見出し画像

[Climate Curation #86]COP28をより理解するために / ポータブル電源でプチ創エネ

以下の内容は2023年11月25日に配信したニュースレターClimate Curation #86と同じ内容です。今後継続的にメールとして受信を希望をされる方はサブスタック(Substack)、或いはLinkedin経由で購読頂けたら幸いです🙂。毎週土曜日にメールボックスにお届けしています。

こんにちは。新しく登録してくださったみなさん、ありがとうございます。直近1週間の気候変動・脱炭素・Climate Tech関連の国内外のニュース・トピックをご紹介するニュースレターを配信している市川裕康と申します。継続して読んでくださっているみなさん、いつもありがとうございます。おかげさまで「Climate Curation」は現在Substackにおいて520名を超える方に購読頂いてます。先日新しくスタートしたLinkedinのニュースレターでは既に880名を超える方に登録いただき心より感謝いたします。


Climate Curation ランチMeetup 12月16日(土)12:00-14:00 @ 虎ノ門界隈

いつもニュースレター「Climate Curation 」をご覧いただきありがとうございます。 12月16日(土)12:00-14:00に読者のみなさまとで交流できるClimate Curation ランチMeetup🍱☕を開催します!場所は虎ノ門近辺を想定、参加希望された方に後日詳細をご案内いたします。よろしければぜひご参加ください🙂

12/16(土)Climate Curation ランチMeetupお申込みフォーム


【⭐📰👀今週気になったニュース・トピックス】

【1】COP28最大の焦点「脱化石燃料」 埋まらぬ溝と、中東情勢が落とす影 [11/25 毎日新聞]

11/30からUAEドバイで開催されるCOP28を間近に控え、COP」「気候変動」に関する報道が一気に熱を帯びてくる季節。こちらの記事は国際的な気候変動関連の交渉や政策に詳しい毎日新聞ニューヨーク支局の八田浩輔記者らによるもので、COPの見どころが詳しく紹介されてます。

【2】八田記者はNewsPicksのポッドキャスト「グリーンビジネス」でも定期ゲストとして先日デビューされたとのこと、ぜひ併せて聴いてみてはいかがでしょうか。X(旧Twitter)でもいつも有益な情報発信をされていて、私にとっての頼りになる気候変動の「水先案内人」的な専門家です。

【3】COP28のゆくえを、少し楽観的に見守ろうと思った理由 [11/24 『WIRED』日本版]

気候変動に関する識者として最近注目している人ととして、データサイエンティストでオックスフォード大学上級研究員のハンナ・リッチー氏という方がいます。こちらのWiredの記事ではCOP28を希望を持って見つめる内容となってます。

【4】リッチー氏はX(旧Twitter)でも豊富なグラフを駆使して分かりやすく様々な気候変動対策の今を伝えてくれる人物です。先日はTEDにも登壇、上記の記事を読んだ上で視聴すると(約13分)、気候変動終末論とは一線を画した現実的でポジティブなメッセージを理解することができると思われます。

リッチー氏は来年の1月には『Not the End of the World: How We Can Be the First Generation to Build a Sustainable Planet(世界の終わりではない:持続可能な地球を築く最初の世代になる方法)』を出版されるとのこと、ぜひ読んでみたいと思える一冊です。

【5】A surprising (and surprisingly optimistic) book on climate change[気候変動に関する驚くべき(そして驚くほど楽観的な)本][11/20 GatesNotes]

ビル・ゲイツ氏もこの本を推薦しているのですが、同じくTEDで何度も登壇しビジュアルデータを用いていて公衆衛生について語っていたハンス・ロスリング氏との対比がされていた点がとても印象的でした。

『米国では2024年1月9日、英国では1月11日に発売される彼女の本をすべて読み終えた後、私は自信を持って、ハンス・ロスリングが公衆衛生と世界開発のために人生を費やしたことを、リッチーは環境のために行ったと言うことができる。』

【6】浮体式洋上風力で雇用約100人…人口減少の離島で起きた〝再生エネ経済革命〟の実態 [11/20 ニュースイッチ / 日刊工業新聞]

再生可能エネルギー、そして浮体式洋上風力発電に関しては最近ネガティブな出来事や報道が多い印象がありましたが、地域の力で100人もの雇用を生み、今後も経済効果が波及していきそうな様子が詳しく描かれていて勇気づけられる記事でした。たった1基の浮体風力タービンが10億円規模の電力事業を生み出しているとのことです。以下は浮体風力タービンが設置される様子がまとめられていて圧巻です。

