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『オリジナリティ』の正体

「いい音楽」をとことん追求する人間、ソーダ・ヒロです。

本日は『オリジナリティの正体』というテーマで持論と考察を進めていこうと思います。

『オリジナル』を考える上での前提条件

『オリジナル』ということを考えるとき、
例えば、衣服の話では、老舗の立ち並ぶ商店街で『呉服屋』と見れば昔ながらの古き良き日本を思わされますが、そもそも『呉服』とは『呉の国から来た外来の』という意味ですし、日本古来のものと考えられている着物ですら異国から入ってきた文化なのだそう。(岡本太郎著書『今日の芸術』より参照)

そうした中にいて、当然現在の音楽も西洋、欧米、様々な文化が交わり融け合い今日のJPOPという形を成していると思うので、
『オリジナル』を根源的な要素で考えたときには、パクるパクられるというのも不毛な議論なのかもしれないですね。


なので、今回、音楽での"オリジナリティ"を考えるとき、
『0から見たことも聴いたこともないものを作る』
という話とは少し分けて考えていきたいと思います。

日頃耳にする音楽を聴いていて感じる
「オリジナリティあるなぁ」
という感覚だったり、

楽曲コンテストに出して審査される際に
『オリジナリティ』という評価項目が求めるもの

そこに応える一つのアンサーを用意してみよう、という試みのもと、

今回は
『オリジナリティとはこういうことを言うのではないか?』
『オリジナリティをこう捉えて音楽作りをやっていってみよう』

という、僕の勝手な解釈と、自分の今後の方向性の確認、のような内容で書いていってみようと思います。


『オリジナリティ』の意味

"オリジナリティ"を文字通りにおこせば
『個性』

また、
『その人にしかないもの』

ただ、例えば僕のことを知らない人が僕の音楽を聴くときには、僕のパーソナリティやバックボーンなど何も予備知識のない状態だと思います。
『僕にしかないもの』の前に「その『僕』はどちら様?」状態だと思うので、

初見で聴いた音楽に思うオリジナリティとは、
『斬新な、新しい』

そういう認識でオリジナリティを捉えているのではないかと思います。


『その人しか持っていないもの』って何?


『その人しか持っていない感覚』≒『斬新さ』

なんとなくイコールに感じないですね。。

『その人しか持っていないもの』を出すことで世間にとってそれが『新しい』と感じるかは近からず遠からずな感覚です。

『その人しかもっていないもの』

これは何なのか?

他の人にはなくて自分だけが持っているもの。

それはつまり

欲求・願望


ではないかと思います。


『オリジナリティ』の正体

一つの事象に対して
「自分はこう思う」
「こうだとあってほしい」
というような個人としての意思です。

その意思は誰のものでもない。自分が素直に思う欲求であり願望


例えば、花を見た時

「キレイだな」
「自然の神秘だな」
「これで冠を作りたい」

と思う感覚もあれば、

「周りの雑草あってこその花の美しさだな」
「この視覚を刺激する色と嗅覚を刺激する香りが他種の生き物に花粉を運ばせ自らの種の繁栄に繋げるのだな」(←なんか小難しい奴。。)

と捉えたり。

一つのものを見たときに感じる視点の違いや湧き出る感情の違いを"個性"とするならば、


一つの解釈として
オリジナリティ=個人の欲求・願望

とも言えるかもしれません。


『斬新さ』を生み出す方法

その感覚を持った上での『斬新さ』という、初見の人が抱くオリジナリティを考えてみた時に、

例えば、
コンテストに作品を応募する上で、『斬新さ、新鮮さ』を求める審査員にどう応えていけばいいのか?


それは

『斬新さ』を意識しない


ことのように思います。

ん?よく意味が分からない?


『斬新さ』を求められているのに、楽曲を作る上で『斬新さ』を意識しない、とは?

いや、結果としては『斬新さ』もあり『新しい』と感じてもらいたいのです。

その上で、
アプローチの出発点を『斬新さ』意識で考えるのではなく、『自分の欲求・願望』から考える、ということ。


『自分の欲求・願望』が出発点


「他人と違うことをしよう」という意識がはたらく中で出来上がるものというのは、
「少し突飛な展開を足してみよう」とか
「特殊な楽器使ってみよう」
「違和感のあるコード足してみよう」
という、
いわば"小手先"の心理です。

以前書いた記事で、僕が嫌というほど味わった機械的な曲作りがそれです。。。当然そうしてできた曲で受けた評価というのは。。(下の記事で書いた通りです。。)


他者と違いを出したい

と思う時に、"違いを作る"ことに躍起になることで、その音楽で伝えようとする感情が有耶無耶になったり、感情移入ができなくなったりと、

結果として音楽という表現自体を狭める行為のように感じます。


なので、(自分の過去の反省も含めて)

"違いを出すこと"を先に意識するのではなく、

自分の欲求・願望を忠実に形にする作業を先行して考えることが重要なことに思います。


自分の欲求・願望を忠実に形にすることに没頭する

「この感情に一番近い楽器はコレだ」とか
「この感情を伝える上でこのワードが特に大事なことだから拍数を変えて繰り返そう」とか。

そうした考えの積み重ねの上に出来上がった曲には、少なからず発信者の意図や感情が歌詞やメロディ、構成、編曲において表現されていると思います。

この感覚を突き詰めることがオリジナリティとして認知される要素になるのではないか
と、現時点ではそう思います。


本当の解答は分かりません。


でも、以前の自分の曲作りの考え方よりはオリジナリティを表現できるのではないかと思います。


『言うは易しやるは難し』


まずはやってみます!

このブログを始めてから浮かんだ曲もいくつかありますので、
それを先の考え方を元に、一つ一つ形にしていこうと思います。


また出来上がったら聴いてやって下さい。
(いつになることやら、、、)

同時進行で過去の曲のリメイク、録音もしていきます。


トライ&エラー。


いい音楽の探求は続きます。


ではまた。

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