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地道な作業の積み重ねは人生みたいだ

本場ルミナリエは教会お祝い行事で使われる

少し前までの暑さはどこへやら・・・
先日雨が降り、パレルモの空は夏空から秋空に衣替え。
この時期の空は、雲の重なりがとても美しいから心が癒される。

そして、この時期はそこかしこの教会でそれぞれのお祝い事でこうしてドレスアップされている。光熱費が上がって困るー!なんて声をよく聞くけれど(実際私たちの生活にも影響しているのは事実で、これから冬になるのが恐ろしい)、教会は関係ない様子。夜になるとそれぞれの教会のイルミネーションが点灯され華やかに変身する。残念ながら、家からその灯りを眺めるくらいで直近の写真がなく悪しからず。これぞ、本場のルミナリエ。

さて、私のアトリエでは・・・
夏の日本での展示会でオーダーをいただいた商品たちの製作を進めている。

焦らず、コツコツと丁寧に。
全てを自分一人でこなしているから、しっかりプランを練って進めていかなくてはいけないが、イレギュラーな私生活の用事もここに入ってくるから辛いところ。
子供が発熱してり、イタリアのすんなり行かな手続やら、家事やら何やら・・・

そう言っても、オーダーしてくださったお客様には関係のないこと。
少しでも、早く仕上がるように努めるしかない。

ミシンで縫製した箇所を、やっぱり手縫の方が美しい(強度も増す)からと、ほどき縫い直す。


二本の針と糸で縫い上げる

2本の針を使って縫い上げる。
手縫の良いところは、一目どこか切れたとしても2本の糸で交互に縫い上げているから簡単に解けないところ。馬具などを縫い上げるときにも使われる手法でサドルステッチと言われる。

しっかり縫い上げると、自然と作り手の私の気持ちも晴れ晴れ!
地道にひと針ひと針縫い上げる作業、こうした地道にコツコツと組み上げた先に・・・

結局このモデルは一部のパーツを除いて、ほぼ手縫いで縫い上げた。
全くもって生産コストの割が合わないけれど、受け取ってくださるお客様には、このバッグを末長く愛してほしい。

並べて、自分でも好きやわーこの感じと自画自賛

それが叶えば、手間ひまかけて作った甲斐があるし、この上なく幸せなことだと思う。

日々の生活も同じく、昨日より今日、今日より明日!と、小さな幸せ見つけてコツコツと生きていけば、その先にはきっと良いことが待ってるはず!


南イタリア(シチリア)でモノを作っていくにはフィレンツにいた頃よりも幾分も不便で四苦八苦しているのは事実・・・
それでも、日々の積み重ねが自分の製作にも生活にも大切なことであると強く思う。これも、手にしてくれるお客様がいてくれることが何より支えになっているから、こうして頑張れているのだと思っているのです。

だから、決して妥協せず(時間がかかって申し訳ないですが・・・)これぞ!という良いものをお届けしたい。



そして今日も地道にコツコツと進めていく、その先のあるお客さまの笑顔を思い浮かべて!
来月中には何とか、日本へ発送、お届けできるよう今日も製作励みます!

シェーンのショルダーを外せば、フォーマルにも使うことができるイタリアンレザー香るパンチングバッグは、2カラー展開。

お取扱店も募集しております。お気軽にお問合せください。

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