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ユークリッド原論と勉強について

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毎回勉強について語りながら、ユークリッド原論の問題を1つ紹介しています。 更新は週1回で、ユークリッド原論を学び始めてみたい人、勉強について話を聞いてみたい人、授業のHRのネタ…
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記事一覧

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#007】命題7.同一底辺上に同じ側に等しい辺をもつ2つの三角形はつくられない(証明)【第1巻】

褒めるとはどういうことか?褒めるのがいい教育だと思っている人がいますが、本来褒めるというのは良い行動をしたことに対して行うものになります。 よく、褒め上手な人と、褒めるのが下手な人がいるのですが、褒めるのが下手な人は結果だけを褒めていることが非常に多いです。 例えば、テストの点数だけを見て褒めるというのは非常に良くないです。 テストの点数で叱ったりしている家庭を何度も見てきていますが、親の力が強く反映される小学校の時はまだ成績は伸びますが、思春期に入ると大抵の場合成績は

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#006】命題6.命題5の逆【第1巻】

頭がいい人とは?子供たちによく質問されるものが何個かあるのですが、そのなかのひとつは『頭がいい人ってどんな人?』っというものがあります。 頭がいいという定義は色々ありますし、タイプも色々あるのですが、一応毎回言う答えは決まっています。 それは、『難しい内容を子供にも簡単に説明できる人』です。 私が今まで出会った人で頭がいいなーっと思った人は、少しの会話で相手の理解できる用語を推察して、相手に合った説明をします。 そのため、人によって微妙に話し方や使う言葉が違ってきます

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#005】命題5.二等辺三角形の底角が等しいとき、底辺の下側の角も等しい(証明)【第1巻】

ユークリッド原論は学ぶ意味はあるのか?中学校2年生の数学の授業で図形の証明を学ぶのですが、ユークリッド原論の内容と何が違うのかというと、一番の違いは式を使わないところです。 ユークリッド原論の内容はすべて文章だけで構成されています。 つまり言葉だけで説明しているんです。 なので、中学校で学んだ数学の知識を持っている人が読むと回りくどいと思う人も多いと思いますが、読めば読むほどなんだか納得してしまうんですよね。 時々、そういうやり方で説明するんだっと思ったり、不可能を説

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#004】命題4.2辺とその間に挟まれた角が等しいとき2つの三角形は等しくなる(証明)【第1巻】

スポーツと勉強と芸術は別物なのか?勉強はすべての人ができると思い込んでいるのではないかと思います。 スポーツや芸術の場合、出来ないとすぐに才能がないと結論を出すのに、勉強に関しては結果が出ないと、やり方が悪いとか、効率が悪いとか、その人の能力よりかは、方法だけを責めてしまいがちです。 そしてスポーツや芸術は、結果が出るまでに相当練習するのがあたりまえなのに、勉強は練習するという過程をないがしろにするときがあるのはなぜでしょうか。 私は、勉強にもある一定の能力が必要だし、

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#003】命題3.不等な2線分が与えられ、大きいほうから小さいほうに等しい線分を切り取る(作図)【第1巻】

暗算が出来る人と暗算が出来ない人がいる数学が得意な人が数学の先生になる。 これは、各教科共通だと思うのですが、これだと仮に苦手な人の気持ちを分かろうとしなければ、間違った知識を植え付けてしまう人が出てくる可能性があるのではないかと思います。 暗算問題がそのひとつで、数学が得意な人は暗算が当たり前にできると思っていて、暗算が出来ないから練習量が足りないと言ったり、出来るように努力させようとします。 はっきり言って、世の中には暗算が簡単に出来る人と、暗算が出来ない人がいます

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#002】命題2.与えられた点において与えられた線分に等しい線分をつくること(作図)【第1巻】

子供の頃のおもちゃについて子供の頃のおもちゃと、その後の能力について関係があるのではないかと、実は昔から思っています。 というか、その人の興味があるものの一部は遺伝的に決まっていて、子供のときに夢中になったおもちゃにあらわれるという方が正しいのかもしれません。 例えば私の場合、昔から積み木やパズルが大好きで、それから折り紙やあやとりも好きでした。 そうなると、成長すると図形系が得意で、空間把握能力が遊びにより発達すると思います。 もし、子供が熱中するおもちゃが見つかっ

【中学校の数学の知識でユークリッド原論#001】命題1.与えられた線分上に正三角形をつくること(作図)【第1巻】

数学が面白くないのに数学を教える苦しさ大きな声で言えないのですが、もう何年も算数や数学を教えているのですが、いまだに算数、数学の楽しさが分からないです。 学生の時から解けるのは嬉しいのは分かるのですが、好きな教科でもなければ、どちらかというと嫌いで苦手な教科でした。 どうしても、好きになる要素が見つけることができませんでした。 ちなみに、理系の数学嫌いは進める道が限られてしまうのでおススメしないです。 科学者の中には数学が苦手な科学者は何人もいるのですが、現在は科学者