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私の大好きなソフトロック名盤(1)

ソフトロックとは「失った10年を取り戻すムーブメントだ」ということを前回書いたので、今回はその中で個人的に好きなアルバムをいくつかピックアップしてご紹介します。

THE MATCH

ハーモニーの美しさで言えば、代表的な存在が『ウェンディ』『チェリッシュ』などの大ヒットで有名なジ・アソシェーションかと思います。そんな美しさを追い求めて私が見つけのが、マッチです(近藤さんではございません)。🤣

1969年に発表されたTHE MATCH唯一のアルバムで、コーラスワークを全面にフィーチャーした傑作(実は約8年前、私自身、amazonのレビュー(13年1月)に「シンコペーションを活かしたリズムやサウンドアレンジがカッコいい。」と評価しています)。

※youtube.comより

(注:youtubeで聴ける収録はLPからで、CDの音源とは異なります)

なかでもロジャー・ニコルス作のオープニング曲やボーナストラック『Time』(ポール・ウィリアムス作)が美しい。

ロジャー・ニコルス、ポール・ウィリアムスの名前をご存じない方でも、例えば、カーペンターズの大ヒットした『愛のプレリュード』(We've Only Just Begun)は二人の作品と言えば、少しは納得していただけるかと……。😘😘💖💖

PUNCH

次にご紹介するのは、PUNCHです(平凡ではございません)。🤣

※youtube.comより

アルバムの中に収録されている作品『旅する少年』。

♬旅する少年は去っていくけど、きみのことは忘れない……

前記したロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスの作品で、タイトル通りの歌詞の内容が素晴らしく、日本盤は対訳もついています。そして、以前ご紹介した3人のリーダーらを題材にした歌『アブラハム・マーティン&ジョン』も収録されています。

PUNCHは、男女4人組のソウルフルなコーラスを聴かせるグループで、1971年発表のこのアルバムは、ボーンズ・ハウのプロデュース。ジ・アソシェーションやフィフス・ディメンションをはじめ、映画『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』の音楽監修も手掛けた人、と言えば少しは納得していただけるでしょう。

Walter Raim Concept

最後に紹介するのは、Walter Raim Conceptの『endless possibilities』(1970年発表)。ウォルター・ライムというアレンジャー兼ギタリストのグループですが、私が持っているCDは韓国盤なので詳細はよく分かりません。ごめんなさい。そもそも、ローラ・ニーロの『WEDDING BELL BLUES』が収録されていたので、興味本位で購入したら大当たりだったわけ。🤣

※youtube.comより

ソフトロックの共通点である、美しいコーラスがアルバム全体に広がっていて、上記のミディアム~アップテンポの曲をはじめ、『THOSE BEATIFUL PEOPLE』のスローナンバー、ボッサ調『NICE LADY』と、いい曲満載です。 

それにしても、こうしたいいアルバム、優れたミュージシャンらが「売れない」「ヒットしない」などの理由から、商業主義的な時代の波に埋もれてしまったわけで、ソフトロックのムーブメントは、音楽の再発見という意味でも重要だと思われます。

音楽ファンは、ここにもちゃんといるんだよってね。

ほら「ほかにも名盤がたくさんある」という方の声が聞こえてきそう。その通り。いつかまた取り上げたいと考えています。今回はこの辺で。

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