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エスカレーターの二列利用って何で進まないんだろう?

この本の著者である瓜生原葉子先生が開講する同志社大学 瓜生原ゼミ1期生として活動していた卒業生の田中 美穂(たなか みほ)です。
私たちの恩師である瓜生原先生の、ソーシャルマーケティング研究の集大成であるこの本が、より多くの方に届くように。
特に先生が熱心に関わってきた移植医療関係者のみなさまをはじめ、SDGsが叫ばれる中で仕事を通じてよりよい社会づくりを目指されるビジネスパーソンの方、コロナで激変する社会に思いを馳せ奮闘する志しの高い学生へ。
この本と、活動するゼミ生・卒業生・関わってくださったみなさまの思いが届くことを願って、このnoteを更新していきます!
読んで少しでもビビっと・グッとくるものがありましたら、ぜひ「いいね・シェア」をお願いいたします🙇‍♂‍

▼マーケティングを応用し人の行動を変え、人の行動から社会を変える“ソーシャルマーケティング”の研究・実践の集大成であるこの本が「3月1日(月)」に出版されます!
『行動科学でより良い社会をつくる―ソーシャルマーケティングによる社会課題の解決―』



エスカレーターの二列利用って何で進まないんだろう?

この時期になると卒論を書き上げている学生がほとんどだと思いますが、
私も卒論を書いた1人であり、上記の見出しは
私がこのゼミに入って卒論として掲げたテーマです。商学部のゼミで書くにはなかなか稀なテーマだと自分でも思います。

「社会にとって良い行動なのに、なかなか浸透しないことってなんだろう?」という問いを身近なもので考えた時に、このテーマに辿り着きました。
エスカレーターはもともと立ち止まって乗るために作られているもので、片側をあけてそこを歩く人たちがいますが、重心が傾くこと、片側歩行による負担の増加によってエスカレーターが壊れやすくなったり、歩く人にぶつかられてお年寄りや小さな子が危ない目にあったということも多く聞きます。

最初は自分さえ良ければ良いと思う人たちがいっぱいいるから行動変化が進まないと感じていました。
でも実際アンケート調査を行ってみると、片側歩行している人はみんな立ち止まって二列利用をした方が輸送効率が良いということを知らなかったし、立ち止まって二列利用したいと思っている人も、誰かの邪魔になるのではないかと感じて、行動に移せないという現状がわかりました。

結局みんな周りの目を気にしながら調和して生きているし、知らない人は行動する必要性さえ感じないということがよく分かりました。

だから正しい情報を伝えるって大事だし、
行動変化を個人に委ねるのではなく、社会全体としてみんなで変えていこうという流れを作ることが、行動を変える手段なのだと学びました。

この本にはそんな人々の行動変容の事例が、しっかりと書き記されており、先生の学術書であると同時に私たちと先生の学びの軌跡でもあるなと感じています。

そんな本書も、
いよいよ明日が発売日となります!
実は本の表紙をデザインしたのは私なのですが、「民衆を導く自由の女神」を題材としており、
先生に導びかれながら変わっていく私たち学生をイメージし、想いを込めました。
ぜひ多くの皆さんに本を手に取ってもらえると嬉しく思います。

ご拝読いただきありがとうございました!

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