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信頼を得るための体癖~前編~

※こちらの記事は『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキストマガジン』という月額制マガジンに収録されています。
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十種のようにすぐに人を信頼する人もいれば、八種や二種のようになかなか信頼してくれない人もいますね。

全体的に言って、「”人のことを”信頼しやすい体癖/しづらい体癖」というのはある程度は見ることができますが…
「”人から”信頼されやすい体癖/されづらい体癖」となると、それよりも少々複雑になってきます。

それは…
詳しくは後述に譲りますが、例えば一種なら、信頼はされやすいけれど、無意識に信頼を失いやすいという点が挙げられるのです。
逆に、信頼はされづらいけれど一旦信頼されると強く信頼されるような体癖もあったりするわけです。

それだけではなく、好かれやすいけれど信頼はされづらい体癖もあります。
逆に、頼もしい感じはするけれど好かれづらい体癖も。

そんなわけで今回の『タイヘキストマガジン』は、「信頼と体癖」について記述していきたいと思います。
タイヘキストというよりは、心理学講師として。

一つの記事にまとめようと思っていたのですが、伝えたいことが多すぎて、前後編に分けました。
やはりこういう大きなテーマは、コンパクトには収まらないですね。

前編となる本記事では、本題の前に「信頼とは何か?」を。
後編となる次回は、本題の後に「どの体癖でも信頼を得るには」を記述しました。
前後編両方ともお読みいただけると、最強の信頼マスターになるでしょう!(笑)

どの体癖でも、もっと信頼されるためにどのようなことを意識しておくとよいか?
それを維持するためにはどうすればよいのか?
体癖によって、ゴールは同じでもルートは異なりますね。

仕事の場面、家庭の場面、恋愛やプライベートの場面でも、すべての人間関係において信頼は”核”になるものです。
お互いの信頼がなければ、仕事も家庭も恋愛も、うまくいかなくなるでしょう。
信頼があれば、自分がやってほしいと思っていることを、相手は気持ちよくやってくれるようになるかもしれません。

とその前に…
「信頼」という言葉は、人によって意味が異なっているように思います。

まずは「信頼とは何か?」ということを明確に定義づけていく必要がありますね。

「相手に合わせる」ということ

SNSなどで心理学を発信する人の中には「相手に信頼してもらうためには、ミラーリングをするといいですよ!」と言う人もいます。

ミラーリングとは、向かい合った相手が右手を動かせば自分は左手を動かす、相手が左脚を組めば自分も右脚を組む、というふうに鏡のように相手と動きを合わせる心理術です。

LIke(似ている)はLike(好き)。
人は自分と似ている人のことが好きになるから、動きを似せれば信頼関係も築ける、というわけです。

…が。

これの元ネタになったのは”ペーシング”という技術。
「相手に調子を合わせる」という技で、NLPという心理学が発祥です。
ミラーリングもNLPの技術とされています。

ところが、NLPの創始者リチャード・バンドラー博士はミラーリングに関して「オレはそこまで言ってないぞ。オレが言ったのはペーシングまでだよ」と言っています。

ちょっとイメージしてみてください。
あなたのところに保険の営業が来たとします。
その人が、あなたが動くたびにその動きを真似て動いてきたら、どう思いますか?

実際にそういう人が私の整体院に来たのですが、私は契約しませんでした。
商品は悪くなかったのですが、その営業さんの動き方が怪し過ぎて(笑)。

さらにその営業さん、なんとバックトラックも習得していたのですね。
バックトラックとは、相手が言ったことをそのまま返す”オウム返し”の技です。

営「先生、最近何かハマっていることってありますか?」
私「料理ですね」
営「料理なんですね!どういう料理を作るんですか?」
私「ブリカマを焼いたり…」
営「ブリカマ!」
私「えぇ、それをオーブンで…」
営「それをオーブンで!」
私「えぇ、オーブンに入れる前にニンニクと」
営「オーブンに入れる前にニンニクと!」
私「えぇ、オリーブオイルと」
営「オリーブオイルと!」
私「えぇ…小麦を多少振って」
営「小麦を多少振って!」
私「えぇ、焼くんですよ」
営「焼くんですね!」

