見出し画像

2023年10月7日の記録

古本市に行ってきた。
思ったより多くの人がパンフレット片手に街を練り歩いていて(さびれた街なので普段は歩いてる人はほとんど居ない)、驚いた。
十数の店主が1箱分ずつ本を持ち寄って街に散らばり、私たちは街中を歩き回って買いに行くというスタイル。
不快じゃない賑わいがあって楽しかった。
私は本が好きだし、店主も本が好きだし、他の客も本が好き。みんなで共通の好きがあって、みんなその熱に浮かされていて、風は冷たいのにそれぞれの店の周りはあたたかかった(ように、感じた)。

買った本を紹介しようと思う。まずはこやまとくたさんの書かれたzine、覚悟。店主紹介のページで見て、こういった個人で出されているものはぜひ手元に起きたいと思う性分なので買いました。

次に吉本ばななのみずうみ。みんな知ってるかもしれないけど私は初期本ばなな(初期の吉本ばなな)が大好きなので反射で買ってしまった。ちなみにこれが初期作といえるのかは、しらない。

3冊目、神去なあなあ夜話。前作の神去なあなお日常が大好きで、何回も読み返した中学時代。続きがあることを知って図書室で借りて読んだら夜の営みに関する話が多くて面食らった記憶。でもここであったのも何かの縁と思い購入。

次、三好達治の春の岬。これを売っていた店主さんは中原中也の詩集も売っていらしたのだけれど3冊買うと予算オーバーしてしまうため諦め...。けれどこの本も手に取ってくれただけで嬉しい、と言ってくれてすごくうれしくなって買ってしまった。昭和17年発行の本。大事にしてください、と言われた。大事にします。

最後、吉田篤弘のおやすみ、東京。これは表紙タイトル共に隠されて、中の文章の一節がこんなふうにふせんに書かれて売られていた。
「誰かと誰かがすれちがい、そしてばったり出くわす交差点。誰かの午前1時は誰かの午後25時。」
ナイショ売りってはじめてだったしなんだか今日の色んな本に出会いすれ違える状況が交差点と重なって感じて、購入してしまった。
買う際に店員さんがこの本大好きなんです、(買ってもらえて)うれしい〜!と喜んでくれていたのがすごく心に残っている。


今日は祖母もいっしょに街歩きをした。御歳83歳にはキツい距離だったかもしれないけど本人に何度か確認してもどこも痛くないと言っていたし、良い気分転換になったなら、いいな。

これらの本、大切に読みます。本棚キツキツになってきちゃったな、どうにかしないとな。ほかの積ン読も消費しないと。
なんとか日々をやっていかないと。

読んでくれてありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?