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      酷暑の対処法

          犬猫が健康であるように・・note45
 今年の夏は、酷暑のようです。テレビでも暑熱対策グッズが数多く紹介されています。
 その中でお勧めできるのは、「頸椎を冷やすこと」かと思います。
 首筋を冷やすとどうなるかと言いますと、脳へ送られる血液は「頸椎」を通って送られるわけですが、そこが直射日光に当たって熱せられると極端な言い方をすると「カンカンに熱せられた血液」が脳へ送られることになります。そうすると、脳の中ではオーバーヒートを起こしてしまい、熱射病や熱中症という症状を起こすわけです。
 その対策のために、首筋に直射日光を当てない工夫をされるとよろしいかと思います。 
 お百姓さんや屋外で仕事に従事されている方は麦わら帽子を被っていたり、首にタオルを巻いていらっしゃいます。ちゃんと暑さ対策を施しています。

■犬猫の熱中症
 犬や猫は人間よりも暑さに対応しづらい機能しかもっていないことを、飼い主様は知らなければいけません。人間は体表面にある汗腺を利用して、汗をかくことにより身体を冷やしますが、犬猫には汗腺がごく一部にしかありません。その為、口で激しく呼吸することで、体温を下げるのです。これはとても効率の悪い仕組みなのです。
 本来「夜行性」である犬猫は、暑い日は木陰で静かにしていて、それで事足りていたのかも知れません。
 しかし、暑さの酷い時にも飼い主様の都合で散歩に出歩かなくてはならなくなり、熱中症にかかる犬が増えているわけです。

その症状の兆候とは、
①大量によだれを流す
②口から泡をふく
③呼吸が荒い
④舌が垂れ下がる
⑤唇や舌が真っ青(チアノーゼ)になる
⑥体温が非常に高い
 
これらの症状が見えた時には、直ちに
①室内の換気をよくし、冷やす
②水を飲ませる
③身体に水をかける、もしくは水風呂にいれる
④水に浸したタオルを頭や身体にあてる
 それらのことをしたあと、獣医さんに診てもらってください。
   
■日頃の予防方法として
①日中の暑い時間の散歩は絶対避ける=大原則、紫外線も身体によくないです
②散歩はこまめに行う、毎日1時間するのなら、20分毎に3回に分けるとか
③常に新鮮な水が飲めるようにしておく
④散歩時には、「首筋」を暑さから守るために、「バンダナ」等を利用してみる
⑤心臓病や肥満している犬は暑さに弱い(激しい呼吸は心臓に負担を掛ける)ので、特に暑さには注意が必要です
⑥外飼いの犬は、特に熱中症が心配です。新鮮な水はもちろんのこと、直射日光が当たっていないか? 風通しは良いか?など、気をつけてあげましょう。室内に入れることができないのでしたら、玄関内でも構いませんので入れてあげましょう、

■冷えすぎにも注意が必要!
 室内で飼われている犬や猫たちは、エアコンで冷えすぎてはいないでしょうか。飼い主さんの体感より、床の近くで過ごしている彼らはもっと冷えているかも知れません。
 エアコンだけではなくサーキュレーターも活用して、室内の温度を調整してあげることも必要かと思います。

■夏バテからくる下痢や嘔吐
 またこの時期、下痢や嘔吐で病院に行く犬や猫は多いものです。いわゆる夏バテで、酷い暑気からくる内臓の弱りがあるのに、いつものように同じ量を食べてしまうと身体が受け付けなくなるのです。
 また、冷えた身体で急に散歩などで屋外に出ると、身体に大きなストレスを掛けることとなり、これも夏バテにつながります。

 酷い嘔吐や下痢は経験のある方もいらっしゃるかと思いますが、出すものが無くても胃や腸が痙攣を起こして、絞り出すように排泄しようとします。
 この時、身体の全ての細胞内に抱えている水という水を出そうとしています。胃内や腸内の水分だけではないのです。
 それで起こるのが、非常に怖い「脱水症状」です。細胞がカラカラになってしまう症状です。細胞にとって大事なものは、「酸素」と「水」ですから、その水が減る、無くなるのは、身体にとっての一大事になり、命の危険があります。
 また、長引く下痢や嘔吐は、栄養物を吸収せずに排出しているわけですから、身体を非常に消耗させてしまいます。
    
 このように、夏バテから派生する下痢や嘔吐は、身体をおおいに消耗させてしまうものです。特に高齢になればなるほど、そこからくる身体への負荷は大きいと思われます。
 「一夏を元気に過ごすこと!」「大過なく過ごすこと」こそが、長寿の鍵になるのかも知れません。

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参考:拙著 そのペットフードが病気の原因かも知れない 

いぬとねこの健康食品の店ソフィア 代表池田


最後まで、お読み頂きありがとうございました。少しずつですが、継続して載せていきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。