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WhiteCanvasプロジェクト

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カンボジア・タイ・スリランカで行われているアートコンペディション『WhiteCanvas』のレポートです。 http://whitecanvas.pro/
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#アジアンアート

WhiteCanvasプロジェクトについて【SDGs×ART×ASIA】

本日2021年6月1日からWhiteCanvasアートコンペディションのカンボジア、スリランカ、タイの3カ国を対象に公募が開始された。締め切りは8月31日。その後、審査が行われ、11月にはそれぞれの国で授賞式を予定している。 そして、公式Webサイトも本日公開された。昨年2020年の受賞作品アーカイブを見ることができる。 WhiteCanvasとは、東方文化支援財団の協力のもと、昨年2020年からアジアで始まったアートコンペディション。 東方文化支援財団とは、天王洲アイ

カンボジア・ブロンズ受賞作品【SDGs×アートWhiteCanvas】

『自由な発想を大切にし「表現する喜び」と「豊かな表現世界」を、カンボジアの子どもたちに。』 世界遺産アンコールワットの街シェムリアップに、そんな思いで設立された授業料も画材も完全無料の美術スクールがある。 スモールアートスクール(小さな美術学校)だ。 スモールアートスクールは、元都立高校美術教師の笠原知子先生が、日本で20年以上かけて資金準備をし、2008年に全額自己資金だけで創立した美術スクール。 寄付でもなく、助成金でもなく、笠原先生の自己資金でスタートしたの

カンボジアアートの父、逝く

「私は内戦の時代に育ちました。私が目にしたのは殺人と殺戮でした。しかし、絵を描くことで自分自身を表現し、気持ちを癒すことができました。そして、穏やかな気持ちになることができました。アートに助けられたのです。私にとって、アートは人生です。」 『カンボジアアートの父』スレイ・バンダウル(Srey Bandaul)氏が、8月4日にCOVID-19で亡くなりました。49歳の若さでした。 プノンペンより北西部に車で8時間、シェムリアップより西部に4時間にあるバッタンバンには、Pha

再生

【SDGs×アート】WhiteCanvasプロジェクトってなに?

2021年も開催予定で、昨年からカンボジア、スリランカ、タイの3カ国から始まった、全く新しい絵画コンテスト「White Canvas」。 その目的の一つは、優れた才能がありながらも活躍の場を得られていない アジアの途上国のアーティストを世界の表舞台に出るチャンスを作ること。 そのために採用したのが、アート・ブロックチェーンとVR空間です。 入賞作品は、ブロックチェーン上に、 ①作者の名前 ②所有者 ③取引された価格ーなどの情報が書き込まれます。 その後、作品が売買されるたびに、一定金額がアーティスト本人に 還元される全く新しい仕組みを導入し、公正・透明な絵画作品の取引を実現しています。 入賞作品は、隈研吾氏ら著名建築家が設計した VR空間「コモニー」上にある“ヴァーチャル美術館”に展示。2020 PCやスマートフォン上で手軽に見られるだけでなく、VRゴーグルを使用することで 鑑賞すれば美術館を実際に訪れたような体験が可能です。

WhiteCanvas2020授賞式・展覧会レポートと受賞者の紹介(動画追加)

WhiteCanvas授賞式・展覧会2020年10月24日、第一回目となるWhiteCanvasアートコンペディションの授賞式・展覧会のオープニングセレモニーがカンボジア・プノンペンのiRohaGardenホテルで行われた。 2020年5月〜8月までカンボジア国内で公募が行われ、200作品の応募が集まる。その中から厳選された、一般部門20作品とキッズ部門10作品のノミネート作品が展示された。 会場には作品の展示のみならず、カンボジア発のVRプラットフォームCOMONY内に