鈴木大拙「禅の思想」Keyword で見る
更新 2024年4月14日
今度は、大拙の「禅の思想」のキーワードを多く出てくる順に並べてみました。2021年3月岩波文庫発行の文庫版の巻末の解説で、鎌倉円覚寺の横田管長は、禅の思想という本は「無分別の分別」「無功用」「無作の作」を中心に書かれていると説明します。そして、「禅語録、禅行為、禅問答を通して一貫して『無分別の分別』『超個の個』が縦横無尽余すところなく説かれていて、実に妙である。」と、その解説を締めくくります。
なるほど、「無分別の分別」というキーワードが他の本と比べて多く 89回出てきています。ははぁん、横田さんも数えたのかなっと思いました。下表にはありませんが「無功用」は 72回、「無作の作」は 18回出てきます。あとは、「超個」が78回、「即非」が18回、私のお気に入りの「宇宙霊」は22回でした。
「一人」「そのまま」など、仏教的意味を付与された用語でも、一般的な意味で使われたものと区別できない言葉もあるので、その辺はざっくりした集計ではありますが、大拙の足跡を見るようで、一人で面白がっています。
Aki. Z
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?