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休職366日目 朝が来るまで語り明かした

Spotifyでパンクやメロコアのコンピレーションを流していたら、175Rの「空に唄えば」が流れてきた。めちゃくちゃ懐かしくて、思わず聴き入ってしまった。

175Rが流行っていたのは、俺が高校生の頃なので、もう20年以上前だ。青春パンクといって、激しい曲に日本語のちょっとクサい歌詞を乗っける、という感じで、一時期けっこうブームになった。ゴイステだとか、スタパンだとかね。「うちら、ロックめっちゃ好っきゃねん!」みたいな感じの女の子がその手のバンドをよく聴いていて、俺たちはそういうバンドも、そういうバンドを聴く女の子もバカにしていた。
当時の俺たちはブランキーやミッシェルみたいに硬派なバンドが好きだったので、青春パンクは軟派なバンドだと思っていた。ゴイステもスタパンもそこそこ聴いていたけれど、俺たちの中では「どハマりしたらダサいよね」という共通認識があった。
まぁ、今よくよく思い返せば、ゴイステはじゅうぶんハマっていたと思うけれど、生意気で強がりな高校生の頃のことなので許してほしい。

175Rはその手のバンドの中でも特にバカにしていた。とにかく歌詞がクサすぎる。チャラチャラしてんじゃねーよ、男なら女に媚びないで魅力的な白い足にミートソースをぶっかけるような曲をやれ!とか思っていた。
けれど、20年以上経つと、音楽に対する偏見やカッコつけが無くなるので、なかなか良いじゃん、と聴きながら思った。
クサい歌詞も、一周まわって泣けてきた。高校生の頃は、自分が青春の真っ只中なので、クサい青春を歌われても恥ずかしいだけなのだけれど、大人になってみると、高校生の頃の自分が頭に思い浮かんでしみじみしてしまう。
歌詞の「朝が来るまで語り明かした」なんて、あの頃は実際しょっちゅうやってたなぁ。

そんなわけで、最近175Rけっこう聴いてる(笑)

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