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休職336日目 The End of the Beauty

LOSALIOSのサードアルバム「The End of the Beauty」について簡単に書く。

かなり記憶が曖昧だけれど、確かハタチの時に海老名のとあるビデオレンタル屋でバイトしていて、その店長がBLANKEY JET CITYの大ファンだった。ブランキーのライブには何度も足を運んでいて、解散ライブにも行ったらしい。メンバーの中では中村達也が1番好きで、当然LOSALIOSの大ファンだった。
そんな店長のLOSALIOSで1番好きなアルバムが「The End of the Beauty」だった。何でも、「The End of the Beauty」のツアーでライブを観て、それ以来、「The End of the Beauty」が1番好きなアルバムになったらしい。
もちろん俺も「The End of the Beauty」は好きなアルバムだったけれど、正直1番ではなかった。というか、「世界地図は血の跡」や「School of High Sense」に比べるとあまり聴いていなかった。というのも、即興性の強いアルバムだけれど、曲がジャズっぽいというか、激しさよりも艶っぽくて、ちょっと物足りなかった。そのため、同じように即興性の強いアルバムでも激しさがあって初期衝動のかたまりのような「世界地図は血の跡」をついつい聴いてしまっていたのだ。「The End of the Beauty」は良くも悪くも曲にムラがある、とも感じていた。
そのことを店長に話すと、「The End of the Beauty」のライブDVD「Aurora Madturn」を貸してくれた。
「これ観たら感じ方変わると思うよ」と店長は言った。実際、その通りだった。そのライブDVDは即興性を極限まで磨き上げて、艶っぽい曲の中で暴れ回る中村達也のドラムがもはや狂気の沙汰に見えた。これがラウドミュージックの本質なのか、と思った。生意気だけれどね。
そんなわけで、改めて「The End of the Beauty」を聴いてみて、分かりやすい激しさだけではなく、こういうジャズっぽい曲の中で感じられる狂気が魅力なのだと思い知らされた。特に「CHASER」は何度聴いたか分からない。
友達に貸したら、「REPO MAN」が気に入ったらしく、中村達也の語りの部分を暗記してた(笑)。「振り返れば笑い転げたくなるようなファッションは世界中に」とか「恋人の瞳の中には星が三つ」とか。

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