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『画面越し/詩』

ぽろぽろと
無音の悲鳴を上げながら剥がれ落ちる
ぼくを形成している極彩色のピース

今までありがとう 幸せになります

きみの幸せの外側のぼく
落ちたピースをひとつひとつ大切に拾い集め
引き裂いた枕に詰め込んだ

消えないように
忘れないように

具合の悪い枕で大粒の涙を流しながら
海の底で窒息するように眠りにつこう
歌うことを忘れてしまったきみへ
ぼくはきみが好きでした

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