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第一話 はじめまして、本屋はじめました

はじめに。
僕が西日暮里駅前で本屋をはじめて、1年ほど経ちました。
西日暮里 BOOK APARTMENT
https://scramblebdg.com/book-apartment/

「え、建築の仕事してたんじゃなかったっけ。」なんて思う方もいるかと思いますが、今はきちんとどちらもやっています。
「なぜ突然本屋を始めたか。」
という話をきちんと書いたほうがいいなぁ。と思い。
これから書いてみようとおもいます。  2021/02/26 ジョージ

はじめてのまち、西日暮里

僕が本屋を始めるきっかけとなったのは、JR東日本さんにお声がけいただいたプロジェクト、「西日暮里スクランブル」の設計をしていた時だった。

西日暮里スクランブルを作ったスケジュールはこんな感じ。
2019年3月末 企画スタート
2019年9月末 内装工事スタート
2019年12月11日 グランドオープン
約半年であっという間に、オープンまでたどり着いたプロジェクトだった。

まちをまぜる というコンセプト

僕たちは駅前の空き店舗の利活用を考えて、JRさんにプレゼンをした。
小さな店舗の集まりを駅前に作り、色々な交流が生まれるというコンセプトで、「西日暮里スクランブル」という名前をつけた。混ぜる。だけに。
駅前という立地を生かして、交流人口をできる限り増やせるコンテンツを。というのが漠然としたイメージだ。
工事費もできるだけ最小限にして、小さな事業者が借りられるように。

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行き詰まるテナント募集

募集する前に、どんなものが入ったら良いだろうか。
ユーザー目線で考えてみると、「パン屋」「花屋」「本屋」などと、色々と思い浮かんでワクワクしながら募集をかけようとしていたのですが、
テナント募集ページを夏頃に立ち上げてから、全くと言っていいほど応募が来ない。「ぜひタピオカ屋をやらせてほしい。」という応募メールばかりが毎日届く。

僕の中でも、1区画は「本屋になればいいのにな。」と思っていて、この時は他人事だったがなんとなく少しキープしていた自分もいた。
月日はどんどん経ち、もう内装工事はどんどん進んでいるのに、2019年10月末にブックマンションさんを訪ねるまで、その区画のテナントは決まっていなかった。

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新しい本屋との出会い

ある時、僕たちの主宰している「まちの教室KLASS」のお客さんが、「最近、吉祥寺の貸棚本屋 ブックマンションで 本屋を始めたんだよ。」と教えてくれたのがきっかけ。正直ブックマンションのことは知っていたのだが、そんなに近くにいると思わなかった。

ブックマンションとは
記事 https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1908/09/news014.html

Twitter https://twitter.com/bookmansion

すぐに、オーナーの中西さんを紹介してもらい、
次の日にはもう吉祥寺に会いに行っていた。
そしたら、その次の週には中西さんが見に来てくれて。

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ないものは、つくろう。

中西さんに現場を見てもらって、あわよくばテナントとして入ってもらって。。。なんて考えていた頃の自分が恥ずかしい。

話をしていると、中西さんが
「ブックマンションの仕組みで、田坂さん始めてみたらいいんじゃないですか?」
と言ってくれた。
中西さんには、感謝しかない。
「ないものは、つくればいい。欲しいものはつくろう。」と心の中でも思った。

そして
ちょうど西日暮里の現場が佳境で、本棚づくりの予算がなく困っていたときに
「今からホームセンターまで本棚の材料買いに行くぞ!」
と言って、車で迎えにきてくれたのは代表の宮崎だった。

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車にパンパンに詰め込まれた材料。
正直今だから言えるのだけれども、この写真は 2020/12/07 (オープンの4日前)

本当に支えてくれたHAGISO DIY部

この時本当に支えられたのは、HAGISO DIY部のメンバーたちの力。
木工も塗装もなんでもできて、ものの3日でブクアパの棚を作り上げる。
雑な紹介だが、そんな猛者揃い。
そんなみんなの血と汗の結晶でできた本棚。

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そんなこんなで、とりあえず棚はできた。

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この写真は、だれも入っていない頃。
ここからが、ど素人本屋の始まり。
長くなったので、今回はこの辺で。


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