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2024ちばぎんカップレビュー

こんにちは。

オフシーズンはあっという間に過ぎ去り、とうとうJリーグが開幕しました。開幕前の恒例行事「ちばぎんカップ」を見てきましたので、ジェフ千葉ファン目線でレビューしていきます。
ダラダラ書いていたら、ジェフの開幕戦当日になってしまいました。

日立台は10年ぶりくらいに行ったのですが、やっぱり臨場感すごいですね。
試合は2-1で千葉の勝利。37分に小森、81分にドゥドゥが得点しました。終了間際に1点取られたのは、反省しなければならないですが、完勝と言えるのではないでしょうか。(苦しい時間はあったけれど)

そんなちばぎんカップを、今年のジェフはどのようなサッカーをするのか?という目線でレビューしていければと思います。


スターティングメンバー

スターティングメンバー

千葉は、GKに新加入の藤田が入り、CBに大卒ルーキーの久保庭とメンデス。両サイドバックは高橋と日高。ボランチは田口と新加入の横山。サイドハーフは右が今年から完全移籍に移行の田中、左が高木。2トップ(守備時だけですが)は風間と小森でした。

千葉のスタメンで驚いたのは、CBが久保庭とメンデスだったことです。
昨年、コンビを組むことが多かった鈴木大輔と佐々木ではありませんでした。二人ともベンチ外だったので、怪我やコンディション不良かもしれません。

今年もハイプレス

前線からハイプレスをかけにいくのは昨年と変わらずです。
柏がキーパーからビルドアップを始めるときは、3-2-3-2とでもいうような配置になっていました。

今年から取り組んでいるという柏のビルドアップがあまり整備されていないこともあって、千葉のハイプレスからチャンスになるシーンが何個もありました。

柏がGKからビルドアップするときの配置

ただ、常にハイプレスをかけに行っていたわけではなく、前半から状況によってミドルプレスと使い分けていました。
それでもやっぱりハイプレスがほとんどでしたが。

GK藤田の加入で進化したビルドアップ

この試合、まず書いておきたいのが、GKとして先発した藤田和輝についてです。
彼の加入によって、ビルドアップ時に4-1-2-3の配置を取れるようになりました。

昨年は栃木SCでレギュラーとして活躍した藤田。
アウェイ栃木戦では、鈴木大輔退場のきっかけとなった高精度ロングフィードを入れていた姿が印象的でした。また、プレス耐性が非常に高く、かなり寄せられてもギリギリまで相手を引き付けて配球していました。

ビルドアップの進化をもたらした藤田

昨年末に行われたU-23日本代表のアルゼンチン戦にも出場していて、良い選手だとは思っていましたが、正直レベルが違いました
先ほどプレス耐性が非常に高い、と書きましたが、どれだけ相手に寄せられても、全くビビらないんですよね。顔を上げてボールを持つことができるので、相手をギリギリまで引き付けてボールを出せるし、長短のパスの使い分けを適切に実施していました。

藤田の加入によって、ビルドアップ時にGK+CBの3枚で幅を取りながら回せるようになっていました。昨年はここまでCB間の距離が広くなかった印象です。

ビルドアップ時の配置

これによって、ビルドアップ時に、横山が高い位置を取ることができるようになりました。
昨年このポジションを務めることが多かった見木は、CBからボールを受けに降りてくることも多かったです。一方で、この試合で同じポジションに入った横山は、風間と同じ高さに張っており、完全に4-1-2-3のような形になっていました。

昨年までだと、GKの足元がここまで良くなかったので、GKが後方でのパス回しに参加して、相手をギリギリまで引き付けるシーンはそこまで多くなかった印象です。
後半戦のレギュラーだった鈴木椋大の足元も悪くはありませんが、ビルドアップ時のGK+CBの3枚の距離感は今年ほど広くありませんでした。
数的優位を作るためにも、見木が降りてくる場面が多かったのでしょう。

後ろ3枚でのビルドアップも

左SBの日高がポジションを1列上げて、最終ラインがメンデス、久保庭、髙橋の3枚でビルドアップするシーンも見られました。
前半16分には、この形から田口がライン間で受けて、左サイドの高木へ展開して小森へクロス。シュートまでは行きませんでしたが惜しいシーンを作りました。

この陣形は小林監督がオフに視察に行ったという、レヴァークーゼンに似ているなと思いました。
レヴァークーゼンは可変ではなく、スタートから3バックですが、左右のCBからの持ち出し、またはボランチへの配給でライン間を取って、サイドに展開する形を意図的に作っていました。

後ろ3枚、左右非対称でのビルドアップ

前半37分の先制点もこの形からでした。
自陣での髙橋のFKから、右サイドで深さを取った田中へミドルパス。キープした田中は髙橋へ戻し、そこから田口、メンデスを経由して日高へ。日高から横山、小森、田口と繋いで、田口がシュート、柏の選手のブロックにあったところを髙橋がミドルシュート。GKが弾いたところを小森が押し込んだという得点でした。

勝ちたいという気持ち

ここまで、戦術的なメモを書いてきましたが、ジェフが勝てたのは、「この試合で勝とう」という気持ちが相手より上回っていたからだと思います。
結局、いくら戦術的な用意をしても、最後に勝負を決めるのは、そこなんだと思います。
柏の選手は、「プレシーズンだから、調整でしょ」と思っているんだろうな、という場面が多くみられました。
ジェフの1点目は、サヴィオがサボらずに髙橋に寄せていれば防げたと思います。球際の勝負で常に激しく行っていたのは、ジェフの選手たちだと思います。
プレシーズンマッチでも、練習試合でも、日々の練習でも、「目の前の相手に勝つんだ」という気持ちを、今のジェフの選手たちは、心の中に持つだけでなく、プレーで表現することができていると思います。

そういう選手たちが自分の応援しているチームにたくさんいることを心から誇りに思います。

千葉に生まれた自分がジェフを応援するようになって約15年なのですが、これまでは気持ちが入っていないプレーに歯がゆい思いをすることも多々ありました。

間違いなく今のチームは、昨年の後半戦から、勝つためにディティールを積み重ねていく、目の前のことを一生懸命やる、という気持ちがスタジアムで見ていても、DAZNで見ていても、伝わってくるシーンが多いです。

そんな彼らが報われることを祈って、今シーズンも応援していければと思います。

今日、2/25は開幕戦。山形戦です。正直相性が悪い相手です。
結果がどうなろうとも、ジェフの選手たちが全力で走り、戦い、勝利を目指す姿をフクアリで見られることを祈っております。

今年も頑張りましょう!




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