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毎月ダイアリーを手作りしている

(写真は借り物です)

標題の通り、私は毎月自分用のスケジュールダイアリーを手作りしている。
手作りと言ってもプリンター頼りだ。手書きではない。
(そういうのも流行っていると聞く)

スケジュールダイアリーというと長いので、これから当該のものを「手帳」と呼びなすことにする。

私が手帳を手作りするようになったのは数年前だ。
理由は、愛用していた手帳が廃版になってしまったから。

廃番になった手帳は紙質、書き心地、スペースの配分が素晴らしく
私としては一生買い支える所存だったのだが
気が付いたときには廃番が決まり、Amazonで在庫に高値が付いていた。
つまり根強い少数のファンがいながら、不採算にて撤退、というやつだ(と思う)
何よりよかったのは1冊2ヶ月完結という薄さと軽さだった。

できれば市販品で良い物がないかと探し回った。
サイズはA5かB5、1ページ1日、24時間ダイアリーとtodoリスト、フリースペースあり。
これだけの条件だ、あると思った。
あった。しかし366日分は重すぎた。
こんな辞書みたいなの、もち歩けない。

え?
聞こえてきたよ、あなたの心の声が。「ほぼ◎があるじゃないか?」
あるよね。薄い数ヶ月版バージョンもかなり心が動いた。
あれもいい。あれは良い物だと思う。
使おうとしたこともある。
でも……有り難そうなお言葉とか、これ面白いでしょ感とか、コミュニティ感とかは、私には必要ないなと思えた。(私には、である)

あれもこれもいい。あれもこれもちょっと違う。手帳売り場を徘徊し、探索を楽しみながら、かなり長い間探しまくって、けっきょく行き着いたのが「ない」だった。
ない。
私のニーズを満たす手帳は市販されていなかった。
欲しいものがなければ作るしかない。

エクセルで組んでプリンターで出力した。
いまひとつだと感じたので、印刷所を通すことにした。
今は廉価で製本印刷してくれるサービスがある。

最初は、フォトブックの「しまうまプリント」さんを使わせてもらった。
廉価だし、表紙に好きな写真を使える。中面はPDFだったか、画像化したのだったか忘れたが入稿は難しくはなかった。
残念だったのは紙質だった。そもそも写真プリント用で手帳用の用紙ではなかった。私はフリクション(消せるボールペン)を使うだけれど、書いたモノを消そうとしてこすると、インクがよれて汚くなった。
しまうまさんは悪くない。私が本来の使い方をしていなかっただけ。
印刷はきれいだった。製本もよかった。その後、母との旅行の記録や、娘の成人式写真集なども作って満足いく仕上がりだった。アニバーサリーがあれば私的な写真集を作らせてもらうつもりでいる。

同人誌みたいなものを印刷しているところのがいいんじゃないか? 
と、探して行き着いたのが「製本直送ドットコム」さんだった。
これもよかった。両面印刷が簡単にできるし、まとめて作れば廉価だった。私は仕上がりに満足した。ただやはりフリクションを使うと少しインクがよれたが、許容範囲内だった。そもそも手帳用の紙やインクではない。

製本直送ドットコムさんには、作ったものを販売できるプラットフォームまであった。いろんな同人誌や小説が並べてあって、それはなかなかステキな光景だった。

私はここで欲をかいた。
「これ売れるんじゃね?」
それなりに考え抜いてブラッシュアップした手帳である。惜しまれながら廃番になったコア人気の手帳の内容を踏襲し、私なりに見やすく使いやすくしてある。誰かが作ってくれたら、私なら毎月500円なら払う。払い続ける。

爆発的に売れちゃったら儲かっちゃうなー、とウキウキワクワクしながらプラットフォームに弊手帳を陳列した。
結果。
……1冊も売れなかった。
まあそんなもんだ。
そこで気落ちするほど、うぬぼれちゃいない。
ということにしておこう。

しばらくは自分で使う分だけ印刷を発注していた。
季節ごとに表紙をデザインして楽しんだ。

大した手間ではなかったが、たまに発注を忘れてしまう。
ある時、発注を忘れて、手元に手帳がなくなった。
「プリンターでやってみるか」
気は進まなかったが、間に合わせのつもりで、自宅のプリンターでコピー用紙に出力してみた。

これが、意外に悪くなかった。
数年の間に手帳の中身もプリンターもブラッシュアップされていた。
実用に足る手帳が手作りできるようになっていたのだ。

「あ、もうこれでいいや」

ということで、現在の自分でプリントアウトするスタイルに落ち着いた。
もう、3年くらいになる。

というだけのお話しでした。

現場からは以上です。

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