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ソーシャルリスニングに関してよくある質問

ソーシャルメディア上の口コミを解析して消費者の心理を読み解く「ソーシャルリスニング」は、SNSの戦略設計において非常に役立つ知識です。
 
本セミナーでは、ソーシャルリスニングの概念から弊社が行っているフレームワーク、SNSの戦略設計の事例までを紹介しました。
 
この記事では、そのセミナーの中で寄せられた質問とそれに対する回答をまとめています。

Q&Aセッションの質問一覧

Q「化粧品業界で成果を出した事例はありますか?」

A「ソーシャルリスニングを提供した実績自体はあります。具体的には、新商品の開発にあたって、既存の自社ブランドの商品が消費者にどう活用されているのか、また満たせていないニーズを調査し、その結果を納品しました。
SNSの運用に紐づくご依頼ではなかったため、納品した結果をどのように活用し、どの程度の成果があったかについては、弊社では把握できていません。ただし、化粧品業界の商品はソーシャルメディア上に口コミが出現しやすいため、ソーシャルリスニングとの相性は非常に良いかと思います。
担当者様からは、「なるほど、こういうところに不満があるのか」「こういうところで他の競合商材でも解決できた可能性があるのか」「新しい発見があった」などのフィードバックをいただいております。」

Q「キーワード設計をする際のポイントを教えていただきたいです。抜け漏れがないようにするコツがあれば教えてください。」

A「抜け漏れがない状態は、基本的には難しいのではないかと思います。弊社ではキーワードを設計する前にデスクリサーチを通じて商材の市場調査をしたうえで、そのジャンルに関わりがある商品カテゴリやそこで売れている商品を分析し、どのようなエビデンスをもとにキーワード設計するかを最初に整理しています。その後、分析設計の考え方をお客様にお伝えし、合意いただいてから調査を始めるように心がけています。
また、名詞や動詞に関しては、インターネット上でキーワードの表記揺れや表現の違いが起こり得るため、類義語も調査して設計に組み込むようにしています。」

Q「Twitterにてアナログでワード検索する具体的な手法を知りたいです。#はアリかナシか、どちらで検索するといいのでしょうか?」

A「まず、弊社ではブランドウォッチというソーシャルリスニングツールを導入しているので、アナログでは検索をかけていません。アナログでやらざるを得ない状況であれば、Twitterの検索オプションを活用して、特定の期間に絞り込んだり、キーワードの部分一致を含んだりして検索するといいと思います。
キーワードの#については目的によって異なりますが、基本的には#と単純なキーワードの両方を指定し、検索することを推奨します。Twitterは細かい改修を頻繁に行っているため、それに影響されないように両方活用するのがいいのではないでしょうか。」

Q「Instagramでの口コミ分析はできませんか?できるとしたら、どのような方法になりますか?」

A「Instagramの口コミ分析は媒体の特性上、非常に難しいものです。Twitterとは違い、Instagramではプロフィールの文章やフォロワー数、フォロワーリストなど、いわゆるユーザーに紐付くデータを基本的に取得できません。そのため、ユーザーの深堀りが難しいと言えます。
ただ、取得できるデータは大きく分けて2つあります。ひとつは特定の#検索した際に表示されるデータ。これについては全量取る手段はなく、一定期間は一般的に普及しているツールを使ってAPI経由で取得でき、分析も可能です。
2つめの切り口としては、ID・パスワードが連携していて、権限が付与されていれば、そのアカウントのこれまでの投稿についているコメントや、メンションされている投稿はAPI経由でデータを取得できます。」

Q「Twitterアカウントを使い分けているユーザーが増えていると思いますが、特定のユーザーの好みの発言や所属先のセグメントなど、調査して得られる結果に偏りが発生しませんか?」

A「偏りは十分に起こりえます。そのため、弊社では定例調査の検証を推奨しています。あくまでTwitterのソーシャルリスニングで得られる結果は、仮説範囲内であるのが基本です。結果を鵜呑みにするよりも、「その可能性が考えられるデータ」程度の解釈に留めておくといいでしょう。定例調査を行い、定期的に検証することで、偏りのある調査結果に引っ張られた意思決定を回避できるのではないかと考えます。」

最後に

今回はオンラインセミナーでのQ&Aセッションでの質問を取り上げました。
株式会社ガイアックスでは、毎週色々なテーマでオンラインセミナーを実施しています。興味がある内容のセミナーがあれば奮ってご参加ください。
 
▼セミナーの一覧ページ
https://gaiax-socialmedialab.jp/seminar/