スタバって怖いですよね?ね?

スタバって怖くないですか?

なんてことを現実で言うと笑われそうなのでなかなか言えないのですが、社交不安障害でなく健常者であっても苦手意識を持つ方がいるみたいですからそれほどおかしな感覚でもないのだと思います。
(逆に全然平気な社交不安障害持ちの方もいるかもしれません。)


スタバが怖い理由

そもそもスタバに限らずファストフードやファミレスなど外食自体が怖いと感じるのですが、他店と比べてスタバは特別恐怖の対象になっているのでその理由を考えてみました。

①システムが難しそう

グランデとかトールとか聞いたことありますよね。
あれ訳わからなくないですか?
S・M・Lでいいと思うのは私だけでしょうか……。
そんなサイズのネーミングが象徴するように、他店とは違うシステムなのではないかという疑念からスタバに畏怖の念を抱くようになっているのだと思います。
実際に調べてみたらそんな難しいことはなかったんですけど、印象って大事ですからね。

②意識高い雰囲気

スタバといえば〈意識高い〉の代名詞じゃないですか。
そんな場所に自分のような陰キャが行ってもいいのだろうかと尻込みしてしまうんですよね。
スタバの雰囲気に合わないのではないか、白い目で見られるのではないかと考えだしたらもう行けなくなって当然ですよ、それは。
実際に観察してみると、もちろん意識高そうな方はいらっしゃいます。典型的な装いとして、MacBookでレポートや原稿などを執筆されていそうな方や拡張の高そうな本を持っている方。
でもそれ以外にも普通の方にもたくさん利用されています。
おじ様おば様が休憩がてら寄っていたり、主婦と見られる方が息をついていたり。

③今更初めて行くとか恥ずかしい

スタバが日本に上陸したのは28年前の1996年のことだそうです。
話題になったのはもう少しあとでしょうけれど、すっかり日本文化に馴染んでいますよね。
そんなスタバにいままで行ったことないというのが恥ずかしいんですよ。
しかもこの恥というものは恐怖から回避すればするほど強くなってきますから厄介ですね。
私も近所にスタバができてから7年以上経ってますが一度も行ったことありませんでしたから、〈スタバ=怖い〉という公式の信奉者となっておりました。
そんなおそろしいスタバを克服してきたので、その体験談を書こうかなと思います。

体験談

行くまでの葛藤

いきなりスタバに挑戦するのは危険ですから、まずはドトールで肩慣らしをしていようと思っていました。
入念なシミュレーションをしたのちにショッピングモールに行きました。
さあ新しい一歩踏み出すぞとモール内を闊歩していたんですが、ドトールが見当たりません。
というのも、何を勘違いしていたのか、そこにドトールがあるものと完全に信じて疑わなかったのですが、ドトールなんてそのモールには無かったんですよね。
ほんと恥ずかしい……。
というわけで急遽ラスボスのスタバと相まみえることになったわけです。

最初の作戦

それでもいきなり口頭で注文するのはハードルが高いのでモバイルオーダーにしようと思ったんです。
スタバ公式アプリをインストールして、メニューを見て注文するものを決め、さあオーダーしようとしたところ、どうもモバイルオーダーはクレジットカードが必要みたいなんです。
普段はクレカなんて持ち歩いていませんからこの作戦は頓挫しました。
私は口頭で注文せざるを得なくなりました。

いざ鎌倉

大丈夫だ、逃げるな、負けるな、と自分自身を心のなかで叱咤激励しながらスタバに入店。
平然と、私はあくまで経験者ですよーという面構えで注文に臨みます。
事前にネットで調べた情報によるとレジにメニューがあるとのことでしたが私は見つけられませんでした……。
事前に注文するメニューは決めてはいましたが暗記してはいなかったんですよね。
「どしよっかなー」と小声で呟き、あたかも今考えてるんですよー私は玄人ですよーという演技をしてお茶を濁します(まあ素人というのはバレバレだったかもしれませんが)。
幸いなことにレジにある電子公告とサイドメニューの入ったガラスケースがあったので〈花見だんごフラペチーノ〉と〈宇治抹茶チーズケーキ〉を注文することができました。
支払いを済ませてさあ一安心と思ったところで、想定外のことが起きました。
というのも、店員さんが何かを説明しながら二枚の紙を渡してきたんです。
私は聞き返せない性質ですから、わけもわからぬままその紙を受け取りました。
フラペチーノ一つ待つために座るのもおかしいかと思い、立ちながら商品を待つ間にその紙を読んでみると、一枚は普通のレシートで、もう一枚は豆乳カードでした。
スタバでは豆乳と牛乳を間違えないよう豆乳カードなるものがあるそうです。
こんな話は聞いていませんでしたが、どうやら商品を受け取るときに店員さんに渡せばいいようです。
今の私は注文を終えた無敵状態、焦ることはない──などと虚勢を張っているとバリスタの方から商品が出来上がったとのお声がけが。
商品を受け取り、豆乳カードを渡そうと思ったのですが、カウンターには〈SOY & ALMONDカード〉というシールの貼られたアクリルボックスがあります。
店員の方に直接手渡そうかボックスに入れようか逡巡して、どぎまぎしながら震える手で渡しました。
完全に初心者の挙動でしたね……。
恥ずかしさのあまり早足で退店しました。
と、まあ無事スタバ克服できたわけです。

スタバに行った言い訳を考える

商品を持って帰っている最中のことなんですが、無意識にスタバに行った言い訳を考えていました。
誰かに聞かれることなんてありえないんですけどね。
自分の行動に自信が持てないんでしょうか。
純粋に「興味があった」ではだめなのか、必死に言い訳を考えてるんですよね。
スタバの紙袋を持って歩く自分が奇異の目で見られていないか心配で仕方がないんです。
これはいかにも社交不安という感じがしますね。

おわりに

無事スタバを克服できたので、近々他のお店、コメダなどにも挑戦してみたいと思います。
(写真を取り忘れていましたorz)

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