2024 4/27 セレッソ大阪vs横浜Fマリノス 分析
ご覧いただきありがとうございます!ここでは、2024年4月27日に行われた、セレッソ大阪と横浜Fマリノスをセレッソ大阪目線で分析していきます。
スターティングメンバー
両チームのスタメンは、以下の通りです。
https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?406095-406095-fl
セレッソ大阪
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 2 毎熊晟矢
DF 6 登里享平
DF 14 舩木翔
DF 24 鳥海晃司
MF 8 香川真司
MF 10 田中駿汰
MF 25 奥埜博亮
FW 9 レオ・セアラ
FW 27 カピシャーバ
FW 77 ルーカス・フェルナンデス
ゲキサカより引用 https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?406095-406095-fl
横浜Fマリノス
GK 1 ポープ・ウィリアム
DF 15 上島拓巳
DF 16 加藤蓮
DF 24 加藤聖
DF 39 渡邊泰基
MF 20 天野純
MF 28 山根陸
MF 29 ナム・テヒ
FW 7 エウベル
FW 14 植中朝日
FW 18 水沼宏太
ゲキサカより引用 https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?406095-406095-fl
試合内容①クリア
試合は2-2のドローに終わりました。前半17分、舩木選手がボールカットした後にクリアできずボールを奪われ、マリノス・水沼選手に先制点を許します。
このシーンだけでなく試合を通して感じたことは、センターバックのクリアへの意識です。
クリアで大事になってくることは飛距離と方向。飛距離が出ずに相手に回収されたり、ボールの勢いはあるものの相手FWの正面にクリアしてしまったシーンが多々ありました。クリアで飛距離と方向を間違えてしまうと、相手の二次攻撃が始まってしまい、失点のリスクが高まります。そして大事なのが、相手FWのプレッシャーが来る前に蹴りだすこと。今季のセレッソを見ていると、かなりつなぐ意識が高いです。クリアせずに、そのままつなぐことも多いです。今回の舩木選手は、クリアせずにつなごうとしたがよい受け手が見つからずに迷った結果奪われました。正直、あの位置からつなぐことはかなりリスクが高いです。
リプレイを見ると
①舩木選手の前いたレオセアラ選手と香川選手のふたりがそれぞれ逆のパスコースを指示していた
②セレッソのゴール前攻め残っているマリノスのアタッカーが数人いてパスが出しずらい
③その舩木選手に後ろから植中選手が早い切り替えでプレスをかけている
と、つなぐにはかなり不利な状況でした。今シーズンもうクリアミスで失点しないためにも、
チームとして出し先がすぐ見つからない場合には相手に奪われないところにクリアをするなどの共通認識、決め事が必要と感じました。
試合内容②ポゼッション時の立ち位置
セレッソの攻撃面の強みといえば、ウィングの質です。jリーグ公式サイトによるとJ1選手の中でカピシャーバ選手は 2024 5/1現在 でドリブル総数1位、ルーカスフェルナンデス選手は1試合平均チャンスクリエイト数第3位でアシスト数では第2位。そして、ジョルディクルークス選手も1試合平均チャンスクリエイト数第8位。
セレッソの得点パターンとして、ウィングがチャンスを作ってエースで得点ランキング2位のレオセアラ選手が決めるというパターンが多くあることがわかります。
ビルドアップ時、そのウィングがいい形でボールを受けられない場面が多いように感じました。
セレッソはポゼッション時、サイドバックが中盤の位置にいく、いわゆる偽サイドバックを利用していますが、左サイドバックの選手が、相手FWの二人の間、通常アンカーの選手が位置するところにいます。
その結果、アンカーの選手の位置取りの効果が薄れることになるのと、カピシャーバ選手へのパスコースがつながらなくなります。また、カピシャーバ選手が相手サイドバックに近い位置取りをしすぎて、前向きになれないこともあります。下の図の通りです。↓
ではどうすればよいのか。
①カピシャーバ選手が相手サイドバックとウィングもしくはサイドハーフの間にポジショニングすること。
②登里選手がペナルティーエリアくらいの幅を取る。
これが解決策の一部になります。登里選手がペナルティエリアくらい幅とることにより、相手右ウィングが中を警戒し注意を引けます。
また、カピシャーバ選手が相手サイドバックとウィングの間にいちどることにより、前向きで一対一を仕掛けられます。
もし、サイドバックがパスを出すとき寄せてくれば逆に裏をとれますし、ウィングがカピシャーバ選手を気にすると、今度は登里選手が空きます。
余談にはなりますが、ウィングが前向きで受けられないときの図の毎熊選手で素晴らしいプレーがありました。彼はもともと、個人戦術としてペナルティーエリアの幅を取ることができますが、低い位置で張った時でもクオリティを見せてくれました。右ウィングのルーカスフェルナンデス選手が裏に走り出したのと同時に毎熊選手も走り出しました。もともとルーカスフェルナンデス選手が位置していた、誰もいないスペースまで駆け上がり、そこで前向きにパスを受けチャンスメイク。こんな機転の利き方なかなか見たことないです。さすが日本代表ですね。
最後に
今節、後半追いついたことにより首位に返り咲きました。5月は厳しい戦いにはなりますが、引き続きセレッソを応援させていただきます。
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