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休職331日目 世界地図は血の跡

LOSALIOSのファーストアルバム「世界地図は血の跡」について簡単に書く。
LOSALIOSは元BLANKEY JET CITYのドラマー中村達也のソロプロジェクト。「世界地図は血の跡」では中村達也がドラムだけではなく、ギターやベースも弾いている。ゲストミュージシャンはベンジー、照井、スカパラの谷中さん、沖さんなど。

ちょっと記憶が曖昧なのだけれど、初めて聴いたのはハタチの時だったと思うので、今から18年前だ。町田のディスクユニオンで買って、あまりにもカッコ良かったので、友達にオススメしまくった記憶がある。
当時は今と違って、自分の好きなアルバムを無邪気に友達にすすめることが出来た。今では考えられないけれど。
しかし、友達の評価はあまり芳しくなくて、「わけが分からない」とか「曲になってない」とか、そんな感じだった。
今でこそ「他が何と言おうと俺が好きならそれでいい」という考えだけれど、当時は多少まわりの評価が気になったりしていたので、ネットで「世界地図は血の跡」のレビューを調べてみた。すると、賛否両論で、俺のように「めちゃくちゃカッコイイ」と絶賛している人もいれば、友達のように「意味が分からない」と酷評している人もいた。
確かに、曲というより、即興っぽい感じで自由度が高いし(実際にギターを適当に弾いて後からドラムだけ乗せたりした曲もあるらしい)、異様にテンションが高いし、メロディがどうとかサビがどうとか展開がどうとか知らねーよ、と言わんばかりのアルバムなので、理解できない人がいるのも無理はないよな、と思う。逆にそういう部分が好きなんだけれど、俺は。
暴れまくるドラムを聴いているだけで気持ち良いし、音の洪水が迫ってきて圧倒される。
今、改めて聴いてみると、ジャズやパンクやロックというジャンルを飲み込むテクニカルでアバンギャルドな演奏がスケールのデカさを感じさせるよなぁ、と思ったりして。
当時、付き合っていた彼女にも聴かせたら、「BLACK BUNNYが好きだけど他の曲はよく分からない」と言っていた。「BLACK BUNNY」はベンジーがベース(ギターではない)で参加している曲。確かに一番分かりやすい曲かもしれない。
まぁ、何にしても、LOSALIOSは大好きだし、「世界地図は血の跡」はカッコイイぜ、という話。

余談だけれど、ジャケもめちゃくちゃカッコイイんだよね。中村達也がパンツ一丁だし色彩が妖しくてヤバイ雰囲気がビンビンっていうね。

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