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マッチングサイトで出会った人達 その10: Rさん

今回のお話は、マッチングサイトで私が最後にお会いしたRさんのお話です。


■Rさんについて

Rさんは私の12こ下の方で、サイトでお会いしたのは10人目。一番最後にサイト上でやり取りをしてお会いした方です。

緑っぽい色をしたショートカットの髪に一部メッシュの入った凄くかっこいい髪型の写真が印象的な方でした。

私と同じく離婚経験があり、離婚をされた時期も私と大体同じくらいと言うこと。

私からいいねをしたのはサイトを始めて割と最初の頃だったのですが、その時は返信がなく、送ったこっちも忘れた頃にいいねが返ってきてマッチングした…と言う流れ。

前回書いたMMさん同様、マッチングサイト自体を辞めるまで後何日か…と言う状況だったので、「サイト辞めるんで、あまりやり取りできなけど良いですか?」とお伝えだけさせてもらったところ、それでも良いからお話ししてみたい。まだ辞めてないなら、辞めるまでに会う日程を決めることができたら嬉しいと言ってくれたので、メッセージをやり取りしたあと、私がサイトを退会した後の日程でお会いすることになったのですが…。

お会いしたのが退会後だったうえLINE等連絡先の交換をしていなかったので、待ち合わせ場所と時間は決めてあったものの、当日ドタキャンとかお互いの顔がわからずに会えなかった…とかが起こりそうで、何となく不安なまま1回目のデートの日を迎えたのでした…。(それくらい約束する時に気づけよという話なんですが😅)



■1回目のデート(前半戦)

そんなわけでデート当日を迎えたのですが…。

プロフィールに載せてた写真の通り、緑のショートカットにメッシュが入った髪型がそのままだったので、私の方ですぐに見つける事ができて無事合流。

この日はRさんの希望で集合が22時という結構遅い時間だったこともあり、これまたRさんの希望で食事というよりはお酒がメインのお店へ。

私は昔からお酒が飲めない人間なので、職場の同僚に聞いて良さげなお店をピックアップ。22時集合だったこともあったので、居酒屋や立ち飲みなどではなく、ちゃんとしたバーで一杯二杯(Rさんが)飲んで、解散ができる感じのお店にしたのですが…。

1時間ほど飲んで話をした後、Rさんに終電って何時なんですか?と聞いてみたところ、なぜか「会った日に誘ってくるタイプには見えなかったから意外」と、ちょっと嬉しそうな感じで回答が…。

…あれ? 終電もうすぐだと思うけど帰らなくていいの?と聞いたつもりだったんですが、逆の意味で捉えられちゃった…?(;^^A でも、喜ばれているのならそれでいいのかな…?


そして、Rさんは話のテンポが合う…と言うか、内容ではなく話すスピードや話題の展開の仕方がすごく心地よくて、話をしていてすごく楽というか、多分ここまでマッチングサイトでお会いした方の中では一番話す際に気を使わなくてもいい感じというか、緊張したり相手のペースに合わせて色々考えたり…ということのない方だったので一緒にいてすごく楽しかったので、せっかくなので23時半過ぎにお店を出た時、この後もまだ一緒にいたいから…とお誘いをしてみたのですが…。


結果はOKというか、無言で腕を組んできてくれたので多分OKということだろうということで、2軒目にほぼ形だけ行ってから、そのお店を出てからそのまま…と言う感じで、久々な時間をRさんと過ごしたのでした…。


■1回目のデート(後半戦)

次の日の朝。

この日の朝はお互いゆっくりできる感じだったので、ホテルでルームサービスを頼んで朝食を食べることにしたのですが、ごはんを食べているときにRさんから話の流れで「定助さんって、離婚した奥さんのこと、まだ大事に想ってるよね」ということを言われました。

「なんで?」と聞くと「なんとなくそう思っただけ」とだけ教えてくれたのですが、そのRさんの顔を見た時に私の方もなんとなく「Rさんもきっとそうなんだろうなぁ…」と思いました。
そして、その時に自分が「Rさん『は』」ではなく「Rさん『も』」って考えてたことに気づき、それをきっかけに、その時まで少しも感じなかった離婚の悲しさや辛さが急に噴き出してきて、突然涙が出てきて止まらなくなってしまいました(汗)。

離婚の経緯もあって、元奥さんに対する愛情というものはこの段階ではもうないのは確かだったんですが、それでもやっぱり大事な人であるのは自分の中では変わりなかったし、大事な人に去られて辛いなという気持ちは当たり前なんでしょうがずっとあって、でもそれが心の底にあるのを見ないようにして、半年間無理やり笑顔を作ってやってきたんだなぁ…と、今更ながらに気付かされたのでした。

そして、Rさんもやっぱり同じように離婚して辛い気持ちをずっと我慢していたらしく、私が泣いてるのを見て「大事な人との別れはやっぱり辛いですよね」と一緒に泣いてしまい、最後にはいい大人が二人して抱き合って大泣きするというなんじゃこりゃな状態になってしまったのですが…(笑)。

