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【やっぱり面白い!けど…】マッドマックス:フュリオサ

作品紹介

マッドマックスシリーズの第5作目
前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に登場したフュリオサ (Furiosa)がどの様な経緯で、イモータンジョーが統治するシタデル の大隊長になり、前作怒りのデスロードで描かれた脱走劇を実行するに至ったのかを描く物語
監督はマッドマックスシリーズの他、ベイブやハッピーフィートなどの作品も手掛けているジョージ・ミラー、一見あまり統一性のないフィルモグラフィーに見えますが、ベイブやハッピーフィートでCGなどの技術を経験したことが怒りのデスロード製作には重要なピースだったとインタビューでは語っています。
主演は次世代ハリウッドスターのアニャ・テイラー=ジョイ (Anya Taylor-Joy)、オーストラリアのアクションスター、クリス・ヘムズワース

おすすめ度:4 (5点満点)

こんな人におすすめ:「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の世界観をより深く知りたい人、 V8のエンジン音を聞いただけで血が騒いでしまう人

————以下ネタバレ含む 鑑賞後用レビュー

描かれる世界観

前作では名前だけ出てきて詳細に映されることは無かった緑の地(グリーンプレース)、ガスタウンや弾薬畑(バレットファーム)などの世界観が描かれており、ファンとしてはこの辺りの全体像が分かるのは結構面白かったです。
その反面ロードでのバトルシーンが前作よりも少なかったので、少し物足りなさを感じました。
また前作ではマックスにあっさり殺られるこの人や

人喰い男爵さん

この人

武器将軍さん

などが結構ちゃんと喋っているシーンが楽しめます。

資源の奪い合い

荒廃したウェイストランドでは武力(弾薬)、石油、水や食料などの資源をそれぞれの都市が交換することで均衡が保たれています。Duneの世界観でも描かれていましたが、結局平和な世界が崩壊した後に物を言うのはこういった天然資源と武力なのだという事が説得力を持って描かれています。
現状日本は石油が採取できず、輸入に頼っている状態で、食料自給率が低いことも問題視されています。今まではそれでもあまり問題にはなりませんでしたが、他国のインフレ、また急激な円安の影響を受けて、賃金が上がった結果ではなく、輸入価格が上がったことによるインフレで、経済的に困窮する人が増えているというかなり深刻な事態に陥っており、このままいくとどうなってしまうのかと考えさせられてしまいます。

ギターマン

やっぱり気になってしまうこのキャラクター

ドーフ・ウォーリアーさん

名前はドーフ・ウォーリアー(The Doof Warrior)というそうですが、今作ではあまりフィーチャーされず、1,2シーンの片隅に出てくるだけでした

怒りのデスロードで上がり過ぎたハードル

27年ぶりに製作された前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では27年でどれだけ映画製作が進化したかを衝撃的な映像・アクションで見せてくれました。今作でももちろん 素晴らしい映像なのですが、前作での衝撃が強過ぎたせいか個人的には怒りのデスロードの完成度の高さが際立った印象でした。


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