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レヴァンドフスキ、絶好調すぎない?

“ミスター・ブンデスリーガ”こと鈴木良平(サッカー解説者)さんが、「まれに見る大混戦」というブンデスリーガの序盤戦を解説します!(11月15日発売の雑誌「SOCCER KING」より)

【BUNDESLIGA】 WHY? 29
レヴァンドフスキ、絶好調すぎない?

取材・文=近藤七華(本誌編集部)

 絶好調の要因は、「バイエルンでサッカー人生を終えること」を決意したからだと思っています。2〜3年前までは、彼も「一度はレアル・マドリードのようなメガクラブでプレーしたい」という希望を持っていました。実際、いくつかのクラブからは巨額のオファーもあった。それでも、バイエルンは彼を手放さず、レヴァンドフスキは1年ほど前に、バイエルンに骨を埋めることを決めました。集中力がぐんと上がったのはそこからです。今は余計なことは考えず、点を取ることだけに集中しているのでしょう。勢いに乗った若い選手がゴールを量産することはよくありますが、彼は脂が乗り切っている今が最高の状態だと思います。

 3年連続得点王の可能性も十分あると思います。彼は長期間のスランプに陥った経験がありません。この調子が最後まで続くのは、ほぼ間違いないでしょう。ちなみに、ブンデスリーガの最高得点記録はゲルト・ミュラーの40ゴールです。今のペースでいくと、この記録を塗り替えるかもしれません。

鈴木良平(サッカー解説者)
体育教師を志して東海大学へ入学するも、サッカー指導者になる夢が芽生えて1973年にボルシアMGへ留学。ドイツサッカー協会公認のS級ライセンスを取得した。1986年には日本女子代表の監督に就任し、AFC女子選手権(現・女子アジアカップ)で2位という好成績を収めた。1990年頃からはサッカー解説者として、主にブンデスリーガを担当している。

▼11月15日発売の雑誌『SOCCER KING』12月号では、「異変だらけの序盤戦、36のなぜ?」と題し、各国の序盤戦で生まれた36の疑問に迫っています。ご購入はこちらから!


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