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連載・ワッティーってなに??

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アンコールワットのゆるキャラの歴史を書き記すワッティー物語。
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妻・有紀子と貧困地域の女性団体『ラチャナ』

カンボジアの首都のプノンペンや、アンコールワットの街シェムリアップなどが、思ったより都会なことに驚く人も多いだろう。 想像していた発展途上国のイメージとは程遠いので、貧困や社会問題なんて実はないのではと思ってしまうくらいだ。 しかし、プノンペンから車で南東部に2時間半行ったところに、スヴァイリエンという貧困の州がある。(日本政府が作ったツバサ橋がない時代は、片道4時間近く掛かっていた。) 私も何度かスヴァイリエンへ行ったが、本当に何もないところ。州都でも、観光地もなけれ

下水道と往年のクイズ番組【第11回ワッティーってなに?】

『プノンペンの奇跡』を知っているだろうか? プノンペンでは蛇口をひねると、飲める水が出てくる。日本人にとっては当たり前に感じることだが、東南アジアはもとより、ヨーロッパなどの海外では珍しいことだ。 水にあたってお腹を壊すということは、アジア旅行では定番あるある。海外生活ではどのような形であれ、飲料用の水ははミネラルウォーターが常識だと思う。 これはまさに軌跡的なことなのだ。 カンボジアの首都プノンペンの上水道施設整備は、日本の北九州市などが主導で行ったプロジェクトだ。国

交通渋滞はなぜ起こる?【第4回ワッティーってなに?】

プノンペンで一番心配なことは?東南アジアの渋滞の問題は年々深刻化している。特にインドネシア・ジャカルタなどは深刻で、目の鼻先の場所でも数時間がかかってしまうことは日常茶飯事らしい。 プノンペンも例に漏れず、年々交通渋滞が深刻化している都市のひとつだ。 (とはいえ、2021年現在はコロナの影響で交通渋滞はほとんど発生はしていない。) そして、初めてカンボジアへ来る人は地雷やマラリアなどの、いかにも発展途上国感があるものに不安を感じるかもしれない。しかし、実際プノンペンで住ん