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離婚以降で初めて「寂しい」と思った日。

前回の記事で書いたBさんとは、幸いなことに食事に行った後も毎日LINEが続いているのですが、今日はBさんは仕事が元々お休みの日で、私の方も仕事が台風で午前中のみとなったため、昼過ぎから結構な頻度でLINEでやり取りをしていたのですが…。

やり取りをしている中で、急になんか、切なくなっちゃったんですよね〜(笑)。


Bさんの家は、立て付けのせいなのか風の強い日には窓が結構ガタガタ言うそうなんですが、ご存知の通り福岡は今、台風が接近中。

夕方くらいまでは雨が降っているくらいでそれほど台風らしくなかった天候も、陽が沈んだくらいからは風も雨も強くなり始め、当然「風が強い日」くらいのレベルでもガタガタなるBさんの家の窓はガタガタ言い始めるわけで…。
「ちょっと怖いです…」ってBさんが言っていたんですね…。


こう言うとき、もし実際に付き合っていたら「怖いなら今すぐ行くよ」とか、「うちの方は大丈夫だから、迎えに行くからうちで一緒にいよ」とか言えるのでしょうが、LINEや通話で毎日やり取りしているとはいえ、Bさんと私はまだ一回しか会っていない仲(笑)。
さすがにそんなことを、たとえ善意だとしても伝えたら気持ち悪がられる事くらいは、非モテの私にだってわかります(笑)。

そもそも私の方だって、別に恋愛感情をはっきり持っているほど気持ちがBさんにあるわけではないのですが…。

ただこうやって自分が相手にしてあげたいことや言ってあげたいことがある時に、それを普通に相手に伝えることができる関係ってやっぱり特別で、大事にしないといけないものなんだよなと、ふと思ってしまったんですよね…。


私は羽海野チカさんの漫画が大好きで、良い歳したおっさんのくせにいまだに読み返して、その度に感動して泣いてしまうのですが(笑)、その羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』と言う作品の中に「彼は……優しくしあうことを許されたのだ」と言う台詞が出てきます。

片思いだった男性が好きだった女性と結ばれた後、その女性と電話をする彼の声に混ざる落ち着いた感じや今までと違った想いのこもった雰囲気を察した、男性に片思いをしていた別の女性が呟く台詞なのですが…。


大事だと想う気持ちだったり相手のために何かしてあげる事だったりって、お互いの同意があって初めて相手にそれをする権利を持つことができるもので、お互いの同意がなければ気軽に想いを伝えたり相手のために何かをすることって、基本的には許されないというか、迷惑をかけることでしかないんですよね。(好きな気持ちがあるなら遠慮なんかしないで俺は伝えるし行動する! それが好きだってことだろ!っていう考えの人もいるんでしょうけど…)


離婚をした。それも元奥さんから離婚を切り出された身なので、今更自分がしてきたことを振り返ったって仕方のないことなのですが、私はほとんど毎日のように元奥さんに自分が彼女を大事に想っている気持ちをきちんと言葉で伝えてきたつもりだったし、それを付き合っていた頃から数えると12年近く続けてきたと思っていた人間だったので、今Bさんと新しい関係を築こうと(私の方は勝手に)思い始めた今。
Bさんとの関係が自分の想いをきちんと伝えられない関係でしかないことに、急に寂しさを感じて切なくなっちゃったんですよね〜(;^^A


ま、いわゆる「独り身の寂しさ」というやつで、寂しくなる事自体を嘆くわけではありません。独り身になっちゃったんで、寂しい時があるのはまぁ当然だと思ってますしね(笑)。

ただ離婚して以降、離婚事態に対して辛さを感じたり悲しくなったりすることはもちろんありましたが、あんまりこういう「寂しさ」って感じたことがなかったので、ちょっと自分でも意外だったので、今回はちょっとこうして吐き出してみました。

もしも誰かに「好き」と言われたい人と言いたい人の2種類に世の中が分かれるのであれば、私は間違いなく好きと言いたい方。


いつかまた、「優しくしあうことを許された」関係を築くことができたなら、今度は死ぬまでそれを手放さないよう、一生懸命努力しないとな。



※注:想いを伝えたり何かしてあげるには権利が…云々はあくまで私の考え方です。
文中でも書きましたが、「好きな気持ちがあるなら遠慮なんかしないで私は伝えるし行動する! それが好きだってことだろ!」という考え方があることも理解していますし、権利が云々…という考え方が絶対の真理だとも思っていませんので、そのつもりで読んでいただけると幸いです。

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