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「虫の目」「鳥の目」「魚の目」 、全部は無理

良く見かける言葉。
経営者として多角的な視点を持つべき、と。
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」だ、と。

「虫の目」とは、虫のように近いところから物事を注意深く見る視点です。ミクロの視点を持って、現場でしか見えないことを見る目といえるでしょう。

 「鳥の目」とは、空を飛ぶ鳥のように、物事を高いところから俯瞰する目です。虫のように近い場所だけ見ていては分からないことも、高いところから広く見わたすことで、複合的に理解することができます。物事を総合的に見る目といえるでしょう。

 「魚の目」とは、魚が水の流れに従って泳ぐように、時流を読む目です。

出典:モラロジー道徳教育財団

言いたいことはわかるのですが、なんだか違和感があるのです。

虫の眼は、虫の生活環境で生存するための適性だと思うのです。鳥も魚もそれぞれの生活環境で生存するための視力特性を持っているでしょう。

虫の眼は虫には敵わないし、鳥の眼は鳥が、魚の眼は魚が一番優れてます。
虫の眼と鳥の眼と魚の眼、全部を持った動物は居ないし…気持ち悪い(笑)

全体を俯瞰することや流れを汲み取ることは苦手でも、細かく観察するのが得意な人がいます。まさに、一流の虫の眼の持ち主だ。もうひとり、全体の俯瞰や細かい観察は苦手でも、時流に敏感な一流の魚の眼の持ち主がいる。

それぞれが特技を活かした職責を担う場所、それが、それぞれの適性に応じた職場環境です。経営者として必要といわれる「虫の眼」と「魚の眼」は一流の視力を持った彼らを頼り、自分は「鳥の眼」の視力を高めていくのだ。

組織=Organization。
強みを発揮して助け合うのがOrganic(有機的)。
エコシステムは組織づくりから。


鳥の視点を持った人が、人間として優れているわけではないでしょう。
「どうせ虫だから」と卑屈に思う虫など居ないし、居たとしても絶滅する。
自分を知って、身の丈にあった環境で特技を活かすって、幸せだよー。

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