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通称「館長」と呼ばれる名物社員がひとつの展示会を作り上げるまで

こんにちは。E・ZO2課の岩田です。
いよいよ、明日7月26日(火)に「マイナビオールスターゲーム2022」がPayPayドームで開催されます!
ホークスからは、今宮選手、柳田選手、グラシアル選手、牧原(大)選手、東浜投手、大関投手、モイネロ投手が選出されましたね。
皆さんで全力応援してMVPを獲得してもらいましょう🔥

さて、6年ぶりに福岡で開催されるオールスターゲームを盛り上げるべく、PayPayドーム横のエンタメ施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」内の「王貞治ベースボールミュージアム Supported by リポビタンD」では、期間限定で「オールスターゲームの歴史展」を開催しています。

今回の企画展を通して、これまで表には出ていなかったあんなことやこんなことなどたくさん知ることができました。
ということで、今回のnoteでは企画展の裏側に迫っちゃいます!

王貞治ベースボールミュージアムを支える人物とは?

今回の特別展示を含め、王貞治ベースボールミュージアムのコンテンツ・企画を手掛けているのは、私と同じE・ZO2課の道広 康則(みちひろやすのり)さん。社員からは親しみをこめて「館長」と呼ばれていたりもします!道広さんが館長たる所以はどんなところなのか?このnoteを通して明らかにしていきます!

BOSS E・ZO FUKUOKA 4階「王貞治ベースボールミュージアム Supported by リポビタンD」

王貞治ベースボールミュージアム Supported by リポビタンD
王貞治ベースボールミュージアムには、野球人・王貞治の球史を振り返る「ヒストリーゾーン」とバッティングやピッチング体験など野球を楽しく体験できる「89パーク」があります。

館長のお話の前に、、そもそも、王貞治ベースボール「ミュージアム」は施設名の通り、博物館なんです。といっても、学芸員がいないので疑似博物館になるらしい。
他の野球関係の博物館もこの形態はよくあるそうです。(知らなかった!)
道広さん自身は学芸員の資格はないですが大切な資料を扱うということで、各地の野球関係の博物館をめぐるだけでなく、そこの学芸員の方々にお願いをして勉強をしてきたそうです。
資料の保管方法だけでなく、常設展示や企画展示のストーリー設計、コンセプトなどたくさんのことを吸収する必要があり、今でも勉強は続けているとのこと。
ちなみに道広さんは王貞治ベースボールミュージアムの歴史の半分以上を共に過ごしているとのこと。館長と言われる理由の一つかもしれませんね。

なぜオールスターゲームの歴史展をやろうと思ったのか?

特別展を開催するとき、企画の段階では毎回5個程度アイデアがあるそうです。その中でもオールスターゲームが本拠地で開催されるのは、数年に1回しかない大きなイベントということで、この機会を最大限活用しよう、オールスターを盛り上げようというコンセプトで作り上げていったそうです。その上で、王貞治ベースボールミュージアムがやる意義やいかにお客様に喜んでもらえるかを考えて、どんなパネルを展示するのか、どんな展示品を飾るのかを構成していくとのこと。そのため、企画展は所蔵品だけでなく様々なところから資料、展示物をお借りしており、今回は日本プロ野球機構様、野球殿堂博物館様にご協力いただいているそうです。

常設展示品

余談ですがヒストリーゾーンにある展示物は、全て王会長の所蔵品になります。王貞治ベースボールミュージアムには、全ての所蔵品のうち1割程度しか展示していないとのこと。(どれだけあるんだ。。)
他の所蔵品は、ドームの専用倉庫1つと貸し倉庫2つに保管されています。これらをすべて管理するのも館長のお仕事の一つだそうで、所蔵品の把握がとても大変とのこと。
先日、ドームの倉庫にお邪魔しましたが、とてつもなく価値あるものばかり。。ちなみに歴代の優勝ペナントもこの倉庫で大切に保管されていました。

準備の裏側に潜入!

では、お待ちかねの展示準備に突撃だ~!
今回はパネル展示のほかに、王会長がオールスターに出場した際のサインボール、過去4回福岡ドームで開催されたオールスターの試合映像、過去のオールスターチケット、選手が着用したプラクティスユニフォームを展示することになりました。

パネル設置の様子

各パネルにオールスター展示のものを貼り付けていきます。今は、業者にお願いしているそうですが、以前は自分たちで4人がかりで1日かけて行っていたとか。

ボールの梱包状態

ボールはこのような形で梱包されて送られてきます。とても貴重なものなので、展示物を触る際は必ず白手をします。ボールを取り出した後は、撮影タイム!送られてきた時にどのような状態であったかを把握しておくために必要な作業です。返却するときには元の状態にしないといけないですからね。

ボール陳列の様子

ボールを王会長のサインを正面にして並べる作業。
見栄えが良くなるように様々な角度から見て、数ミリ単位で調整していきます。

詰め物を入れる道広さん

プラクティスユニフォームを着用させるために業者からマネキン12体とガラスケースをお借りしています。ユニフォームを立体的に見せるために詰め物を入れている様子です。これがなかなか難しい。緩いと落ちるし、入れすぎるとモリっとして違和感が。。熟練の技を見た気がします。

配置を熟考する道広さん

チケット配置のレイアウトを考えている道広さん。たくさんある中で何を一番に伝えたいか、目立たせたいかを考えているそうです。出来上がったものは実際に確認してみてくださいね。

ライトを調整する道広さん

すべての展示を終えると、最後はライトアップの調整。
この光の当たり加減で印象がだいぶ違うと語る道広さん。最後まで
細部に拘って準備しています。

オールスターの歴史展、完成!

オールスターゲームの歴史展

ということで、出来上がったものはこちら!
皆様、ぜひ王貞治ベースボールミュージアムにて「オールスターの歴史展」をご覧ください。

館長のこだわり

取材を受ける道広さん

展示準備の裏側はいかがでしたでしょうか?
細かなところまで拘ってやっているのはもちろんのこと、価値のあるものを扱うため一つのミスも許されない中で準備しています。そのような中で道広さんは一切妥協せず細部にわたるまで強いこだわりを持って企画・準備をしているのはなぜでしょう?本人に直撃してみました!

Q.企画展にかける想いや道広さんを駆り立てているものは何ですか?

どの企画を行うにも世に出てない裏側、エピソードがある。例えば、選手の企画展をやる場合は、選手がプロになる過程で壮絶なことがある。その苦悩、背景をリアルに伝える。オールスターゲームの歴史展についても、お客様の知らない歴史をいかに魅力的に伝えるか?
正直、準備とか展示物を借りるなどコストも手間もかかる。それでもお客様に楽しんでいただく、多くのお客様に喜んでいただくことが何よりも嬉しい。

やはりこだわりの裏には道広さんの熱い想いがありました。
ぜひ展示を見る際には、この展示から何を伝えたいのか、メッセージについて考えてみるとより楽しめるかもしれませんね。
皆様のご来館を心よりお待ちしております!

文:岩田滉平

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