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リーダーはつらいよ

魂の成長プロセスにおいて、覚醒は52回と言われています。
52回目を経験すると魂は完全体になって昇華?するみたいですが、1回の人生で何回覚醒プロセスを経験するかは人それぞれです。

今回は【リーダーと組織】をテーマにしていますが、今世での社会的立場等と魂の成熟度が比例することは無いと、私は考えています。それぞれが自分自身の誓願に沿って選んだであろう人生を通して覚醒を経験し、成長を進めています。また、魂に優劣はありません。

私が興味を持っていること・人生体験として色濃いことのひとつに、「組織とリーダーの関係性、組織内で起こる集団心理現象」があります。私は生まれた時からリーダーが存在する組織で育ちました。資本主義国家である日本で暮らしながら社会主義思想や共産主義思想を学び、幼少期より、どの主義の集団の中にいるかで人間心理や思考、価値観は異なることや、(生存本能等から)自分がその時いる集団の色に自ら染まる、変わることも体験しました。また親族や自分も会社経営してきまして、社長と従業員の心理的差異による事象や社長としての失敗経験と反省から、リーダーの在り方について学び、考える機会が多くありました。

これまでの体験から導いた私個人の結論として、人間力と統率力がリーダーの必須条件であり、またそれらを健やかに継続する絶え間ない努力が必要であるということです。

問われる人間力

この世界で自他に誠実でいるって難しいですね。またリーダーという役割にいなくとも、誠実さは人として生きる上で大事な姿勢です。でも状況に飲み込まれ見失うことはよくあることです。でもだから状況に飲まれまいと、自他への誠実さに意識を向け続ける努力が必要です。しかし見失う要因は人それぞれで今世での出来事とは限らず、魂の覚醒に繋がる学びの多い価値ある体験ではあります。

リーダーは人格を問われる場面に直面することが多いです。人格を問われるタイミングのひとつに、「自ら失敗を認められるか」というのがあります。権利は責任です。リーダーは組織を動かす決断権を持ち、その責任を負います。その分の報酬を受け取っているのですが、精神的にも体力的にも多大に消耗する役割です。(瞑想を取り入れる人が多いのもわかる気がします。お抱えの占い師がいたりするのもわかるかな)

求められる統率力

組織の集団心理がリーダーの心理を良くない方に動かす現象もあります。裏リーダーみたいな存在がいる場合もありますね。「最初は誠実だったのに、組織が大きくなったら変わった」ように見える場合がありますが、果たしてリーダーその人単体だけで変わったのか?という疑問があります。組織はナマモノです。関わる全ての人の意識や感情、欲望の動向が組織に影響を与えています。だから自分を含めた組織の統率がとれるようにルール(国でいう法律)を設ける必要があります。

リーダーがどんなに能力が高かろうが、心に正邪併せ持つ不完全な人間です。しかし周囲が1人の人間として扱わなくなった時(絶対肯定や妄信、黙認、裏操作など)は、組織が不健康になる分岐点を迎えたと言えます。周囲がリーダーを光ばかりと捉えると、闇は濃く育ちます。そしてリーダーが万能感を持った時点より、デス・ロードへと向かいます。

その場合、周囲は自分がリーダーに投影している事・その要因を内省する必要があります。そしてリーダーは自分が不完全であることを常に自覚し、感情論で采配せず、人の意見を聞き、信頼して任せる器を育てる必要があります。…リーダーは人一倍取り組むことが多いです。でも組織全体で無意識に育っちゃった自分の残念なガセ自尊心を自力で治めるって相当困難だし、おかしな方向に走り出しちゃってる組織を修正するってチョモランマレベルにハードですよ。だからブレーンって大事なんですけどね。

自分の勉強のために貞観政要(帝王学)を読んでいますが、どなたも1回は読むことをお勧めしたい素晴らしい本です。権力ってフタ開けて中身を覗いてみると、高い報酬もらってたとしても、すごくしんどいパワーです。でもだから、組織が健康的に進むように、自分の能力を上げるより自分の人格を育てることに注力した方がいいと強く思います。リーダーでなくとも、自分の人格を育てることで、自他への誠実さを保った思考判断ができるようになります。そういう人こそ組織に必要です。より良い組織づくりを考えた時に、技術は外注できるけど、人間力は外注できないですからね。

先にお伝えしましたが、どんな経験も価値ある魂の学びです。負の事象も関わる人たちの愛を刺激し、学びを与えてくれる経験です。もしデス・ロードまっしぐらだったとしても、死は新たな命を生みます。闇の中は真の光がよく見えます。破壊と再生は世の常です。


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