コロナ禍での良い趣味の3条件
アダム・グラントは、ベストセラーを連発する米国の心理学者です。
彼が以下の講演動画で、コロナ禍に良い趣味を紹介しています。
*上記の講演動画は2021年11月21日現在、英語字幕のみです。
コロナ禍で外出を制限されるなど、社会的な制約が多くなりました。
この社会情勢の中、人々の心がすさまないために、彼は良い趣味の条件を提言しています。
結論、
3つの条件を満たしたフロー状態に入れる趣味
です。
フロー(英: flow)とは、人間がそのときしていることに、集中して完全にのめり込んでる精神的な状態をいう。
ゾーンとも呼ばれる。
心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱された。
出典:wiki
アダムはこのフロー状態になるため、3つの条件が必要と動画内で紹介しています。
条件1:マスタリー(上手になっていく感覚)
人は何かに上手くなること自体で、喜びを感じます。
アダムは、マリオカートの腕が良くなることで喜びを感じたそうです。
一方、例えば、趣味が読書という人もいます。
読書が悪いわけではありません。
ただ、読書が上手くなる
という感覚を得られる人は少ないでしょう。
アダムの提示する条件から、趣味に読書は不適切です。
条件2:マインドフルネス(一つのタスクに集中してる感覚)
1時間以上、3時間以下で、集中して取り組める趣味がいいです。
アダムによると、人は1日に平均74回もチャットやEメールをチェックします。
メールをチェックするなどの行為で、人はマルチタスクになり、マインドフルネスが失われてます。
アダムは、家族とマリオカートを実施することで、まとまった時間をマインドフルネスに充ててるそうです。
条件3:マター(人とのつながり)
条件1のマスタリー、条件2のマインドフルネスだけでも、ある程度のフロー状態に到達できます。
例えば、あなたが一人で黙々と1万ピースのパズルをやる趣味を実施するとします。
パズルの趣味で、
パズルに上手になる(マスタリーの条件1を満たす)
パズルに集中する(マインドフルネスの条件2を満たす)
という人もいるでしょう。
しかし、あなたはパズルという趣味でフローを得ても、人とのつながりは得られません。
つまりパズルの趣味は、アダムの提唱する、条件3のマター(人とのつながり)を満たせません。これはダメです。
アダムは、米国の別の都市にいる妹家族とネット経由でマリオカートを楽しんだそうです。
アダムはネット経由のマリオカートで家族のつながりを感じ、幸せな気分を得たそうです。
家族でなくても友人と何かつながりを感じられる趣味があればokです。
人は、友人や家族との良好な人間関係を得ることで、幸せを感じます。
良好な人間関係の効能は、以下のハーバード大学の教授の講演動画で語られています。
条件3のマター(人とのつながり)は、この動画の視点からも重要と言えるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?