだからだ。
北大農学部出身の恋愛小説家が様々なリンゴの品種を食べ比べ綴ったエッセイ。
栽培方法や品種の特徴といった技術的な話も織り交ぜつつ書かれたこのエッセイは、読むとリンゴのことが気になって仕方なくなる。
青森県のアンテナショップが飯田橋にあるとか、リンゴ飴専門店が横浜にできたとか、リンゴのことばかり検索履歴増えていく。
あぁこれはマズいな。リンゴの沼にハマってしまいそうだ。
スーパーの青果コーナーにもワンダーがあぶれている。そしてそれらは沼につながっている。何事もほどほどに。
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