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共同創業者たちと、起業後に最高の意思決定を続ける方法

起業は、イバラの道です。

起業家の最初のゴール『PMF』には、起業家全体の22%だけ到達できます。


あなたが友人と3人で起業するとして、どのようにビジネスの意思決定したら起業の成功『PMF』に近づけるのでしょうか。

以下の、本にそのヒントが書かれてたのでご紹介します。

上記の本は、行動経済学の科学的な根拠を、元マッキンゼーのコンサルタントが書いた、読みやすい良書です。

意思決定は協働作業

ビジネス上の意思決定に関する重要な4つの要素をご紹介します。

1.リスクと不確実性を率直に議論したか?

次の四つの質問の答えによって、最高の意思決定と最悪の意思決定が二分された。

最初の問いは、「その投資計画に付随するリスクと不確実性について、率直に議論したか?」。

この議論を行えば、自信過剰を避けられるはずだが、多くの場合、そのような議論は行われない。

なぜなら、その投資に前向きなムードが高まっている時に、水を差したり、失敗を予言したりしたくないからだ。
オリヴィエ・シボニー. 賢い人がなぜ決断を誤るのか? (p. 221). Kindle

2.リーダーに反対意見を言える環境か?

二つ目の問いは、「投資計画を検討する会議において、経営幹部の意見と相反する視点が含まれているか?」。

これを聞くことで集団思考を避けられる。

会議の参加者が、意識的かどうかにかかわらず、上司の意見に合わせる傾向があれば、率直な反対意見が出てくる可能性は低い。
オリヴィエ・シボニー. 賢い人がなぜ決断を誤るのか?(p. 221). Kindle

3.意思決定が間違ってると仮定してデータを探したか?

三つ目の問いは、「投資の成功を裏づけるデータだけでなく、反するデータをあえて探したか?」。

これは、提案への同意に自然に導く確証バイアス(wiki)を避けるための直接的な方策だ。
オリヴィエ・シボニー. 賢い人がなぜ決断を誤るのか?(p. 221). Kindle

4.評価基準が透明性高く事前に決められていたか?

承認基準は事前に定められていて、議論に参加する全員にとって透明性の高いものだったか?」。
オリヴィエ・シボニー. 賢い人がなぜ決断を誤るのか?(p. 221). Kindle

*評価基準が事前に透明性高く定められてると、どう良いのか、以下に具体例を挙げます。

例えば、あなたが

起業資金500万円を使い果たしたら起業をやめる

と決め、友人3人と起業したとします。

そして、本当に起業資金500万円を使い果たしたら、友人3人と起業を円満にやめやすいです。

逆に、事前に起業をやめる基準を先に決めず、起業すると...

ずるずると、500万円、600万円、700万円…とお金を失っていくと、先に起業をやめる人が裏切り者のようになってしまいがちです。

上記の起業資金500万円の事例に限らず、先に意思決定の基準を決めておくことは、重要です。

さて、ここまで四つの論点を整理しました。とにかく、仲間と率直に議論するのが重要ということです。当たり前の事です。

最後に

私は以前、『事前検死』について、noteを書きました。

事前検死を行うと、今回ご紹介した効果的な意思決定の4条件を満たすことができます。

可能な限り質の高い意思決定をしたい方は、事前検死の上記のnoteもご覧ください。

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