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[観戦記]21-22PL第6節チェルシーvsマンチェスター・シティ


ついにやってきた大一番。リアルタイムで観戦していましたが、本当に90分があっという間に終わってしまいました。

試合終了と同時に歓喜に沸くシティの面々。

欧州制覇の野望を打ち砕かれたチェルシーを1−0で下しました。

あと、やっぱりベルナルド・シウバは最高です。(ずっと間違えてシルバって表記してました。すみません)

見所満載のゲームをレビューしていきます。


1.スターティングメンバー

チェルシーはやはりカンテを先発起用。平常の3−4−2−1ではなく、3−5−2でキックオフ。故障者リストに入っていたヴェルナーが復帰し、アスピリクエタはCBで出場。(RWBのジェームスが負傷したため前半途中でWBへ)

シティは、こちらも故障者リスト入りしていたロドリとラポルトが復帰。IHは右にデブライネ、左にシルバ。前線中央にはフォーデンが先発起用。

プレビューの予想は当たったり当たらなかったりでした。笑

チェルシーがカンテ、ジョルジーニョ、コヴァチッチを同時起用することを的中させた自己満足に浸りながら試合を見つめました。笑



2.チェルシーの狙いを外した
    シティのビルドアップ

今シーズン、両SBを絞らせる後方2−3のビルドアップを継続してきたシティでしたが、この試合では開始から異なるアプローチしてきました。


変更してきたのはSBの立ち位置。
両SBのウォーカーとカンセロはこの日、オーソドックスに外のレーンに配置されていました。これれによって噛み合わせ上フリーになります。

チェルシーの狙いとしては、シティの中央密集にブロックを作って対応し、大外でボールを受けるWGをWBが素早くチェックして潰すこと。

上の図のように、いつもの2-3ビルドアップであればこれが完全にハマっていたはずでした。(プレビューでつかった画像です)


ルカクとヴェルナーの2枚はロドリを監視しながらCBにプレスにいきますが、フリーになったSBを使われることでプレスが効かず、どんどん押し込まれていきます。 

その結果CBにドリブルで運ばれたり、特にルカクのスライドが遅れ、アンカーのロドリに縦パスが入るシーンが多く見られました。

ジョルジーニョはDFラインの前をプロテクトする役割があるため、ロドリまではプレスに行けず。


中央のブロック内にボールを入れられるチェルシーからするとやられたくない形です。


チェルシーの考えられる対応としてはIHがSBにプレスに行くこと。

しかし、これもシティの中盤・前線の選手の立ち位置で牽制されてしまいます。


右サイドではIHのシウバがCBの脇へ。そこにコヴァチッチが寄せることで、

高い位置でウォーカーがフリーに。


また、この日チェルシーが痛かったのはWBが前にプレスに行けなかったこと。

シティの両WGが大外レーンの高い位置で張ることで、WBをピン留め。

とくに右のジェズスはウォーカーが高い位置でボールを保持した時に、押し出される形で背後やハーフスペースに走り、対面のアロンソを困らせていました。

左サイドでは、デブライネがチャンネルへ侵入。デブライネが気になる中央のCBクリステンセンや、右CBアスピリクエタは思い切って前に出ることができませんでした。

そして時間とスペースを与えられたカンセロは、ドリブル、スルーパス、ミドルシュートなど、敵にとって悪夢のような選手になります。

ラポルトがドリブルで敵をひきつけてカンセロをフリーにする場面もありました。

徐々にカンテもカンセロへのプレッシャーを強めていきますが、それにより中央のスペースが大きく空き(この場面ではさらにデブライネがジョルジーニョを引き連れて外に流れてきている)、ロドリを使われるシーンも。

右サイドでヴェルナーの裏抜けからカウンターを喰らったことで、ウォーカーが少し低い位置にポジションをとるようになってからは、特に左のカンセロが効いてました。

後半、ヴェルナーとルカクのポジションを入れ替えていたのは、カンセロへの牽制を狙っていたのかもしれません。

SBの配置+αでチェルシーを自陣に閉じ込めたシティ。

まずは攻撃で相手の狙いを外したシティでしたが、この日は守備も素晴らしいものがありました。


3.激しいシティのプレッシング
  ギアが上がったトランジション

今シーズンここまで守備面では課題が多く、CLのライプツィヒ戦では乱打戦に持ち込まれました。

グアルディオラが激怒する場面などもありました。笑



しかしこのゲームのシティは

こんなやれるの??

っていうぐらいプレッシングの強度とネガティブトランジションのスピードが半端なかったです。

まさに対チェルシー仕様といったところでしょうか。


シティは前線からマンツーマン気味にはめに行くプレッシングで、積極的に人を前に押し出していきました。


特に先制してからの集中力は素晴らしいものがありました。

チェルシーがハフェルツを投入し、5-2-3に変更した後も、ダブルボランチ気味に引いたシウバとロドリがチェルシーのシャドー2枚に対応し、セカンドボールもしっかりと拾っていました。

CBの2人も攻め残るヴェルナーとルカクに真っ向勝負。前から寄せていた分後方にスペースはありましたが、ディアスとラポルトがしっかりと身体を張って防ぎました。

攻守においてチェルシーを圧倒したシティは、ショートコーナーの流れからついに先制。ジェズスが振り向きざまに放ったシュートがディフレクションからゴールに吸い込まれました。

後手に回りながらも簡単に失点しなかったチェルシーもさすがです。

しかしxG(ゴール期待値)0.22が示すように、得意のカウンターからゴールに迫ることができませんでした。



4.文句なしのMOM。走れるファンタジスタ。


プレビューで注目選手に上げていたベルナルド・シウバ選手がこの試合もやはりやってくれました。正確なボールタッチはもちろんのこと、

攻撃ではいつものように絶妙なポジショニングや、移動で相手を混乱させる。

被カウンターでは全力で戻り、タックルで相手を止める。

ボールを奪ったらドリブルで運び前線へ。

これだけのタスクをこなせるファンタジスタは世界を探してもなかなかいないと思います。

シーズン前に移籍が噂されていたのが信じられなかったのですが、シメオネが欲しがっていたっていうのは腑に落ちました。笑

鬼日程で殊勲者シウバもゆっくり休む時間はなさそうなので心配です。笑

PSGとのオイルマネー対決。その次はリバプール。

見るだけの私達にとっては神日程ですね。笑

これけらもペップ・シティの最高のフットボールを楽しんでいきましょう。


あくまでも個人の意見です。では!



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