見出し画像

働く体癖~体癖 de 就職・転職~

※こちらの記事は『週刊・現代を体癖で生き切るためのタイヘキストマガジン』という月額制マガジンに収録されています。
とてもお得でたくさんの記事が最後までお読みいただけますので、まだの方はぜひご登録を♪

「自分はどのような職場で活躍できるのか?」

これから就職をしようとしている人、あるいは転職を考えている人にはとても気になることですよね。

体癖は、自分の美点も欠点も教えてくれます。
自分の体癖に合った職場に出会えれば、楽しく仕事をすることもできそうですね!

一種なら頭を使う仕事がよい、四種ならサービス業が適しているように思えるでしょう。
九種なら、職人になるのがよさそうですね。

体癖のそれぞれの種の特徴を見れば、適している職種も見えてきそうですし、それにピッタリと当てはまっている人がいるのも事実なのですが…

実はほとんどの人にとって、自分の個性から職業を選ぶのは、3分の1は正解で、残りの3分の2は当たっていないのです。
「当たっていない」というのは、イヤな気分で働き続けたり、辞めてしまったりということです。

なぜ当たらないのか?
それは…

今回の『タイヘキストマガジン』は、仕事、その中でも”企業への就職・転職”にテーマを絞ってお送りいたします。

その前にお断りしておきたいことは…

私ソシャフィアは、サラリーマン生活が半年ももちませんでした( 一一)
働き初めて二カ月くらいでアル中に片足を突っ込みました( ;∀;)
「こうすればうまくいくよ!」と堂々と言える立場ではございません(-_-;)

が、その代わりに心理カウンセリングやコーチング、心理学講座の中で、職場でのお悩みの方を何千件も聞いてきました。
自分の経験の中から得たものではなく、客観的に「この人はこういう価値観の中で生きているのだな」ということから得た”この体癖ならこういう職場がいいのではないか?”を今回の記事で書いていきます。

これから就職や転職をされる方に役に立つように書きます。

が、その前に体癖を就職や転職で活かすための大前提についても述べていく必要がありますね。
その大前提が”自分の個性で職業を選ぼうとしても、3分の2が当たらない”ということの原因になるのです。

すでに現在の職場で満足されている方、フリーランスや経営者、専業主婦や専業主夫の方にとっては、客観的に”自分が職場で体癖を活かすにはどうすればいいか?”ということを考えていただけると幸いです。

現代は大企業も副業を奨励する時代。
多くの企業の体力がなくなり、従業員を使い捨てにする時代です。
この潮流は今後中小企業にも広がっていって、その勢いはますます激しくなっていくことでしょう。

かつての、最初の二、三年は企業が面倒を見て人を育て、人情でつながり、一度就職したら定年までその会社にいる、という時代は過ぎ去りました。
昔なら正社員がやっていた仕事も、現代では経費削減の大義の下に外注で賄っていますね。
ということは、企業が個人を使うだけではなく、個人が企業を使う時代でもあるのですね。

そういう時代で、あなたが生き生きと、自分らしく、軽やかにしなやかに楽しく働くことができますように。

体癖を就職・転職に活かすための大前提

野口晴哉先生は、体癖と仕事について「体癖によって仕事を選ぶということは要らない。どのような仕事をやろうとも、その体癖の特色は現われ、その体癖に合った仕事の仕方、生活の仕方になる」(体癖第二巻・原文ママ)とおっしゃっています。

”絵描き”ということを例にとると…
九種は細部まで徹底的にこだわってモノの本質に迫るが他の人には理解されないような絵を描き、三種は感情を表現するような色鮮やかな絵を描き、五種ならまず線をたくさん描いてその線から完成図を考えながら描き上げ、一種なら「これは何々手法で書く」と決めてから絵を描き、七種なら雑でも何でもとにかく早く描こうとします。

三種だから絵描きになるわけではなく、どの体癖でも絵描きになれば、その体癖の描き方で描くわけです。

ですので、「この体癖だからこの仕事がいい」というのは、一概には言えない。

ある人が「私の職場に三種なのに事務が得意な人がいる」と私に言ってきました。
「ソシャフィアさんのnoteを読んだら、”三種は事務が絶望的にできない。三種に事務を任せる方が悪い”と書いてあるのに」と。

おそらくその人の場合は、事務が好きか、事務をうまくやると職場の皆が褒めてくれるか、あるいは三種的なやり方で事務をやってもいい職場で、そこが快適なのでしょう。

”三種だから”、事務ができないわけではないのです。
三種であれば「それに興味関心が湧くかどうか」が重要で、湧かなければどんな仕事をしても結果が伴いません。
特に事務のような裏方仕事は地道な作業の連続で、脚光を浴びることが少なく、マニュアルがしっかりしている場合が多いので、ほとんどの三種は苦手なのですね。

事務と言えば二種が得意そうなイメージがありますが、二種はマニュアルがなければ何もできず、「自由にやっていいよ」と言われても何をやっていいのか分からなくなってしまいます。
また責任を取る立場にいればストレスで胃を痛めてしまいますね。