話しづらいっちゅうねん(笑)。

動きを合わせても、言葉を合わせても、信頼を得ることはできません。
合わせるなら、相手の感情に合わせるべきです。

ひどく落ち込んでいる人がいて、その人に対して松岡修造のように元気よくポジティブに「大丈夫?!」と訊くよりは、自分も落ち込んでいる様子で「大丈夫?」と訊いた方が、「実はこういうことがあって…」と話してくれるかもしれませんね。

それでも「話しやすい人だな」と思われるから話をするのであって、「この人は自分の悩みを解決してくれる人だから話をしてみよう」と思ってくれるとは限りません。

つまりは、相手に合わせるだけでは信頼を得ることはできないのです。
太鼓持ちは可愛がってはもらえるけれど、自分がやってほしいと思っていることはやってもらえないのです。

好かれているから信頼されていることにはならない

相手に合わせること(ペーシング)で相手から得られるのは「好かれる」ということ、だと全国を駆け回ってNLPを週に6日教えていた私は思うのです。
「好かれる」は言葉を換えるなら、「好意」や「可愛げ」ということになりますね。

が、可愛げだけでは人は動きません。

あなたの友人のお子さんで、とても可愛らしい小学3年生がいたとして…
その子が「40代がこれから人生を変えるための心理学」のセミナー(一時間3万円)を講師として登壇するとしたら、お金を払って参加しますか?

おそらく参加しない人の方が多いでしょうね。
「小学生のクセに!生意気な!」と考えるのではないでしょうか。
四種なら「参加しないと友人に嫌われてしまうかもしれないから、参加しなきゃ…」と嫌々話を聴きにいくかもしれませんが(笑)。

信頼とは、”好意”そのもののことではないわけです。

すごい人=信頼している人でもない

が、好意がなければまた、信頼されることもないでしょう。

肩書や実績はすごいけれど、ずっと「オレはすごいんだぞ!」と威張り散らして上から目線で「お前のここがダメ、そこもダメ」とダメ出しをされたら、あなたならどう思うでしょう?

それでも、「この人は自分よりもすごいな」と思えるところがあると、人は相手のことを信頼しやすくなるのです。

SNSでフォロワーの多いインフルエンサーは、「こんなにフォロワーがいるのだから、この人はすごい人なのだ」と投稿を読んでいる人に思わせますね。
まぁ実際は専門家からするとかなり的外れなことを言っていたりもするのですが、読んでいる人はそんなことは分からずに「こんなにフォロワーがたくさんいる人が言っているのだから、正しいのだ」と無意識に思いやすいですよね、八種以外は。

こういったことも、信頼の要素の一つでもあるわけです。
「すごいな」は言い換えるなら、「権威」や「頼もしさ」ということになるでしょう。

信頼の正体

信頼の正体とはまさに、人が感じる”好意”と”権威”のバランスなのです。

好意ばかりが高ければ、なめられます。
権威ばかりが高ければ、偉そうなだけです。
八種的な見方かもしれませんが(笑)。

”可愛げ”と”すごさ”。
これらの配合が良い感じだと、「”好き”だし”すごい”。信頼しちゃう!」というふうに無意識的になるわけです。
上記のインフルエンサーも、投稿にコメントすると丁寧にコメント返しをしてくれますね。
権威だけでなく、好意も高めているのです。

で、適正な配合のバランスというのは、相手との関係性によって異なるでしょう。

例えば、「先生」と呼ばれる立場の人は好意よりも権威の方が少し高めの方が何かとはかどります。
教わる側の立場なら権威を出そうとするよりも好意を感じてもらえるようにした方が教える側から色々と引き出せることが多いです。

信頼とは、人を気持ちよく動かすもの。
好意と権威のバランスによって人は相手を信頼し、その人がやってほしいことをやるのです。

体癖と信頼

で、ここから本題。

あなたは今までの文章を「こうやってやらかす五種、いるよなw」とか「あ、これは四種の人はうまいよな」とか「こういう人は一種?七種?」のように考えながら読み進めたのではないでしょうか?

まさに、体癖によって信頼を獲得しようとする方法が異なっているのですね。

四種なら相手がやってほしいと思っているだろうことを自分からやってあげて好意を上げようとしますし、一種なら権威性で自分をすごい人だと思ってもらおうとするところがあります。

以下、そういったことを体癖別に記述していきます。

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