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恩送り

先日、ラジオで映画ペイ・フォワード(Pay it forward)の話題になりました。実はこの映画、2019年に受講した研修で同じグループになった方がオススメしてくれて、それ以来いつか見ようとずっと思っていた映画。まだ見てないけど、ラジオのナビゲータが「Pay it forwardとは”受けた恩をその人に返すのではなく、後輩に返すこと”」と言ってたのです。

おっ!こないだ書いた記事につながる話じゃないか。

そうかこれはPay it forwardというのか。こういう考え方は西洋的なのか。なんて思っていたら、きちんと日本語にもありました。

恩送り。聞いたことありますが、きちんと自分に落ちてなかったようで、同じ意味を説明していたなんて気づかなかった。回りくどく持論を展開させて説明したのがなんだか恥ずかしいです。

でもきちんと「恩送り」って言葉に立ち返ることが出来たし、このエピソードのおかげで一生忘れることは絶対にありませんね。良かった、良かった。

さて、映画ペイ・フォワード(Pay it forward)を紹介していたナビゲータは野村訓市さん。番組はTUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING(J-WAVE)です。番組の中で訓一さんはこう言っていました。

Pay it forward、英語ですけども。自分が受けた施しっていうのを、次の人たちに渡すっていう考えですよね。日本はそれがいつの間にやら全くしなくなってしまったような気がします。僕、だからお中元とかも嫌いなんですよ。何かしてもらった人に物を返すって、下手すると賄賂みたいなものですし、してもらったものを下の世代とかに渡してくっていうのが遥かにいいと思うんですよね。その悪しき習慣の最たるものっていうのが今の政治なんじゃないのかなと。また批判的なことを言いますけれども、今問題になってるのって結局票を入れてもらったりして、その人たちに便宜を図るっていう名のもとに何かを返そうとするじゃないですか。より、便宜を図ってもらおうっていう。それより当選させてもらったら、それを糧にですね、より多くの人を幸せにしようっていうのが、お返しだとは思わないんですかね、どうしても今の政治のシステムだと、いつの間にかそれが抜けて当選させてくれた人たちに何かを特別に返すっていう方に向いちゃってるようなそんな気がします。

出典:TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING(J-WAVE)11月27日放送分


本当にそうだと思います。政治は最たるものですね。そしてその悪しき習慣は政治だけの話ではなく社会システム全体に浸透してしまっています。

感謝の気持ちを次の世代に渡す。そんな精神で仕事に励む人が減って、逆に献身的に働く人を別格扱いして自己正当化する人が増えました。お金や時間など自分の資源は自分本位に使って当然なのかな?誰にも迷惑かけてない?

違う、そうじゃない。次世代に恩送りするように働きましょうよ。

いま恵まれた環境にいることも、誰かに施してもらうことも「当たり前」ではなく「有り難い」のだから、その恩を次の世代に繋いでいきたいですね。

Pay it forward、今年中に見るぞ−。

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