上司はどういう人か?同僚は?お客様やクライアントの属性は?ということも、仕事に大きく作用します。
八種の直属の上司が七種だったりすると、十中八九うまくいきません。

その一方で、ある四種十種の人が「私、この仕事は天職だと思っています」と私に言ってきたことがありました。
その人は、介護職なのです。
私の心理学の生徒で、自分のことは何も分からないけれど、人のことはよく分かり、人の面倒を見るのが好きな人で、そういう人には介護の仕事は「向いている」と言っていいかもしれませんが…

その四種十種は、別の日に「介護の仕事はもうやりたくない」と言っていました。
どうやら、利用者さん(ご高齢者)が問題なのではなく、職場での人間関係が問題だったようです。
施設のトップが、私が話を聴く限りでは五種的で、儲けのことしか考えず利用者さんのことをあまり考えていないようで…
もしトップが五種的な儲け主義でなかったとしたら、そんなことは言わなかったかもしれませんね。

そんなわけで、「この体癖だからこの仕事(業務内容)がいい」ということは言えなくても、「この体癖だからこういう職場がいい」とか、「こういうお客様が多いところがいい」、「こういう環境がいい」ということは言えます。

リアルな職場は業務内容だけで成り立っているのではない

楽しく働くためには、就職する段階で自分が退職する理由をあらかじめ予測しておいて、それを避けることが大切ですね。

「退職 理由 ランキング」とググってみると、どのサイトもランキングはまちまちですが、「業務内容に不満がある」が一位になっているサイトは一つもありませんでした。

業務内容が退職理由になっている項を読んでも、「正当に評価されない」「雑務ばかりやらされる」「顧客に必要のない商品まで提案しなければならない」などばかりで、ドストレートに「レストランで料理を作るのが嫌だった」とか「会計事務所で事務処理をするのが苦痛でしょうがなかった」というのは、ないのです。

「レストランにシェフとして雇われたけど、実際に働き出したらウェイターとして使われている」、「会計事務所に会計士として雇われたけど、クライアントの接待に毎回駆り出されるのが嫌だ」というのはあるにしても。

で、どのサイトでも上位にきていたのが「人間関係」。
上司からのパワハラやセクハラ、同僚とノリが合わない、経営者がワンマンでこちらの提案を一切聞いてくれない…

さらに「環境」も多い印象です。
労働時間の長さ、給与が少ない、毎日サービス残業…

他、「求人内容と違っていた」、「社風が自分と合わない」、「昇給制度があいまい」、「体調不良」などで退職する人も多いようですね。

業務内容が不満というよりも、他の要素が嫌になって辞める人の方が多いわけです。
晴哉先生のおっしゃるように「体癖によって仕事を選ぶということは要らない」ということです。
どの体癖も、仕事の内容以外の要素で退職しているわけですからね。

そういう事情があるのに、「五種は営業向きだ」とか「九種は職人になれ」というのは、ちょっと違うような気がするのです。
「どのような仕事をやろうとも、その体癖の特色は現われ、その体癖に合った仕事の仕方、生活の仕方になる」のですから。

それなら、業務内容以外の要素を見ていく方がよっぽど価値があります。
そして体癖のアイデアは、あなたがより良い労働環境を見つけていくのを手伝ってくれます。

退職理由=就職理由=体癖の価値観

退職理由については前述しましたが、
「自分は何によって退職するだろうか?(したか?)」
「自分は何に不満を覚えるか?(覚えたか?)」
ということを考えることは、自分自身の”価値観”を振り返ることと同じで、就職先を見つける際にとても重要な質問になるでしょう。

価値観が満たされないと、どの人も「嫌だな」という気分になって退職するわけです。
「こんなはずじゃなかったのに」と。

そもそも、
「何のために働くのか?」。
その質問への答えも、自分の価値観。

そりゃあお金のためなのですが、お金のために何でもできるなら、コアな体癖ファン以外はこの記事を読んでいないはずですね(笑)。
働く上で避けたいことや手に入れたいことがあり、自分の価値観をできるだけ満たしてくれる職場で働きたいのは、どの体癖も同じですよね。

で、体癖によって価値観が透けて見えるわけです。

一種なら面子が保てること。
二種なら重大な責任を回避できること。
三種なら自分の好きにできること。
四種なら自分の周りの環境が良好なこと。
五種ならスキルアップできて給料が良いこと。
六種なら少ない労働で賃金を得られること。
七種なら能力を発揮できて信賞必罰が明確なこと。
八種なら自分の意見が通ること。
九種なら一つの仕事にのめり込めること。
十種ならお客様などに貢献している感覚が得られること。

深堀りしていけば、さらにたくさんの価値観が浮き彫りになります(後述参照)。

「自分は何によって退職するだろうか?(したか?)」
「自分は何に不満を覚えるか?(覚えたか?)」
「何のために働くのか?」

これらの質問をすることで、自分の価値観を明確にして、より良い就職先を見つけていきたいですね。

ここから先は

3,722字

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?