スポーツ試合の始めの方に出てくる子供達

今日は男子バレーの試合を家で見ていた。相手はチュニジアで、なんとストレートで勝ってしまった。格下相手とか実況が言ってはいたが、それでも驚いた。

しかし結果よりも気になったことがあった。場面はバレーの試合が始まる際の入場のシーンだ。まず日本代表とチュニジア代表の選手がコートに入ってくる。そしてその選手たちと並んで小さい子供たち–具体的にいうと小学3年生とかそのくらいの男の子たち−が、選手と同じ数だけ入場してきていた。その子供たちは、両チームの選手の前にちょこんと立っている。そうしてそのまま国歌斉唱だ。

え?いやなんで?だれの子ども?

本当はつい先日のラグビーの試合、そして今まで見てきたサッカーの試合でもずっと思ってきた。そうして今日また見たことで、その思いが再燃した。

だが予想は何となくついている。まず今日のバレーの試合で出てきた子ども達は、全員日本人だった。チュニジアの選手の方にいた子どもも、である。次に全員が小学生くらいの子どもで中学生くらいの子どもがいない事。それらを考えれば簡単である。

つまり、人質だろう。ホスト国の日本が、チュニジアというゲスト国の選手達の真ん前に、自国の幼い子どもを置いておく事で「あなた達を害する気持ちはありません」ということを伝えているのだろう。スポーツはスポーツマンシップを重んじることもあり、そういう正々堂々とした姿勢が必要なのだろう。

そんなわけないと思うだろうが、そうでなければあの年齢の子ども達が全国ネットの目立てる場面で騒がない訳がないのだ。全員が、むしろ緊張した面持ちで立っている。私の小3の頃ならチュニジアの選手に肩車をしてもらい遊び出すことだろう。

しかし、本当に選手と一緒に出てきた子どもたちが暴れ出したらどうなるのだろうか。カメラを餌に簀巻きにするのだろうか。てんやわんやになるのだろうが、人生のうち一度くらいはそんな珍事を見てみたい。