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中間発表 -人文学の未来へ -

つまらないことがあるから、この世界は楽しい。
不便なことがあるから、この世界は平穏なんだ。お金を稼ぐことが幸せ、いい会社に入ることが幸せ、そんなの社会が決めた幸せだ。

みんなの発表、みんながインタビューに行ってきた先生方の思い、そして、来てくださった先生方の思いと、学長のお話。全部が全部、人文学を肯定するものだったと思うし、先生方が自分たちの研究をどれだけ愛しているか、それが伝わるものだった。また私たちが人文学の担い手になってよかったと、心の底から思えるような内容でした。

龍谷大学文学部で開講している1年生向け科目「文学部共通セミナー(スタートアップコース)」の取り組みを学修支援スタッフが自主的にレポートしてくれているコラム。講義では「文学部の学びは社会に役立つか」をテーマにチームで内容をまとめ、オープンキャンパスで高校生に伝えることを課題として取り組んでいます。今回はクラス内で「中間発表」した内容についてまとめています。

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文学部の魅力をチームで見つける

今回受講生のみんなは、知らないことを知ろうと必死でもがいて、先生にインタビューしてみたり、先輩方に話を聞いてみたり、自分たちで調べてみたり。みんなは、短い時間の中、非常にタイトなスケジュールの中、必死で頑張ったね。ちゃんと形になっていたし、短期間で出来たとは思えないほどだった。

うまくできた?円滑に動くことができたかな?
誰か一人に任せちゃったりしなかったかな?ちゃんと誰かを思いやる気持ちがあったかな?ごめんなさい、そして、心の底からのありがとう、を伝えられたかな?

今回の発表は授業の一環。だけど、これはコミュニケーションの授業でもあるということを忘れないでほしい。人と人とのやりとりで成り立っていて、自分と相手を尊重し、認め合いながらやる課題だってことも分かってほしいんだなぁ。

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ありがとうを伝えよう

私たちSTもちゃんとできてるかな…ごめんなさい、そして心のこもったありがとう、をちゃんと伝えられてるかな。今からでも遅くないと思う。伝えられてなかったら伝えよう。私も。

コミュニケーションは、言葉だけじゃないと思う。話すことだけじゃなくて、やっぱり聞くこと、読み取ることが大事なんだよ。でも読み取るためには、一人一人が何か表現をしなきゃダメなんだよね。言葉だけじゃなく、何か違う方法だとしても、表現をすることが大切。それが少しでも、みんなにとって得意になるきっかけが、この授業だったらいいな。

今回後悔が残った班もあると思う。だけど、決して無駄な時間だったなんて思わないでね。その後悔や失敗は、経験であって、自分から消えない踏み台になるはず。その先、大きくジャンプするための、いや、その先一歩でも踏み出すために、力を貸してくれるはず。コミュニケーション取るのが難しかったなら、今からどうすればいいのか。誰かに任せちゃったなら、今から自分は何が出来るのか。みんな、自問自答をしながら、今までの自分を省みながら、今から頑張ろう。

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人文学の担い手となった私たち

人文学って、きっとそういう人の核心を違う視点から見ることなんじゃないかな。入られたくないような、人の核心について違う視点、観点からみて、これから先の世界を豊かにするための研究でもあるんじゃないかな。不便なことかもしれないし、しょーもないかもしれない。つまらんかもしれへんし、何の役にも立たないかもしれない。でも、ほんまにそうなんかな。実は人のことをどこよりも、どんな分野よりも核心をついて学んでいたりするんじゃないかな。痛いぐらい。

間違ってるかな。私。間違っていたらごめんなさい、学長。

先生方が繋いでくれたバトンを渡された私たちが、みんなが、人文学を担っていく。人文学を背負って、この先社会で戦っていくんだよ。行こう。その先へ。みんなで、頑張ろう。

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何を伝えるべきか、何を伝えたいか。

さ、次は3分に仕上げる作業。ここからが一番の正念場だと思う。何を伝えるべきか、そして何を伝えたいか。取捨選択することが大切な時期に入ってきます。ここからは本当にみんなの意思次第。先生方や私たち、また先輩方の声は参考にした方がいいかもしれないけど、まずはみんなの思いを大切にして動いてほしいな。どう現実的な形にしていくか、考えて考えて、考え抜いたからこそ見える景色が必ず広がっているはず。それが形になった時、よかった、楽しかった、面白かったという感情が生まれるんだと思う。頑張ろう、みんなで。その先を目指して。


また、今回担当を変わってくれたチーム、本当にありがとう。大変だったかもしれないけど、その大きな決断はきっとみんなをグッと成長させていると思います。調査していた結果は違っても、同じような視点から他を考えられるかもしれない。だけどね、前の担当で考えていた時間は決して無駄にならないよ。結果ばっかりに目がいっちゃうけど、実はその過程と、方法が大切だったりするんだよ。きっとどうしようかな、振り出しに戻るやんって思ったと思う。だけど、この転換はみんなを一つ強くしたと思う。無駄やった、なんて思わないでね。この経験が、いつかみんなにとって大切な肥料でありますように。そしていつか、大きく花を咲かせる時に助けてくれますように。

そして最後に、一年生のインタビューに対応してくださった先生方や先輩方、また講義動画を作ってくださった先生方、そして時間を割いて来てくださった先生方。私たちSTによるむちゃぶりでお話を振ってしまいましたが、心優しくお話ししてくださった、学長はじめ先生方。本当に本当にありがとうございました。受講生はもちろん、私たちにとっても、心に残る授業になりました。こういった授業は、先生方のサポートで成り立っているところがあります。引き続き龍大文学部生の学びを深めるために、サポートしてください。よろしくお願いいたします。

written by あつさ
文学部共通セミナー(スタートアップコース)学修支援スタッフ[ST:Student Tutor]

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