6/5開催レポート:オンライン情報交換会②「子ども・教育×コロナ×仙台宮城」

今回のnoteでは、6月5日に開催したコロナ禍での対応を考えるオンライン情報交換会第2回のレポートをアップします。


「子ども・教育×コロナ×仙台宮城」の現状

テーマが「子ども・教育」ということで、子ども食堂、フリースクール、学習支援の方をはじめ、28名が集まりました。コロナ禍における現場での活動状況や、課題などをお話いただきました。

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こども食堂はじめ、子どもを対象に支援をされている方には、やむをえず数ヶ月間活動を休止したという方もいれば、居場所をつくり続けるために対策をしつつ継続したという方もいました。

こども食堂の場合、活動休止によって食べ物に困っている子ども・家庭への継続的な支援が途切れてしまわないように、フードパントリー(食料提供)事業を実施する団体が増えたそうです。
せんだいこども食堂
さんもそのひとつ。2月末からこども食堂は休止し、代わりにフードパントリーを実施しました。4月からは、ひとり親世帯を対象に食料の宅配をスタートしました。延べ500世帯以上に支援されたとのこと!

そんな中、コロナの影響によって、こども食堂やフードバンク活動をしている団体への負担が増えてしまっていることも、みなさんの話から窺えました…。困っている人が増えてきている中で、なかなか事務局の体制や予算の面で対応しきれていないこともあるようです。支援者を支える術を考えることも重要だと気づかされます。

★参考:せんだいこども食堂

子どもたちの学習支援をされているキッズドア東北さんからも、話題提供いただきました。集団での学習会は休止し、4月下旬からオンラインでの学習支援をスタートしたそうです。ただ、wi-fi環境もタブレットなどの端末も揃っている子どもは2〜3割くらいで、「wi-fi環境はあるけれど端末がないです」という子どもには、団体が所有する端末を宅急便で送り、「端末はあるけれどwi-fi環境がないです」という子どもは事務所に招いて対応したそうです。
また、オンライン授業における子どものフォローのあり方などもお話しいただきました。今後、学校のオンライン導入の議論や試行が加速するように見えますが、すでにオンラインを駆使した支援者側の知見はとても参考になると思います。

★参考:キッズドア東北

親目線で感じたことと、これからの子ども・教育について

後半では、子を持つ親の立場からの疑問や課題なども共有されました。

・休校期間中、学校からのフォローが全然なかったし、オンラインの話も聞こえてこなかった…第二波が来たときの対応も考えられていない…
・ひたすら漢字を繰り返し書くとか、「ただただ時間をかけて取り組むしかない」という種類の宿題が出されていた…
・うちの子どもは、先生と宿題について「もっと勉強したいことがあるし、これはもうわかっているからやりません」と交渉したみたいで、先生も分かってくれた。(羨ましい!という反応多数)
・先生たちのオンラインに対する理解度が…zoomもLINEもやったことがないみたいで…
・友人の子どもが私立の学校に通っているけれど、オンライン対応できていたそうだ。

などなど。学校の先生たちも対応で大変だったとは思いますが、学校の先生たちが置かれている立場を理解しつつも、今回浮き彫りになった課題を整理し、「もっとこうできたらいいのに」という議論を始めることは重要な気がします。批判的になるのではなく、先生たちの思いも共有しながら、これからの子どもたちや教育のことをポジティブに議論ができるといいなと思いました。

おわりに— 記録(PDF)&今後に向けて

当日の様子を記録したものがこちらです。

過去にない長期間の休校は、子にも親にも社会にも大きな影響を与えていることも分かりました。みなさんの話を聞きながら、コロナによって生活が困窮して、学びを諦めてしまう子どもも少なくないのでは…と思ってしまいました。子どもたちを取り残さない教育環境や社会をどうつくっていけるのか?自分ごととして考えていかなければなりません。

今回の情報交換会で印象的だったのが
・この機会にもっと様々な分野の方と繋がっていきたい。立場を超えてみんなで課題をシェアしていきたい。
という声です。
応急的に皆で知恵を出し合って課題に対応していこう!というのはもちろんですが、コロナ第二波、更には長期的なことも見据えて、今後も皆で課題をシェアしながら、アクションを起こしていきたいと思います。

*第1回情報交換会のレポートはこちら


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