それでも辛いことを辛いと吐き出すのは、やっぱり気持ちをある程度落ち着かせる効能があるようで。そこから20分ほど一通り二人で泣いたあとはだいぶ頭がスッキリして、今までよりも少しだけ、前向きになれた気がしました。

その後、食べてる途中で泣き出しちゃったのでそのままになっていたご飯の残りを平らげ、二人で「大声出しても誰にも迷惑かからない場所で良かったね」なんて言いながら身支度を済ませ、この日は解散。


お互い幸せになったら連絡しようねとLINEの交換をしたものの、さて、お互い次にやりとりができるくらいに幸せになれるのは、どれくらいかかるかなぁ…と苦笑しつつ、お別れをしたのでした。


■まとめ

ということで、書いている途中で「なんか漫画か小説みたいな展開かな?」と自分でもちょっと思ったRさんとのお話でした。

最初の方に書いた通り、Rさんとお会いした時にはすでにサイトを全て辞めていたので、なんにせよ婚活は一旦やめにする事が自分の中では確定していたんですが、Rさんとお会いしてお互いの気持ちを吐き出しあって、改めて自分の中で「婚活するにはまだ早いんだな」ということを再確認する事ができました。

元奥さんに未練がある、ということは本当に全くないのですが(これは本当に本当)、それでもやっぱり婚活は「離婚を忘れるため」に行う側面が強く、多分誰かと会ったりメッセージのやり取りをしたりする…ってことの方がメインの目的で、直接会ったり、ましてや誰かと本気で付き合いたいと思っていたりは全然してなかったんだろうなぁ…と思ってしまったんですね。

男性側の器量や腕(?)、女性側の本気度にもよるのでしょうが、マッチングサイトは基本的には男が本気になってリスクを冒していかなければなかなか先には進めない世界。(それほど偏見ではないと思う)

私のような気持ちで女性に声をかけるのも申し訳ないし、かけたとしてもそもそも誰かと出会えるわけがありませんし…。

自分でもきっと内心気づいていたんだろう色々な気持ちを最後の最後ではっきりさせてくれる人に出会えて、それだけでもマッチングサイトをやってみて良かったと心の底から思ったRさんとの出会いでした。



そして、この記事でようやく、1ヶ月ちょっとの間でマッチングサイトで会ってくれた10人の方について、一通り書き終える事ができました。

ここまで書いて、改めて離婚後の自分の気持ちや何をしたかったのかということを(記事に書いていない部分を含めて)整理する事ができたし、出会ってくれた方達との会話や出会いを通じて、人生単位で自分を見つめ直す事ができたなと改めて思う事ができました。


以前記事に書いたHさんとのLINEのやり取りはまだ続いているので、全員にフラれた…という表現は正しくないような気もしますが、結果としてサイトを続けていた1ヶ月ちょっとの間では付き合っていただくまでの人とは出会えず、単純に結果だけ見ると「失敗だった」と言い方が一番的確なのでしょうが…。

せっかく会ってくれた方たちに(多分Rさん以外には)何もいい出会いを残せなかったという申し訳なさはありますが、私にとっては本当に大切なことをたくさん学ばせてもらった1ヶ月間でした。


そして、記事を書き続ける事ができたのは、ここまで読んで下さったりいいねをしていただいた皆様のおかげです。
文字にして書き起こしていなければ気づけなかったこと。頂いたコメントを読んで改めて気付かされてことなどなど。私がマッチングサイトを始めて良かったと心の底から思えるようになったのは、間違いなくこのnoteに記事を書いていたからで、そのnoteの記事を毎回楽しく書けたのは読んでくださった皆さまがいたからで。

毎回毎回自分で読み直してもいまいち分かりづらい文章にお付き合いをいただいて、ここまで本当にありがとうございました。

なんか最終回みたいなことをさっきから書いていますが汗、これからもまだ婚活についてのあれこれや離婚についてもしっかり書いて行きたいと思っておりますので、私の人生の棚卸期間、これからもお付き合いいただければと思います(^^)

こういう感じ(笑)


ちなみに、マッチングサイトで私と会って下さった方達がまだサイトを続けているのかどうかに関しては、今でもLINEでやり取りをしているHさん以外に関しては退会してしまった身である私からは知る事ができません。
なので会って下さった方たちがサイトにまだいらっしゃる場合、万が一にも私の文章から誰なのかの特定等ができないように、念の為イニシャルや容姿、素性に関しては必ずしも本当のことを書いていません。

また、こちらも万が一にもこのnoteを今まで会って下さった方たちが読んでいないとも限らないので汗、お会いした時期、場所、何を話したかというようなことは極力ぼかすか、場合によっては正確ではないことを書いている場合もありますので、そういうもんだと思って読んでいただければ幸いです。(←大事なことを最後に言う(笑))

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