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ストリートチルドレンを知ったことから始まった、 私のキャリア

「わたしのソーシャルビジネス物語」はソーシャルビジネスに携わる人を発信する企画です。読者の皆様に「ソーシャルビジネスを身近に感じてもらうこと」を目的として運営されています。

ストリートチルドレン。
この言葉を耳にしたことがある方は多いかと思う。では、このストリートチルドレンという言葉を聞き、もっとその言葉の意味を調べる人は何人いるだろう。この問題が起こる原因を考える人は何人いるだろう。この問題を解決するために人生の時間を投資する人は何人いるだろう。
今回はストリートチルドレンという言葉を高校時代に知ったことがきっかけで現在、海外の貧困問題に取り組むビジネスレザーファクトリー株式会社で働く現役大学生の原さんにお話を伺いました。

原 ゆうみ(はら ゆうみ)|広島大学4年生。ビジネスレザーファクトリー株式会社で勤務中。2022年4月に同社へ新卒入社予定。貧困問題解決のための学生団体や災害問題に関わる学生団体の立ち上げや運営も行う。

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貧困問題への第一歩

――元々どうして貧困問題などに関心を持ったのですか?

高校生の時にストリートチルドレンという存在をネットで知りました。
そこで、この子たちのために働きたい!と思い、大学に進学をしたのです。

――そうだったのですね。そこから、どのようにしてビジネスレザーファクトリーさんと出会ったのですか?

大学1年生の秋にボーダレス・ジャパン*1の田口社長が大学に講演会で来られました。そこが最初のきっかけです。その場で「ソーシャルビジネス」を知りました。

――素敵なご縁ですね。そこで知ったのですね。

はい!ただ当時はまだ「ソーシャルビジネス」がよく分かっていませんでした。なので、ボランティアやNGOの活動をしていました。そこから2年後に広島の方でビジネスレザーファクトリーが新しい店舗を出店するということでアルバイトに応募をした感じですね。

――2年越しだったのですね。でもストリートチルドレンからどうして、ビジネスレザーファクトリーに?

ストリートチルドレンを深ぼると、貧困問題に行き着くんです。
なので、貧困問題に解決に取り組んでいるビジネスレザーファクトリーで働くことを決めました。

引き篭った上で、腹を括った社会課題

――実際にアルバイトからスタートしたビジネスレザーファクトリーさんに就職をされると思うのですが、他の会社は就職先として検討をしなかったのですか?

いえ、検討しました!SDGsに関するコンサルをされている会社様や再エネ普及に取り組んでいる企業様もみていました。

――他にも見ていたんですね!葛藤とかなかったですか?

実はかなり悩んで引き篭ったりもしました...
これまでの人生で最も悩みましたね。

――大変だったのですね...どういった点に悩まれたのですか?

元々、社会問題全般に関心がありました。その中でもどの課題に向き合いたいのか、どの手段で解決したいのかに悩みましたね。

――その中でどうして、ビジネスレザーファクトリーさんに?

お伝えした通り、選考を受ける前からアルバイトはしていました。しかし、通常フローで面接などがあるのですが、最後の社長*2面接の時に、「貧困問題を解決したい」と確信をしたのです。

――面接ではどういった話をしたのですか?

自分の想いや過去の活動などを深ぼってもらいました。しかも聞きたいことを全部質問させてもらえて、予定を2時間近くオーバーしてしまいました…。最後は貧困解決に仕事として取り組む覚悟を決め、内定承諾しました。

誰も、何も、取り残さない社会を作るために今、目の前のことを。

――本当に大きな意思決定、そして内定おめでとうございます!これからも現在働かれている大阪の店舗で勤務をされるのですか?

いえ、2022年の4月からは福岡に行きます。これまで所属していたサービス部門からマーケティング部門に変わる予定ですね。

――その2つの部門に分かれているのですね。マーケティング部門はご希望されていたのですか?

そうですね、実は元々インターンを通じて3ヶ月間マーケティング部門でも働かせてもらっていました。そこから私は自分自身の手で店舗や工場を作っていきたいと思っていましたので、マーケティング部門にいかせてもらいました。

――そのような背景だったのですね。残りの学生生活も内定者インターンなどをされるのですか?

内定者インターンはありませんが、今できる社会活動を学生団体などで最大限する予定です。

――先ほど仰っていた、貧困問題などの団体ですか?

いえ、そこはもう引退をしています。これから新たに学生団体を立ち上げる予定です!社会と自分の繋がりを感じることができていない人が多いということに課題感を持っています。

――具体的にお聞きしていいですか。

例えば、自分の消費選択の影響力を感じることができたら、「消費に対する意識」が変わる。そんな一人ひとりの変革を生んで、社会をより良くしていく活動を作っていきたいと考えています。

――ありがとうございます!最後にどんな社会を作っていきたいかなどお聞きしていいですか。

誰も、何も取り残したくないと思っています。
また、どう体現していくかは分かりませんが、「脱成長*3」も考えたいです。これは経済を止めるとかではなくて、大きすぎる格差や、誰かの犠牲で成り立つ社会を変えていくものと思ってます。誰も取り残さず、地球とともに生きる、共存できればいいなと思います。

*1:ソーシャルビジネスを通じて社会問題の解決に取り組む、社会起業家集団。ビジネスレザーファクトリー株式会社様もボーダレスグループの1社です。
*2:原口瑛子社長
*3:斎藤幸平氏の思想
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