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社会的認知の歪み(2)歪んだ世界観

初対面の人には警戒するけど、毎日会う仲間には安心して、素の感情を表出できる。ここまでは一般的。

社会の認知が歪むと、他人を「甘えられる”内”の他人」と「甘えられない”外”の他人」と区別して、態度を使い分けて他人から何かをもらいます。

職場は”内”だから上司も同僚は”身内”。仕事中でも誰彼構わず家族のように甘えさせて”もらう”。毎日会うお客様(=通所する利用者様)にも”身内”感覚で感情むき出しで分かって”もらいたい”。昔からそうだし皆んなそう。だから甘えに気づけない。自分が変わる必要など微塵も感じない。

むしろ「周りが変わって、自分に被る不都合を解消してくれるべき」という自己中心的な世界観。”内”の世界は"もらって当たり前"と認知しています。

こういう認知をしていると、いつも他人に期待して、いつも不満。

不満なら、不機嫌を受け容れてもらって当たり前"。わからないことは自分で調べず、人から教えて"もらって当たり前"。プライドが邪魔して人に聞けないと困った態度をアピールして、わかって"もらって当たり前"。失敗は他人のせいにして、かばって”もらって当たり前”。大人とは言い難い態度。

"もらって当たり前"という歪んだ認知。この映画を思い出します。

パラサイトです。擦り寄って、取り入って、もらって当たり前を発揮する。ズルするために感情管理。ズルして生きる社会。認知の歪み。

もはや自立生活が困難なほど社会性が欠如しているのだから、本来、健全な社交性や社会性を身につける訓練を受けるべきで、まずは医師に受診することが必要。しかし、彼らのようなタイプは、まず病院に赴かないでしょう。

そこにも認知の歪みがあります。障害に対する認知が。



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