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2024/5/6 セレッソ大阪vsガンバ大阪 分析

こんばんは。ご覧いただきありがとうございます!今回は、2024年5月6日に行われた大阪ダービー・セレッソ大阪対ガンバ大阪の試合をセレッソ目線で分析していきます!!

スタメン

まず、両チームのスタメンは以下の通りです。
セレッソ大阪
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 2 毎熊晟矢
DF 6 登里享平
DF 14 舩木翔
DF 24 鳥海晃司
MF 8 香川真司
MF 10 田中駿汰
MF 25 奥埜博亮
FW 9 レオ・セアラ
FW 19 為田大貴
FW 77 ルーカス・フェルナンデス

GK 22 一森純
DF 2 福岡将太
DF 3 半田陸
DF 4 黒川圭介
DF 20 中谷進之介
MF 7 宇佐美貴史
MF 10 倉田秋
MF 16 鈴木徳真
MF 23 ダワン
MF 97 ウェルトン
FW 13 坂本一彩

ゲキサカweb https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?406759-406759-fl  より引用


 ビルドアップ

特に今季のセレッソは後ろからのつなぎを重要視していますが、それはこの試合でも変わりません。開始早々3:37のシーン、ボードで選手たちの位置を見るとこのようになっています。

図1 試合時間3:37の配置図



図1のように24番の鳥海選手がボールを持ち、相手の二枚のFWの間に登里選手がポジションを取り、その少し前にアンカーで10番の田中選手がいるという形。相手FWの間、本来はアンカーがいる位置で、例えばリバプールではここを遠藤選手がとりますし、マンチェスターシティではロドリ選手がとります。セレッソは、サイドバックが個の位置を取るんですね。
これは、今シーズンのビルドアップで幾度となく見る光景なので、チームで決められているか、選手の間でそれが当たり前、暗黙の了解的なものになっている可能性が高いと思っています。

さて、それがどう影響を及ぼすのかなのですが、その状態でビルドアップするとボールが繋がりにくくなります。図1をもう一度見ていただきたいのですが、サイドバックが中に入ることによって、

①左サイドは14番のセンターバック、舩木選手と為田選手間が空きすぎることになって繋がりにくい
②本来のアンカーの位置にいれない田中選手が迷いながらポジショニングすることに
③その結果全員が迷いながらビルドアップすることに

と、デメリットが発生してしまいます。
このようなシーンが、この序盤だけでなく試合を通して何度も見られましたので、解決が必要です。

解決策

解決策としては2パターンあります。

①左サイドバックがアンカーの位置を取りながら左サイドをつなぐ役割も果たす
②田中選手がアンカーの位置を取り、そのほかの選手も最適な位置を取りビルドアップする

①から説明します。アーセナルの冨安選手がやっていますが、走ってスプリントが増える分ケガが増えますし、何よりこれをこなす難易度がとても高いです。




このようにボールの移動中に移動して、 舩木選手と為田選手をつなげるちょうどペナルティーエリアの幅くらいのところを取ります。そうすることにより、相手右サイドハーフが登里選手の内を閉めれば為田選手へのパスコースが、外を閉めれば香川選手や田中選手へのパスコースがあいて一気にチャンスとなりますね。


外が閉められたら



内を閉められたら

このとき、為田選手は相手サイドバックとの間合いを図ることが大切になってきます。ボールが来ても前が向ける距離感なら一対一を仕掛けられ、極端に寄せてくるなら、逆に裏があくからです。

②に関してはマンチェスターシティが良い例です。
サイドバックがペナルティーエリアの幅にひらいた、2-3-5ですね。

マンⅭ型


(まあ、3:37のシーンはインサイドハーフの選手が自陣に戻り切れていなかったので、その状態でキーパーからのビルドアップすること自体危険だと思います・・・)
繋げない状態なら蹴るという選択肢も持つ必要があると感じた一戦でした。


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