【7】まもなくCOP28がスタート!日本人は気候変動についてどう思ってる? ~ISSP国際比較調査「環境」から~【研究員の視点】 [11/22 NHK放送文化研究所]

気候変動に対するの考え方について、2020年に実施し、2023年8月末にリリースされた国際比較調査の結果が紹介されてます。気になったのは、『私だけが環境のために何かをしても、他の人も同じことをしなければ無意味だと思う』という問いに対し、日本は61%と各国の中で4番目に高く、さらに20代以下に限ってみると、日本では73%と1番多くなっています

NHK放送文化研究所

【8】気候変動についての世論調査とメディアの果たす役割[11/17 note / 日経COMEMO]

こうした世論調査は切り口、手法、対象によって異なる結果のものもあり、普段そこまで意識しないかもしれません。が、ビジネス、マーケティング、そして報道、社会の空気やナラティブ形成という視点で気になる人にとっては、意識しておいたほうがよいのでは、と感じます。

【9】漫画家イエナガの複雑社会を超定義 アチチ?いつの間にか地球が沸騰化してたってよ [11/24 NHK) 見逃し視聴 12/1(金) 午後11:30 まで

15分程度で分かりやすい情報が凝縮されてます。専門家コメントや炭素除去技術についても紹介されてます。

【10】⚡体験談:家庭用ソーラーパネルとポータブル電源をブラックフライデーで購入してみました。

遡ること約1月半前、以下の番組で家庭用ポータブル電源とソーラーパネルを利用して電気代を節約している様子を初めて目にしました。

電気代の不安▼住宅用太陽光パネルで“創エネ”暮らしどうなる? [10/3 NHK クローズアップ現代] 短縮版アーカイブ動画@Youtube

現在私は集合住宅に住んでいることもあり屋根置きの太陽光発電はすぐには考えられなかったのですが、番組の中で紹介されているポータブル電源ならほんのちょっとした電気の地産地消ができるのでは、と思ったのがきっかけです。そんなタイミングでブラックフライデーセールが各社展開されていて、様々な商品が30%前後の割引となっていることにも背中を押されました。

改めて調べてみるとワット数やソーラーパネルの変換効率(発電効率)、最初は聞いたこともなかったブランド(Jackery、Eco Flow、BLUETTI 、JVC、Anker等)に圧倒されました。その後検索したり、生成AIに質問したり、YouTubeを眺めてみたり、家電量販店を訪ねてみたり、このプロセス自体がとても勉強になり、面白かったです。

ポータブル電源はキャンプ利用、そして防災対策が中心のようで、節電・創電目的という人はまだ少ないと思われます。とはいえ、なかなか実感を持ちにくい再エネのことを考えるきっかけとして、電気づくりを楽しみながら、しばらく試してみたいと思います。ちなみにいろいろ検討した結果、コスパのよいEco Flowにも惹かれたのですが、最終的にはAnker製品を3割引で購入しました。またいずれ使用後の感想等もレポートしてみたいと思います:)


ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回は以上となります。もしニュースレターが有益と感じられたら、同僚、ご友人、或いはSNS等でご興味ありそうな方に共有いただけたら嬉しいです🙂。

🌏Climate Curation 情報源 [気候変動・脱炭素・気候テック (climate tech ) 関連情報]:https://bit.ly/ClimateCuration_Info [ストック系情報 : 掲載数101]

🌏Climate Tech List ⚡ :https://twitter.com/i/lists/1611344400122253312

*気候変動、脱炭素、気候テック関連のリサーチ等にも力を入れています。海外の業界動向調査やコンサルティング等、お仕事のご相談・ご依頼がありましたら、どうぞお気軽にご連絡下さい。

お仕事お問合せフォーム


📬気候変動・脱炭素・Climate Techをテーマにした記事をキュレーションするニュースレターを日本語と英語で配信しています。よろしければご登録ください🌏🙂
・Climate Curation(日本語): Substack / Linkedin newsletter
・Japan Climate Curation(英語):Substack / Linkedin newsletter
▶2021年夏以降気候変動・脱炭素・クライメートテックについてCOMEMO記事として公開した記事のリスト

お読みくださってありがとうございます!国内外の気候変動、クライメートテック関連の情報をメディア目線で切り取って発信を試みてます。スキをクリックしてくださったり、シェア・コメントなどいただけたらとても嬉しいです